「あなたのご家庭の教育方針は?」
そう聞かれて、さっと答えられる方もいればそうではない方もいることでしょう。
我が家の教育方針は『挨拶はきちんとする。人が嫌がることはしない』です。
息子が成長していくにつれて、学習面などの教育方針も追加されると思いますが、いまのところは最低限これだけはしてほしい、やってもらいたいことを教育方針としています。
幼稚園、小学校、中学校、高校……私立などでは願書に教育方針を書く機会があります。その時に慌てないためにも、幼稚園入学する前ぐらいには、教育方針をしっかりと告げられるようになっていると安心ですね。
この記事では教育方針とはどんなものなのか解説するとともに、幼稚園の願書の書き方などもお伝えします。
ポイントは4つです。
・そもそも教育方針って?
・幼稚園選びのポイントとなる教育方針
・願書の教育方針の書き方のポイント
・教育方針を決めるときの注意点
最後まで記事を読んでいただくと、さっそく教育方針を具体的に決めたくなるかも?
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
そもそも教育方針って?
わかりやすく言いますと、家庭での教育方針とは、生活習慣(挨拶や食事のマナー)や学習において、親が子供に『どのように育ってもらいたいか』を具体的に表したものです。
『挨拶はきちんとする』『食事は残さず食べる』『最後までやり遂げること』など基本的なものから、『勉強は1日2時間』『習い事を休まず行くこと』など多岐にわたります。
幼稚園選びのポイントとなる教育方針
幼稚園によって教育方針はさまざまです。
思いっきり体を使って遊ばせる課外学習が多い幼稚園もあれば、マナーなどを重視する教育中心のところもあります。
子供ひとりひとりで性格が違います。我が子に合う幼稚園はどこか、ホームページを確認したり、見学に行ってから選ぶようにしましょう。
また先輩ママや子育てサロンの先生などに幼稚園について尋ねてみるのもいいですよ。
私は相談してここがいいかもと思ったところに何園か見学へいき、プレ幼稚園に通わせることにしました。
結果、体を動かすことが大好きな息子にはとても合っていたようで楽しく通園しています。
願書の教育方針の書き方のポイント
幼稚園の願書や面接で家庭の教育方針を聞かれる場合が多々あります。
お受験幼稚園ではその教育方針が合否を左右することがあるようですが、たいていの幼稚園では話を通して、親の子供とのかかわり方や、園にあった方針なのかを確認しています。
教育方針を幼稚園の願書に書くときは、箇条書きや抽象的よりは、具体的に書くのをお勧めします。
たとえば『生活習慣が身につくよう、親子で一緒に行うようにし楽しみながら学ばせています。その結果、着替えや歯磨き、片付けなどある程度までは自分でできるようになりました』や、『体を動かすことが好きなので2歳からプール教室に通わせています。毎週休むことなく通っており、泳ぎもだいぶ上達してきています』など。
また、見栄や無理をして嘘を書いてはいけません。
先生に偽りの先入観を与えることで、入園してから子供がつらい思いをする可能性があります。
ちょっとでも子供がよく思われたい気持ちはわかります。ですが、その子供が悲しい思いをするのなら見栄や無理は必要なし。正直な教育方針を書きましょう。
教育方針にずれがあるのも避けたいところです。パパとママで相違がないように面接前にじっくりと話し合って共有しておきましょう。
教育方針を決めるときの注意点
まず、一番は『子供のため』の教育だということ。
親の『おしつけ』ではないことが大前提です。
たとえば、サッカーのクラブチームが大好きな両親がわが子をサッカー選手にしたいと望んでいます。
そのために幼いころからクラブチームに入れてサッカー付けの毎日をおくらせ、持久力や体力、集中力などを磨いています。
果たしてこれは子供のためなのでしょうか?それとも親の夢のおしつけなのでしょうか?
答えはその子供によって変わるでしょう。
子供もサッカーが大好きで他の遊びなんて目もくれないほど夢中だとすれば、それは子供の夢となるでしょう。
しかし、本当は違うことをして遊びたいけれどサッカーばかりでちょっと嫌だと感じている。でも、ママがサッカーをしていると嬉しがるので我慢してやっている。
それは子供の夢ではなく親の夢の押し付けのような気がしませんか?
教育方針を決めるときは、『おしつけ』になっていないか注意しましょう。
五か条や三か条など、箇条書きにしておくとわかりやすいです。
我が家の三か条はこんな感じです。
『挨拶をきちんとする』『人の嫌がることはしない』『途中で投げ出さず最後までやり遂げる』です。
人として最低限のことですが、最近はできない人も多くなっているので。
とにかくこれだけはできる大人になって欲しいという教育方針だけで個人的には充分な気がします。(いわゆるお受験幼稚園では、それは通用しないかもしれませんが……)
教育方針は難しく考える必要はありません。
願書に書くとなると、少しでも良いことを書きたくなるかもしれません。
でも、そんな難しく考える必要はありません。
わが子の成長に望むことは、みんな良いことだからです。
『ゆくゆくは犯罪者にしたい』なんて望む親、いませんよね。
心も身体も健康で、明るい未来をわが子に望むはずです。
それを率直に伝えればいいのです。
両親で教育方針が違えば、子供は混乱してしまいます。
そうならないように、よく話し合いをし、共有するようにしてくださいね。