前置胎盤とは?原因や症状は?診断された時に知りたい10個のこと

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妊婦健診で前置胎盤と診断!

聞いたことのない言葉を耳にすると、とても不安になりますよね。

前置胎盤とは、胎盤が子宮口に近い位置に付着した状態をいいます。

妊娠時のストレスや不安はお腹の赤ちゃんにも影響してしまうため、少しでもゆったりとした気持ちで過ごす事が大切です。

そこで今回は、前置胎盤とはなにか、診断されてどのように過ごせばいいのかなど、知りたい10個の情報をお伝えします。

目次

前置胎盤とは?

前置胎盤とは、血液や酸素・栄養をママから赤ちゃんへ運ぶ、とても大切な胎盤の位置が、正常な場所より子宮口に近い位置に付着した状態をいいます。

胎盤は妊娠15週あたりにかけて作られ、完成するとつわりも落ち着きお腹がふっくらと膨らみ始めます。

本来なら胎盤は子宮口から5センチ以上離れた場所に作られ、ママと赤ちゃんのへその緒をつなぎます。

しかし前置胎盤の場合、子宮口の近くや子宮口を覆っていたりするなど、赤ちゃんよりも子宮の出口に位置しているため、出血しやすいなどリスクの高い妊娠・出産期となってしまいます。

前置胎盤の原因は?

現在のところ、前置胎盤のはっきりとした原因は解明されていません。

実際に症状を発症した方たちを見ると共通する部分があるため、関係性があるのではといわれています。

・経産婦
・過去の出産も前置胎盤と診断された
・高齢で妊娠
・喫煙している
・多胎妊娠
・帝王切開で出産経験
・人工中絶手術をした
・子宮系トラブルで手術をした
・胎盤の形態が異常

さまざまな原因が考えられますが、病院の先生に原因について聞いたところ、妊娠する年齢が35歳未満は0.5%の確率に対し、高齢出産といわれる35歳以上は1.5%にあがるため、妊娠時の年齢が関係している可能性は高いそうです。

前置胎盤の症状は?

前置胎盤と診断されるのは、妊婦健診で突然言われたというママが多いです。

はっきりとわかる症状がないため、自分で判断するのは難しいでしょう。

ただし前置胎盤は、お腹の赤ちゃんより胎盤が子宮口近いため、出血を引き起こしやすいです。

妊婦健診以外で異常を感じた場合は、すぐに病院を受診しましょう。

前置胎盤はいつまでにわかる?

前置胎盤は経腟超音波検査でお腹の状態をみたとき、胎盤が正常の位置とは異なる場所にあると診断されます。

早ければ妊娠10週目でも疑われるケースがあります。

妊娠初期はまた“疑い”の段階なので、確定ではありません。

本格的にわかるのは、妊娠31週目あたりです。

前置胎盤と診断されたら、出産方法などを医師と考えていかなくてはいけません。

前置胎盤は出産まで治ることがある?

妊娠トラブルが起きても、出産までずっと続くとは限りません。

前置胎盤と初期に診断されても、お腹が大きくなると胎盤も少しずつ上にあがり、本来の位置になる可能性があります。

前置胎盤を完治するための手術や特効薬がないため、ママや医師がなにかをして治るものではないため、様子見が必要です。

前置胎盤だと仕事はできない?

前置胎盤の怖いところは、自覚症状がないこと。

通常より胎盤の位置が子宮口に近い場所にあるため、突然大量出血なんてことも起きるでしょう。

妊娠時期の大量出血は、ママや赤ちゃんの命に関わる問題なので、真剣に向き合って過ごす必要があります。

万が一のことを考えて仕事はお休みして、自宅で安静にしておくようにしましょう。

会社の状況によって仕事へ行かなくてはいけない場合は、もしもの時に備えて、出血時の対応など上司の方に伝えておくといいですよ。

前置胎盤は管理入院の必要もある?

前置胎盤の位置や状況に応じて、突然の出血で危険性を伴わないために管理入院の必要もあります。

管理入院とは、医師や看護師のもとでケアをしながら出産できる時期まで待つことです。

入院日数は妊娠30週あたりから出産する日まで。

これまで通っていた産婦人科が、ハイリスク分娩を受け入れられない場合は、妊娠32週目までに対応できる病院へ移動となります。

約3ヶ月近く入院の必要があるため、上の子がいるなどどうやって過ごすか家族で相談しましょう。

前置胎盤は帝王切開で出産するの?

基本的に前置胎盤は帝王切開で出産します。

妊娠37週までに帝王切開により出産日を決めておこなわれますが、その前に出血などしてしまった場合は、緊急の帝王切開となります。

手術時に大量出血となってしまう可能性があり、その場合は子宮摘出で治療を行う場合もあります。

リスクについては手術前に必ず説明があるので、わからない部分はしっかり聞くようにしましょう。

前置胎盤は死産することもある?

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前置胎盤は通常の妊娠、出産とは異なるため、死産する可能性が高いという部分を頭で意識しておく必要があります。

妊娠時で気をつけなくてはいけないのが、大量出血です。

ごく少量の出血でも、気がつけば大量出血に発展してしまうケースが多く、母子ともに大変危険な状態を招いてしまいます。

妊娠時期だけではなく出産時も注意が必要です。

一般的に出産は、帝王切開で赤ちゃんを取り出しますが、分娩時に大量出血を引き起こして死産だけではなく、母体の危険性も高まります。

前置胎盤はどう過ごすべきなの?

前置胎盤と診断されたら、とにかく安静に過ごすことが大切です。

上の子を育児していたり、仕事をしながら妊娠しているワーキングママは、細心の注意を払って行動しましょう。

出血をさせないように過ごす必要があるため、家庭の事情や症状が悪化している時は管理入院を医師からおすすめされます。

状態によってはほぼ強制で管理入院をさせられるので、前置胎盤と診断された時点で入院の心構えをしておきましょう。

まとめ

今回は前置胎盤と診断された時、原因や症状など知りたい情報10個についてご紹介しました。

前置胎盤について、再度まとめます。

・前置胎盤は胎盤が正常の位置より低い場所にできること
・自覚症状がなく、出血すると大量で危険
・高齢出産ほど前置胎盤の確率が高まる
・妊娠31週目あたりに前置胎盤とはっきりわかる
・妊娠週数につれて治る可能性がある
・仕事をするのは難しい
・妊娠30週目あたりから管理入院が多い
・基本的に出産は帝王切開
・通常妊娠より死産する可能性が高い
・とにかく安静に過ごすこと

前置胎盤と診断されても、妊娠初期の場合は治る可能性もあります。

出血すると大量に流れ出て、母子ともに危険な状態を招いてしまいますので、絶対に安静にして過ごすようにしましょう。