自宅にあるペン、どこの文具会社を使っていますか?
手や床についた水性ペンって、落とし方によって取れる・取れない経験をした方が多いのではないでしょうか。
文具メーカーによってインクに保存性を高めるなどしているため、完璧に汚れを落とすことが難しい場合があります。
大手文具会社3社へ「水性インクの落とし方」について調査したところ、付着した水性インクの場所によって、落とし方に多少の違いがありました。
そこで今回は、水性インクで落書きされた洋服や床・壁の落とし方を、文具会社がおすすめする落とし方をご紹介します。
ペンの落書きを放置している方、諦めている方はぜひ参考にして下さい。
目次
水性インクの汚れは成長のシンボル?
汚れ一つない部屋に憧れる私ですが、現在は床や壁にインク汚れが目立つ部屋で過ごしています。
子供が生まれ、隠してもどこからか持ってきて水性ペンでお絵かきスタート。
初めは紙に書いているのですが、いつしか紙からはみ出してテーブルや床、洋服などに描いてしまう事がしばしばあります。
むやみに怒らない育児を心がける事も大切ですが、やっていいことと悪いことの分別を付けさせるのも大切です。
水性インクなどの落書きは、成長のシンボル!
と豪語する夫に対し、私はしつけの一環として「紙以外にお絵かきすることはダメ!」といつも怒るので、よく夫からは激怒ママと呼ばれます。
間違って書いてしまったのなら目をつぶりますが、明らかに「楽しんで書いているでしょう!」って時は、当然怒るのではないでしょうか。
わが子は2歳あたりから、壁や床などにペン汚れを付けてしまう事が多く、怒るとジタバタと逆ギレし、ペンを取り上げるとギャン泣きされます。
怒ったところでインク汚れは消えないので、文具会社がおすすめする水性ンクの落とし方で“成長のシンボル”を日々消すのが日課になりました。
水性インクの落とし方について文具会社を調査!
目地が細かい部分に水性インクが入り込むと、水拭きなどでは絶対に落ちません。
完璧に落とすために、文具会社が紹介している水性インクの落とし方を調べてみました。
ZEBRA(ゼブラ)
ゼブラ社の水性ボールペンや水性マーカーは、基本的に“落ちない”“消えない”ことを前提に作っているそうです。
簡単に落とすことが難しく、場所によって絶対に落とせないことも・・・。
ゼブラ社がおすすめする水性ペンの落ち具合と落とし方をご紹介します。
【手や顔】
時間とともに少しずつ落ちます。
手洗い用の石鹸や洗顔フォームを使って、ぬるま湯で洗いましょう。
【ガラス】
塗れた付近で擦ることでキレイに落とせます。
汚れが頑固な場合は、石鹸で軽くこすった後に濡れ布巾で拭き取るとキレイに落とせますよ。
【金属】
アルミは時間が経過すると色が素材に浸透し、落ちないことがありますが、基本的に汚れはほぼ落ちます。
水で濡らした布巾で拭き取る、または石鹸でこすってから布巾でこすると落とせます。
【プラスチック】
時間が経つと素材に色が浸透し、落ちない場合があるので、インク汚れを見つけ次第、早めに水に濡らした布巾で落としましょう。
【布】
完全にインク汚れを落とすことが難しいですが、全体的に汚れを薄くできます。
洗濯石鹸などでインク汚れ部分を揉み洗いし、洗濯機で洗いましょう。
【壁紙】
目地の細かい壁紙は、部分的にしか落とせない場合が多いです。
時間が経つと汚れが素材に浸透するので、濡れ布巾で早めにキレイに掃除しましょう。
三菱鉛筆株式会社
三菱鉛筆株式会社のインクは、保存性を重視して開発されているため、洋服や家具などに付いたインク汚れを落とすことは、ほとんど落とすのが難しいそうです。
洋服の場合、クリーニングや補修専門店でお願いすることもできますが、「薄くなるだけ」であることを前提に汚れを落としてもらうようにしましょう。
【布】
洗濯で落ちるインク汚れと、弱アルカリ性洗剤や固形石鹸を付けて揉み洗いすることで、全体的に汚れが薄くなります。
完璧に汚れを落とすことは難しいでしょう。
【ガラス・金属・プラスチック】
弱アルカリ性洗剤や固形石鹸でこすり洗い後、布巾で拭き取ると汚れが取れます。
ぺんてる
ぺんてるがおすすめするインク汚れの落とし方は、汚れが付着した素材によって方法が異なります。
【手や顔】
皮膚についたインク汚れは、他の部位と比べると落ちやすいです。
インク汚れが付いたら、できるだけ早く石鹸を付けて流水で洗いましょう。
