年令問わず、古くから遊ばれているゲーム「マンカラ」。
学童を通じて教えてもらった子供たちから、遊び方を教えてもらった親御さんもいるのではないでしょうか。
マンカラは国によって遊び方が異なり、パターンだけでも100種類もあるんです!
今回は、シンプルながら奥深い遊び「マンカラ」について、基本的なルールや遊びのメリット、戦略方法などについてご紹介します。
目次
そもそもマンカラってなに?
マンカラはアフリカや中近東、東南アジアにかけて、古来から親しまれてきたボードゲームです。
ゲームと言っても運が必要な遊びではなく、先を読むなど将棋のように頭を使って遊びます。
マンカラは脳を刺激するボードゲーム
マンカラは小さな子供から高齢者まで、幅広い年代層が楽しめるゲームです。
ゲームが苦手!という方でも、1回ルールを教えてもらっただけですぐ始められる遊び。
頭を使って遊ぶゲームなので、子供のうちから始めると「物を考えたり、判断する力」が身についていきます。
脳でいえばワーキングメモリー(前頭葉)と呼ばれる部分が鍛えられるのですが、高齢になるに連れて活性力が低下してしまいます。
この状態が続くと物忘れなど認知症を患ってしまうのですが、マンカラはワーキングメモリーを活性化するため、認知症予防に効果的なゲームでもあるのです。
自分が勝つためにどうするべきかなど、相手のことも考えつつ行うゲームなので、ぜひおじいちゃんやおばあちゃんなど、家族みんなで楽しんで欲しい遊びのひとつです。
マンカラの遊び方は100種類もある!
大人だけではなく、子供だけでのプレイも可能。
マンカラに使用する道具は、特別なものを用意する必要はありません。
紙などに円を描いて、動かすコマに小石や豆つぶなど使えば、身近なもので遊べます。
マンカラとは一群のゲームを総称した名前ですが、アメリカなどで遊ばれているカラハ(Kalah)、イギリスで遊ばれているオワリ(Owari)なども「マンカラ」のひとつであるゲームです。
世界中で遊ばれているマンカラ(カラハ)は「自分のゴールにある石の数と自分の陣地の円に残っている石の合計数が相手より多ければ勝ち!」というのが基本的なルールです。
その他の遊び方(ルール)として、
・自分の陣地から石が無くなると勝ち
・円の左右に入った石が点数に加算される
など勝敗を決めるのに、さまざまなルールが存在します。
マンカラの基本的な遊び方(ルール)は?
たくさんのルールがあるマンカラですが、今回は世界標準で遊ばれているカラハの遊び方をご紹介します。
【用意するもの】
・長方形の紙
・ペン
・コマとなる石×48個(小豆やおはじきなどでも可)
【ボードの作り方】
1.長方形の左右にゴールを描く(縦長の長方形)
2.左右のゴールの間に上下2段に6個ずつの円を描く
※紙の真ん中には、上下2段で円が12個。12個の円の左右には長方形の円が1個ずつできる。
【遊び方(共通ルール)】
・相手のゴールに石は入れないこと(自分のゴールには石入れてOK)
・最後の1この石が自分のゴールに入ったら、再度自分の順番になり続ける
・最後の石がゴール以外の円に入ったら相手の順番になる
【遊び方(準備)】
1.円12個へそれぞれ4個ずつコマとなる石を置く
- 円12個のうち、上段が左側ゴールの陣地。下段が右側ゴールの陣地
3.じゃんけんで先攻・後攻を決める
【遊び方】
1.先攻が自分の陣地のどれかの円からコマ(石)を4つすべて取る
2.取った石は左回りに隣から1個ずつ石を置いていく
(※相手のゴールには石を入れない。自分のゴールだけ石入れてもOK)
3.後攻も1-2.と同じ様に遊び進める
4.円の石がすべてなくなった時、ゴールにある石の数が多いほうが勝ち!
【カラハだけの特別ルール】
<自分のポケットに石が一つでも無くなってしまった場合>
自分の番が来ても石を動かせないので、相手の円にある石はすべて相手ゴールに入れてゲームを終わります。
<自分のポケットで石が1つもないところで配り終わった場合>
相手のポケットにあるすべての石と、最後に置いた石をすべて自分のゴールに入れられます。
ただし、相手の円に石がなければ、自分の石をゴールに入れられないので注意。
マンカラの遊び方で大切な戦略は?
マンカラは小さな子供から年配の方まで、一緒になって遊べるボードゲームです。
しかし、まだルールがわからない子供にとって、大人相手だと負け続けてしまう可能性もあるでしょう。
勝つことが大好きな子供にとって、何度も負けてしまうとやる気を損ねてしまう可能性もあります。
そんな時は、大人と子供が1組のペアになり、家族対家族で遊ぶのもおすすめ!
パパ対ママ+子供1人のペアなど、均等に割り切れない家族でも遊べますよ。
マンカラの遊び方は、とにかく相手の陣地よりも先に自分の陣地の石をすべてなくすこと。
とても単純ではありますが、先読みが大切な戦略のひとつになります。
たとえば、
・自分のゴールに石が入るように、円の石を計算して寄せておく
・相手の陣地から自分の陣地へ石が流れるように計算
・石を円に多く残して相手を追い詰める
など、勝ち抜くためにたくさんの戦略があります。
まとめ
今回は、世界中で古くから親しまれている「マンカラの遊び方」についてご紹介しました。
遊びの基本となるボードは紙とペンで手作りし、コマとなる石はおはじきなど身近なものでもできます。
遊び方について、再度まとめます。
【遊び方(準備)】
1.12個の円へそれぞれ4個ずつコマとなる石を置く
2.12個のポケットのうち、上段が左側ゴールの陣地(A)。下段が右側ゴールの陣地(B)
3.じゃんけんで先攻・後攻を決める
【遊び方】
1.先攻が自分の陣地のどれかの円からコマ(石)を4つすべて取る
2.取った石は左回りに隣から1個ずつ石を置いていく
(※相手のゴールには石を入れない。自分のゴールだけ石入れてもOK)
3.後攻も1.と2.と同じ様に遊び進める
4.円の石がすべてなくなった時、ゴールにある石の数が多いほうが勝ち!
コマを動かすだけのとても簡単なルールですが、相手にゴールさせないための戦略やプレッシャーを与えるなど、頭を使うゲームでもあります。
ルールはとても簡単で、子供からお年寄りまで一緒になって遊べますので、ぜひご家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。