妊婦さんの中には、花粉症の方もいらっしゃるでしょう。
妊娠前でもとにかく苦しい花粉症。
体調の優れない妊婦さんにとってはとても苦しい時期になります。
妊娠前までは、薬を服用しながら上手く乗り切ってきたが妊娠中は花粉症の薬を服用していいのか心配になりますよね。
- 妊婦は花粉症が悪化する?
- 薬は服用しても問題ないの?
- 妊婦ができる花粉症の予防法!
今回は妊娠中の花粉症についてまとめています。
薬などの疑問点から予防方法までわかるようになっていますので、妊婦さんは是非参考になさって下さいね。
目次
妊娠すると花粉症が悪化する?
妊娠すると体質が変わるとよく耳にしますが、花粉症にも何か変化があるのでしょうか?
・悪化したり、軽減する事も
妊娠をすると、ホルモンバランスの変化が起きます。
そのホルモンバランスの変化の影響で、これまで何もアレルギーがなかったのに突然花粉症の症状がでてしまったり、逆に花粉症の症状が軽減したというケースもあるのです。
不思議な事に詳しいメカニズムはまだ究明されていないのですが、妊娠を機に花粉症になってしまったという方は少なくありません。
とつぜんくしゃみが止まらない、涙や鼻水も出ているという症状になってしまった方は早めに耳鼻咽喉科を受診する事をオススメします。
その際にきちんと妊娠しているという事を担当医に伝えるようにして下さいね。
・胎児への影響はある?
お母さんが花粉症になってしまう事で、胎児に直接影響はありません。
ただ、花粉症でくしゃみが止まらないという方は、お腹に圧がかかり痛みや張りがでてしまう事もあります。
そのような場合は、かかりつけの産婦人科医へ相談してみると良いでしょう。
また、妊娠後期などでお腹が大きくなっている方は、子宮が膀胱を圧迫してしまうのでくしゃみの拍子に尿漏れを起こしてしまうことがあります。
妊婦さんの尿漏れは珍しい事ではありませんし、産後しっかりと元通りになりますので安心してください。
お腹が大きくなった頃から、織物シートを使用するなどの対策をとっておくと安心です。
花粉症の薬は飲んでもいいの?
花粉症の症状がひどい人は、外にでるとくしゃみや涙が止まらない事も。
目はかゆいしどうにもできない状況が続き、薬を使用したい方もいるかもしれませんが妊娠中は少し用心してくださいね。
・妊娠初期は注意して
中でも妊娠初期は薬の使用を控えた方が良い場合もあります。
この妊娠初期はお腹の赤ちゃんの成長過程の中でも重要な時期なのです。
重要な期間が形成される頃で、薬の影響がある可能性も考えられます。
できるだけ妊娠16週頃までは薬を使用しないようにしましょう。
・市販薬はNG、必ず病院で処方してもらいましょう
ドラッグストアなどにも花粉症の薬は販売していますが、妊娠中はNGです。
妊娠中は薬の服用を特に注意する必要があります。
妊娠初期は処方された薬でさえ我慢する必要があるので、市販の薬はもってのほかです。
かかりつけの産婦人科医へ相談もなく勝手に薬を服用する事は絶対にやめましょう。
そのような勝手な行動をしてしまうと、産婦人科医も対応できない事があります。
どんな薬でも服用する前には、必ず担当の産婦人科医へ報告や相談をするようにしてくださいね。
・我慢できない時は点鼻薬や目薬を
飲み薬に比べて、点鼻薬や目薬は局所的に使用するものなので、胎児への影響は少ないと言えます。
耳鼻咽喉科などで妊娠中でも問題ないかという事を確認の上使用するようにしましょう。
そして担当の産婦人科医へも花粉症だという事や、薬は医師に確認の上使用している事を伝えておくと安心です。
妊婦にオススメの予防法は?
薬が使用できないとなると、できる限り自分で症状を抑える為に予防する必要があります。
・生活リズムを整える
生活リズムをしっかりと整えることで、自律神経のバランスが整います。
妊娠をしてホルモンバランスが乱れてしまうと、自律神経も乱れがち。
そうなると、花粉症も悪化してしまいます。
不規則な生活やストレスは更に自立神経を乱してしまうので、まずは規則正しい生活を心がけましょう。
・花粉対策を万全に
外出する時にはマスクやメガネを使用し、上着を一枚多く羽織る事も効果的です。
その上着はツルツルとした素材のものを選ぶと花粉が付着しにくいのでオススメ。
家に帰る時には、玄関でしっかりと花粉を落として部屋に入る事も大切です。
部屋に花粉を持ち込んでしまうと、部屋でもくしゃみが止まらなくなります。
部屋の中では空気清浄機を使用したり、加湿器で花粉が飛び散らないようにするのも効果的です。
【まとめ】
妊娠中に花粉症になってしまうと薬が使えない時期があったり、くしゃみでお腹が張ってしまったりととても大変です。
ただでさえ妊娠中は体調が不安定ですので、しっかりと生活リズムを整えて花粉症を予防する事を心がけましょう。
薬を使用する際には、妊娠中に使って良い物なのかを確認し、担当の産婦人科医への相談も忘れないようにしてくださいね。