それでも落ちにくい場合は、クリームやクレンザーを使うことをおすすめします。
※指紋などに付着するとすぐに落ちない場合があります。お風呂などに入った後、こすり洗いすると落ちやすくなりますよ。
【ガラス・金属】
完全に落とすことは難しいですが、水洗いや濡れ布巾で拭き取ると、ある程度汚れが落とせます。
【プラスチック】
ガラス・金属同様に、完全に落とすことは難しいです。水や濡れ布巾を使って拭き取ることで、部分的に汚れが落とせるでしょう。
【布】
インク汚れが乾燥すると、ほとんど落ちないので、できる限り早めに落とすようにしましょう。
ぺんてるがおすすめする、インク汚れの落とし方を以下にまとめます。
1.お湯(40~50℃)のお湯に洗剤を溶かしつけ置き
2.汚れた部分を揉み洗い
3.衣類ダメージを与えない漂白剤をぬるま湯に溶かしてつけ置き
4.水ですすぐ
文具会社が認める!水性インクが絶対に落とせない場所
大手文具会社3社がおすすめする水性インクの落とし方を調査したところ、以下の素材は絶対に汚れが落ちないことがわかりました。
・紙
・木
・石
・レンガ
・ブロック
自宅の床がフローリングの場合、コーティング(ワックス)がしっかりされている場合は、濡れ布巾などで落とせる場合があります。
コーティングが削れて、目地に汚れが詰まっているようなフローリングの場合、完璧にインク汚れは落とせないでしょう。
石やレンガ・ブロックなどに付いた水性インクの汚れも、完璧に落とせません。
石などの場合、表面を軽く削ることでインク汚れが落とせる場合がありますよ。
また、紙についた水性インクは落とせないので、大切な書類などは子供の手が届かない場所に置くようにしてください。
水性インクの汚れは除光液で落とせる?実際に試してみました!
実はゼブラ社のインク汚れの落とし方を調査していたところ、油性ボールペンやマーカーの落とし方に「除光液が効果的」という文言を発見しました。
布など、汚れが落ちにくい素材に除光液(プロピレングリコール類含有のもの)を数滴垂らし、少し放置してから裏からあて布をした状態で、布の上からティッシュなどでポンポンとインク汚れを叩きます。
実際にやってみたところ、これが思いの外落ちるんです!
水性インクは油性インクに比べて落ちやすいので、除光液を使った落とし方はほぼ100%の確率でわが家は落とせています。
ただ、水性インクの落書き範囲が大きい場合は、キレイに落とすことは難しいです。
除光液を垂らすとインクが広がってしまい、逆に汚く見えます。
汚れを落とす時は少しずつ除光液を垂らすなど、ちょっと工夫が必要ですね。
畳に水性インクで落書き!わが家が実践している簡単な落とし方
子どもたちの遊び場は、1階にある畳の部屋。
部分的にカーペットが敷いてあり、畳がむき出し状態な部分もあるお部屋です。
わが子たちは水性ペンでお絵かきのほか、スタンプでペタペタ紙に押すのも大好きなんです。
100円ショップで朱肉を買い、たくさんのスタンプを集めて遊ばせています。
そんな中、やけに静かだな~と思ったら、朱肉を畳に塗り塗りしているではありませんか!!
びっくりして「何しているの!」とつい大声を出してしまい、子供は大泣き・・・。
水性インクはインクが乾く前に拭き取ると汚れが落としやすいと調べていたので、急いで濡れ布巾で畳を拭き取りました。
目地が細かい畳なので、汚れが落ちないと思いましたが、元通りにキレイな状態へ戻せたのです。
これには少しびっくりで、絶対に目地にインクが入り込むと思っていただけに、キレイに落とせてよかったです。
まとめ
今回は、大手文具会社がおすすめする水性インクの落とし方についてご紹介しました。
各社がおすすめする落とし方を、再度まとめます。
【手や顔】できるだけ早く石鹸で洗う
【ガラス・金属】水洗いや濡れ布巾で拭く(ある程度汚れが落ちる)
【プラスチック】水洗いや濡れ布巾で拭く(ある程度汚れが落ちる)
【布】インクが乾燥する前に洗剤で揉み洗いして落とす(完全に落ちない)
【紙・石など】完璧に落とせない
水性インクの汚れは子供だけじゃなく、大人も間違って付けてしまう可能性があります。
水性インクのほとんどは水洗いや洗剤などを使って落とせますが、時間が経過すると素材にインクが浸透し、汚れが落としづらくなります。
お部屋の汚れが気になる方は、文具会社がおすすめする水性インクの落とし方を実践してみてくださいね。