爽やかな香りと酸味は、小さいけれど日本の料理に欠かせない存在のゆず。
夏から秋が旬で多く出回りますが、最近はハウスものも多いので通年スーパーで購入することができます。
収穫されている約半分は高知県で生産されていて、次は徳島、愛媛と四国地方で多く栽培されていますね。
日本料理には使われることが多い柚子。
メインの食材ではないですが、煮物、焼き物など、柚子の香りと味は料理の味を際立たせ、彩りも料理がいっそう華やかになりますね。
なんといっても柑橘類の柚子は、ビタミンCが豊富!
疲れているときや肌荒れしているときに食べると、効果が期待できます。
柚子は、香りを楽しむことが多い食材なので、保存するときも香りを逃さないように保存することが大切。
正しい柚子の保存方法、消費期限、おすすめの柚子を使ったメニューを紹介します。
目次
柚子はどのくらい日持ちする?賞味期限は10日!
柚子は香りを楽しむ食材なので、香りが抜ける前に使い切るのがポイント。
まずは、柚子の選び方を紹介します。
もともと柚子の木にはとげがあって、とげによって傷ついている柚子は多いです。
多少の傷は品質に問題はないですが、できれば傷がないものを選んだほうが良いですよね。
柚子は皮が厚いもののほうがおいしいです。
触ったときに皮にハリがあるもの、皮がぶよぶよしているものは、時間が経っている可能性があるので注意。
持ったときに、見た目より重みがあるものは香りが良いのでおすすめ。
軽いものは、水分が抜けているので香りも果汁もが少ないので避けましょう。
また、ヘタの切り口が茶色くなっているものも、時間が経っているので避けてください。
柚子の保存方法!
柚子を保存するときに大切なのは、香りを逃さず保存すること。
正しい柚子の保存方法を紹介します。
柚子の正しい冷凍保存方法
柚子は、新鮮な状態のときに冷凍保存すると、香りも残るのでおすすめです。
冷凍保存するときは、色々なやり方があります。
まず丸ごと1個冷凍保存するときは、ラップに包んで保存袋に入れて保存します。
冷凍保存しても、皮は簡単に包丁でカットすることができます。
実の部分は自然解凍して、果汁を絞って使うといいですね。
柚子は皮をよく使う食材です。
皮を千切りにした状態で冷凍保存すると、すごく便利。
千切りにした皮を、金属のトレイに並べて凍らせ、完全に凍ったら1回分の小分けにしてラップに包み冷凍用保存袋に入れて保存します。
凍ったまま使うことができ、香りも残ります。
また、すり下ろした皮を保存袋に入れても、香りがよくて使いやすいですね。
柚子の果汁を保存するときは、アルミパックに果汁を入れて凍らせ、凍ったら保存袋に入れて保存。
料理、ジュース、焼酎割りなど、少量の果汁を使うときに、絞る手間が省けてとても便利ですね。
冷凍した柚子は、基本的には凍ったまま使います。
冷凍で1ヶ月は保存が可能。
柚子の正しい冷蔵保存方法
柚子は、冷蔵庫で保存することも可能です。
乾燥しないように、1個ずつラップに包み保存袋に入れて保存。
冷蔵庫の野菜室で保存して、10日間は保存が可能です。
カットした柚子は、切り口にラップをして保存袋に入れて保存、2~3日で使うようにしてください。
すぐに使わない場合、残ってしまった場合は、迷わず冷凍をおすすめします。
その他の方法
冬場の寒い時期であれば、常温で保存も可能。
直射日光が当たらなくて、通気性のよい冷暗所に保存で1週間は大丈夫です。
ただ、香りはどんどん抜けていくので、なるべく早く使って下さい。
ワンポイントアドバイス
柚子はなんといっても香りを楽しむ食材、香りが抜けてしまった柚子は、使う意味がありません。
香りをなくさないように保存するには、冷凍保存がおすすめ。
もちろん買ってすぐに使う場合は、冷蔵でも大丈夫ですが、一度にたくさん使うものではないので、残ってどんどん傷んでしまいます。
新鮮で香りが強いうちに、香りごと冷凍保存することで、いつでも使えます。
色々な料理に使うことができますね。
