少し前、夏風邪で胃腸の調子を崩していた夫。普通の食事はしばらくNGと考え、うどんやおかゆなど消化の良い食べ物で体調管理をしていました。しかし、暑い季節にそれだけではなかなか元気が出ません。そんなときに便利なのが炒り豆腐。お肉に比べて格段に消化が良いので、内臓への負担を少なくすることが可能です。
その上、豆腐の原料は植物性タンパク質の宝庫ともいわれる大豆ですので、いくらかタンパク質を補給することもできます。もちろんお肉とは比較になりませんが、胃腸をいたわりながら少の量でもタンパク質を摂取できるのでおすすめ。
消化の良い野菜と合わせれば更に栄養価をアップさせることだってできます。
とはいえ、気になるのが「和食」の難しさ。出汁を取ったり、複数の調味料を合わせて味付けするのは時間がかかりますし、カンタンではないかもしれません。
そんな時の強い味方が「めんつゆ」。これを活用してみましょう。和食は手がかかるからと作るのを躊躇するよりも、調味料で工夫することで美味しいご飯を1品増やすことが可能になります。
そこで今回は、めんつゆで作るカンタン入り豆腐をご紹介します。
目次
めんつゆ炒り豆腐のレシピ
ここからは、めんつゆでサクッと作れる煎り豆腐のレシピをご紹介。調理時間は約10分。ホントに簡単に作ることができる上に案外美味しいですので、挑戦してみてくださいね!
材料(4~5人分)
まずは材料から。今回は4~5人分で紹介します。
木綿豆腐を2丁と......
これはホウレンソウ。今回はあらかじめボイル&刻んで冷凍しておいたホウレンソウを使用します。消化の良い野菜の代表ですから♪
そして味付け用のめんつゆ。今日使うのは4倍濃縮のめんつゆです。この4倍濃縮のめんつゆって、メニューによって薄め方が違うって知っていますか?うどんやそばのつけつゆ・かけつゆ・どんぶり物のつゆなど、目的に合わせて味の調整が必要です。そこを間違えると、味が濃すぎてかえって不健康です。
また、メーカーや銘柄によって薄めかたに違いがあるみたいですので、裏の説明書きをしっかりとチェックしてみましょう。その点に注意さえすれば格段に料理を簡単に仕上げることができます。
トッピングのごま。我が家では風味の良い金ゴマを使用します。ただし、このままでは消化が良くないので、軽くつぶして使用します。今回は夫の分にはほんの少しだけ乗せることにします。
豆腐を炒るのに使用するのがこめ油。さらっと仕上がるので我が家の定番です。
風味付けのごま油。これをちょこっと入れるだけで香ばしい味に仕上がりますのでオススメです。
めんつゆ炒り豆腐の材料(4~5人前) |
木綿豆腐2丁、ホウレンソウ、めんつゆ、ごま(今回は金ゴマを使用していますが、白ごまや黒ごまでも美味しいですし、なくてもOKです)、炒めるための油(ここではこめ油を使用していますが、普通のサラダ油でOKです。ごま油(なくてもOKです) |
めんつゆ炒り豆腐の作り方
まずはレンジでチンして豆腐の水分を抜きます。急がない場合は豆腐をキッチンペーパーにくるんで暫く置いておくなど、別の方法でもOK。なのですが、ここでは時間短縮のためのレンジを活用しています。これをすると短時間で驚くほどの量の水を抜くことができます。
その準備としてレンジ対応の容器を準備します。ここではジップロックの保存容器を活用していますが、お皿でもなんでもOKです。
保存容器内にキッチンペーパーを敷きます。ここでは丈夫で給水力の強いリードクッキングペーパーを使っています。
豆腐2丁を適当な大きさにちぎって、キッチンペーパーを敷いた容器内に入れます。
レンジに入れて......
レンジでチンします。ここでは、1分30秒セットしてスタートします。
写真の上部を見てください。豆腐の水が出てきているのがわかると思います。これを捨てましょう。1回のトライであまり水が出なければ、レンジでチンを数回繰り返します。
※最後にキチンペーパーごと取り出して、そのまま絞ってもOK。
ボイル&刻んでおいたホウレンソウと一緒にして......
