煮物などの味付けに欠かせない調味料のみりん、甘さの調整、味にコクや深みを与え、照りだしなど色々な用途で料理に使われます。
家庭で必ず常備している調味料のひとつですね。
スーパーなどで売っているみりんで、不思議に思ったことありませんか?
「みりん」と「みりん風調味料」の違い。
味や風味も似ているけれど変わりますし、なにより値段が大きく違いますよね。
本みりんとみりん風調味料は、作り方も違いますし、実は保存方法も違うので注意が必要です。
ここでは、正しいみりんの保存方法、本みりんとみりん風調味料の違い、消費期限、おすすめのメニューなど、みりんについて詳しく紹介します。
目次
みりんはどのくらい日持ちする?賞味期限は3ヶ月!
みりんは、未開封の状態だと1年半、開封した後は3ヶ月と長持ちする調味料です。
みりんとみりん風調味料の違いを紹介します。
本みりんはお酒の一種で、米麹ともち米、焼酎を原材料に作られています。
自然な製法で作られているので、味も風味も豊かな特徴があります。
また、お酒なのでお酒売り場に並んでいますね。
みりん風調味料は、本みりんに似せて作られた甘味料。
本みりんがアルコールの度数が高いのに比べると、みりん風調味料のアルコール度数は1%未満とほとんど入っていません。
これが大きな違い!
値段が本みりんより安く、アルコールが使われていないので、ドレッシングや和え物などにおすすめです。
みりん風調味料と本みりんは、材料が違うので保存方法も違います。
みりんの保存方法!
みりんの風味を失わずに保存するには、どうすればいいのでしょうか?
正しいみりんの保存方法を紹介します。
みりんの正しい冷凍保存方法
本みりんは常温の保存にむいている調味料なので、冷凍保存する必要がなく、常温で品質を保ちながら、長期間保存が可能です。
みりん風調味料も、冷凍保存ではなく冷蔵で保存します。
みりん干しなど調理した状態のものは、冷凍保存も可能です。
みりんの正しい冷蔵保存方法
本みりんは低温で保存すると、白い塊ができることがあります。
これはみりんの中の糖が結晶化して白い塊として出たもので、味に問題はなく料理に使っても大丈夫です。
料理に使うと解けますが、多少風味が落ちる傾向にあるので、常温で保存がむいています。
本みりんと違い、みりん風調味料はアルコールの割合が低いので殺菌性が低く、開封後は冷蔵庫での保存がおすすめです。
みりん風の調味料と、本みりんとの見分け方は、商品に記載されている商品名を購入するときにチェックしましょう。
その他の方法
開封前の状態だったら、みりん風調味料も本みりんも常温で保存します。
開封前は1年半と長期間常温で保存が可能です。
また、本みりんは開封後でも白い塊を避けるために、常温で保存します。
3ヶ月と長期間保存が可能ですが、風味を保って食べるためには早めに使い切るのがいいですね。
常温では直射日光が当たらない、冷暗所で保存してください。
ワンポイントアドバイス
本みりんとみりん風調味料は、同じようなパッケージで味も似ているので同じように使っていた方も多いと思いますが、保存方法が違うので注意してください。
冷凍保存はむかないので、未開封の場合は常温保存。
開封した後は、本みりんなら常温保存、みりん風調味料なら冷蔵庫で保存します。
自分はどのみりんを使っているのか、知っておくことが必要ですね。
みりんを使った4つのメニュー
みりんを使ったメニューはいろいろありますが、特に多いのが煮物。
ここではおすすめのみりんを使ったメニューを紹介します。
スペアリブとじゃがいもも煮物
煮物といえば、みりんを使う代表的なメニュー。
和風の煮物もおいしいですが、骨付き肉とじゃがいもの洋風の煮物です。
【材料】
豚スペアリブ 500g
じゃがいも 600g
★ しょうが 大さじ1
★ 砂糖 大さじ 1
★ みりん 大さじ2
★ 醤油 大さじ2
① 鍋にサラダ油を入れてスペアリブをいれ、両面を焼き色がつくまで焼きます。
② 酒大さじ3を振って、水2.5カップを加えて、煮立ったら弱火にしてアクを取ります。
③ ★の材料を入れて蓋をして、20分ほど煮ます。
④ じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、③に加えて10分煮て出来上がり。
鶏の照り焼き
みりんを入れるときれいなてりが出るので、とてもおいしそうです!