特に皮を千切りにして、果汁は絞って保存すると、使いやすくおすすめです。
冷凍しておいた柚子を使った4つのメニュー
冷凍した柚子は、とても使いやすい状態なので凍ったまま手軽に使いましょう。
おすすめの冷凍柚子のメニューを紹介します。
柚子茶
冷凍ゆず 3個
氷砂糖 柚子と同じ重さ
① 柚子は皮と細かくカット、実は種を取り除いてざく切りにして冷凍したものを使います。
② 柚子と皮と実の重さを測っておきます。
作る前日に冷蔵庫に入れて自然解凍。
③ 柚子の分量と同じ重さの氷砂糖を用意します。
④ 熱湯で消毒した瓶に、柚子と氷砂糖1/3を交互に入れます。
⑤ 氷砂糖が溶けるまで、1日1度瓶を振って、一週間程度で完成。
お湯で割って飲むとおいしいですよ・
柚子アイスクリーム
ハンドミキサーで作るアイスクリームです。
【材料】
冷凍柚子 1/2個
生クリーム 100cc
牛乳 200cc
オリゴ糖 大さじ4
塩 1/2 少々
① 柚子は冷凍したものを凍ったまま使います。
② ボールに生クリームとオリゴ糖、塩を入れて、ハンドミキサーで8分かき混ぜます。
③ 牛乳を少しずつ入れて引き続きよく混ぜます。
④ 冷凍柚子は凍ったまますりおろしてください。
皮ごとすりおろして、種は取り除きます。
⑤ ③にすりおろした柚子を入れて、ラップをして冷凍庫に入れてください。
⑥ 1時間ごとに何度かハンドミキサーでかき混ぜます。
⑦ 好みの滑らかさになったら出来上がり。
大根の即席漬け
【材料】
大根 5cm
大根の葉 適量
粗塩 小さじ1
昆布だしの素 小さじ2
冷凍柚子の皮 適量
① 大根を薄い半月きりにして葉は小口きりにしてください。
柚子皮は凍ったまま使います。
② ①を袋に入れて材料の調味料を全部袋に入れて、もみもみします。
③ 冷蔵庫で2~3時間なじませて出来上がり。
食べるときは水気を絞って食べてください。
柚子と大根の浅漬け
【材料】
大根 4cm
柚子の皮冷凍 大さじ1
にんじん 2cm
粉末和風だし 小さじ1
塩 少々
めんつゆ 小さじ1
① 大根とにんじんは千切りにします。
② 全ての材料をビニール袋に入れてよくも見ます。
冷蔵庫で3時間冷やして味をなじませ出来上がり。
柚子は凍ったまま入れて大丈夫です。
柚子の作り置きメニュー
酸味と香りを楽しむ柚子を使ったメニューは、食卓にあると食欲がわきます。
いつでも出せるように、作り置きしておくと嬉しいですね。
おすすめの柚子の作り置きメニューを紹介します。
厚揚げ柚子酢味噌
ダイエットにぴったりのメニューです。
【材料】
厚揚げ 2枚
★ 砂糖 60g
★ 味噌 35g
★ 酢 10g
★ 冷凍柚子
① 厚揚げを1口大にきってゆでます。
② ★の材料を混ぜて鍋で少し煮立たせて、厚揚げをつけて食べます。
柚子ジャム
【材料】
ゆず 200g
砂糖 柚子の40%
① 柚子はだいたい5個くらい。皮をよく水で洗います。
② 半分にカットして、果汁と種を取り出します。
③ 絞った柚子は半分にカットして、スライス。
長さはお好みで。
④ たっぷりのお湯で、スライスした柚子をゆでこぼします。
⑤ 再び水を入れてゆで、白い泡が浮いてくるまで沸騰させてください。
泡がたくさん出たらざるにあげて流水で冷めるまで水洗いします。
⑥ もう一度④~⑤を繰り返してください。
最後に鍋に水を入れて柚子を一晩さらしてください。
⑦ ザルに開けてしっかり水気をきってください。
ここで柚子の重さを量って、40%の砂糖を入れて柚子にまぶします。
⑧ 水分が出たら煮詰めて、ジャムの硬さになるまで煮たら出来上がり。
まとめ
柚子の正しい保存方法、おすすめのメニューなどを紹介しました。
いい香りを保つためには、乾燥させずに保存するのが大切。
また、使いきれない柚子は、冷凍保存で香りまで保存してしまいましょう。
少し傷んだ柚子は、ネットに入れてお風呂に浮かべて香りを楽しむのもいいですね。
日本料理には欠かせない柚子を、おいしく楽しんでください!