食べやすい大きさに手でつぶします。この後の炒る工程で更に小さくなりますので、ここではある程度の大きさが残っていてもOKです。
温めたフライパンにこめ油(サラダ油)を適量入れます。油の量は大さじ1杯程度。油が多すぎると消化が悪くなりますし、少なすぎるとあまり美味しく仕上げることができません。油はついつい控えたくなりますが、美味しさを求めるならある程度の量は必要。油は調味料と考えて適量を入れるようにしましょう。
適量の油を入れたら、続いて豆腐&ホウレンソウ全量を入れしっかりと炒ります。目安は豆腐から水分が出なくなるまで。しっかりと水分が抜けて、豆腐に焼き色がついてきたタイミングで......
準備しておいためんつを投入。味を全体になじませてから、ここで1回味見をします。味が薄ければめんつゆを足して調整しましょう。美味しければベースの味付けはOKです。続いてごま油を適量入れて仕上げます。
お皿に盛りつけて、ごまをトッピングすれば完成です。ご飯との相性が抜群の炒り豆腐で胃腸を休めつつ栄養補給をしましょうね!
めんつゆがない時の味付け
もし、「めんつゆ切らしちゃった!」そんな時にもあわてません。一般的な調味料さえあれば、炒り豆腐の味付けは完成します。
めんつゆ以外の味付け(今回の材料の味付けとして)
めんつゆ以外で味付けをしたい場合は、以下の調味料を合わせればOK。調味料の割合を考える必要がありますので、めんつゆを使うのに比べるとちょっと時間が必要です。しかし、覚えておけばめんつゆなしでもいろんな料理に応用できますので案外便利、おすすめです!
以下の分量であらかじめ合わせておけば味付けの失敗は少なくなります。なれればダイレクトに入れて微調整でも大丈夫。
ここで大切なのが火加減。味付けの工程では焦げないように弱めの火で調理しましょう。
まずは出汁のもと+水。我が家ではカツオ&昆布の出汁を活用していますが、お好みのものでOK。分量は小さじ1~2杯くらいを1/2カップの水でといてだし汁を作ります。
甘みの強い味を求めるならば、濃口しょうゆを使います。ただしこの場合、全体的に見た目の色が濃くなります。
余り甘みは必要ない場合には、うすくち醤油を使います。この場合、見た目には色白のきれいな入り豆腐が完成しますが、見た目以上に醤油の味が辛く感じることもあります。
そこでおすすめなのが合わせ技。両方を準備できる場合は合わせて使って見ましょう。醤油の合わせ技を使えばそれぞれが持つ風味や味がミックスされますので、より美味しく仕上げることができます。
分量は大さじ1.5杯くらい。割合は1:1くらいで合わせてみてください。まずはその量で味付けしてみましょう。もし、味が薄いと感じた場合にはあとからちょっとずつ加えて微調整します。
料理酒で風味とコクをプラスします。なくてもOKです。
分量は大さじ1~2杯くらい。
甘みを加えるためにみりんを使ってもいいですし......
更に甘みの強い味が好みならば、上白糖を使います。
みりん・上白糖のどちらを使う場合にも、まずは少量加えて、好みの甘さになればOK。わからない場合はまずは小さじ2杯くらいから入れ始めて、徐々に増やしていきましょう。この段階で「美味しい!」と思えるならば完成です。
仕上げはやっぱりごま油。入れなくても完成しますが、香ばしさを求めるならば仕上げに1回し入れてみましょう。
もし、味にもうちょっとまろやかさがほしい場合には、味の素を加えて調整してみましょう。味の素がなければお酒を追加するのでもOKです。
弱った胃腸には炒り豆腐がベスト!
夏風邪による胃腸のトラブル対策にピッタリ!炒り豆腐を紹介しました。
炒り豆腐と聞くと和食なので味付けが面倒&難しいと感じるかもしれませんが、めんつゆさえあれば誰でも簡単に成功させることができます。お試しください!