【材料】
鶏もも肉 2枚
★ おろししょうが 少々
★ しょうゆ 大さじ4
★ 砂糖 大さじ1
★ みりん 大さじ2
① 鶏肉は脂肪を取って、味がよくしみこむようにフォークで刺します。
★の材料をポリ袋に入れてよく混ぜ、鶏肉をいれ、空気を抜いてポリ袋を閉めて1時間おいて味をなじませます。
② フライパンにサラダ油を入れて熱し、汁を切った①を入れます。
皮のほうから焼いて、焼き色がついたら返し、両面入れます。
余分な汁は捨ててください。
③ 酒大さじ2をフライパンに入れて、蓋をして蒸し焼きにして火がとおったら①の汁を絡めます。
④ 皿にのせて野菜を添えれば出来上がり。
帆立貝の照り焼き
魚介にもみりんの照りをつけるととても、おいしそうです。
【材料】
蒸しホタテ8個
★ 醤油 大さじ1
★ 酒 大さじ1
★ しょうが汁 小さじ1/2
たれ(醤油、みりん大さじ2、砂糖大さじ1)
しょうがの甘酢漬け 少々
① 蒸しホタテは★の材料を絡めて30分おきます。
② フライパンにサラダ油を熱し、ホタテの汁を切って並べます。
両面に焼き色をつける程度に焼きます。
すでに火が通っているのでさっと焼くくらいで大丈夫。
③ たれの材料を混ぜ加えて、強火で照りが出るように絡めます。
④ 器にホタテを盛って、しょうがの甘酢漬けを添えて出来上がり。
さつまいもと豚肉のいため煮
さつまいも 2本
豚ロース薄切り 200g
だし 1.5カップ
しょうがの薄切り 1かけ
★ 砂糖 大さじ2
★ みそ 大さじ2
★ みりん大さじ1
① さつまいもはよく洗って、皮付きのまま1.5cmくらいの厚さに切ります。
すぐに水にさらしてアクを抜き、水気をふきます。
② 豚肉は4~5cmに切ります。
③ サラダ油を熱して、さつまいもの両面をよく焼いて取り出します。
④ 同じなべに豚肉を入れて油がなじんだら、さつまいもを戻しいれます。
だしとしょうがを入れて一煮します。
⑤ ★の調味料を鍋に加えて、ときどき混ぜながら煮汁がなくなるまで煮詰めます。
全体に味がなじんだら出来上がり。
みりんの作り置きメニュー
みりんは煮物系に使うことが多く、当然作り置きメニューも豊富にあります。
みりんを使ったおすすめの作り置きメニューを紹介します。
レバーの甘辛煮
みりんを使って甘辛く煮たレバーは、レバーが苦手な人にもおすすめです。
【材料】
鶏レバー 400g
しょうが 1かけ
ねぎの青い部分 1本分
★ 酒 大さじ3
★ しょうゆ 大さじ2
★ 砂糖 大さじ1.5
★ みりん 大さじ1
① 鶏レバーは流水で洗って、水に5分つけて血抜きもします。
余計な脂肪、血のかたまりを包丁で切って、食べやすく切ります。
洗って水気をきります。
② しょうがは皮をむいて、細い千切りにして水にさらします。
皮はとっておきます。
③ しょうがの皮とねぎの青い部分を入れて煮立てます。
煮立てたお湯にレバーを入れてください。
レバーの表面が白くなるまでさっとゆでます。
④ 鍋に★の調味料を合わせて煮立て、③のレバーを入れて汁気がなくなるまで、いり煮します。
⑤ 器にもって七味をふり、しょうがをあしらって出来上がり。
みそ煮干し
風味と歯ごたえがおいしい、煮干しの保存食です。
【材料】
煮干し 小30g
ごぼう 小1本
★ 赤みそ 大さじ4
★ 酒 大さじ3
みりん 大さじ2
① ごぼうはささがきにして、水にさらしアクを抜き熱湯でゆでます。
煮干しは頭と内臓を取ります。
② 鍋にサラダ油大さじ2を熱して、ごぼうがしんなりするまで炒めます。
煮干しを加えてよく炒めます。
③ ★の材料を加えてよくまぜ長柄煮ます、みりんを大さじ2を加えて照りよく仕上げます。
まとめ
みりんの正しい保存方法、消費期限、おすすめの作り置きメニューを紹介しました。
気をつける点は、みりんには本みりんとみりん風調味料があって、味やお酒の度数、保存方法が違うという点です。
本みりんは常温で、みりん風調味は冷蔵庫で保存して、期限内に使い切るのが大切。
どちらも冷凍保存にはむいていません。
おすすめのメニューも紹介しましたので、みりんを使ったおいしい料理を作ってくださいね。