お味噌汁や煮物、メインの食材ではないけれど、入っていると嬉しい食材、麩。
色や形もさまざまで、実は種類もたくさんあるのです。
もちっとした食感が人気の生麩、生麩を油で揚げた揚げ麩、乾燥麩、焼き麩などさまざま。
形状も車麩、小町麩、板麩など形が違うと、使う料理も違ってきます。
そんな麩ですが、栄養価も高く、高たんぱくで脂質が低いので、ダイエット食としても抜群。
胃にやさしくて、食欲がないときや胃が痛いときでも食べられる食材です。
麩のおいしさは、なんといっても味のしみこみがすごいこと。
スポンジのようにしみこむので、煮物だけではなく炒め物、揚げ物にも最適です。
麩は乾物なので、賞味期限が長いですがきちんと保存しないと、味と風味が落ちてしまいます。
ここでは、麩の正しい保存方法、消費期限、おすすめのメニューなど紹介します。
目次
麩はどのくらい日持ちする?賞味期限は1.~2年!
生麩は無理ですが、焼き麩などの乾燥した麩は保存をしっかり行えば、賞味期限より長い期間保存しても大丈夫です。
ものによっては、賞味期限1年でも2年は持つものもあります。
麩をおいしく食べるには、保存方法も大切ですが戻し方も大切。
麩の特性として、一度水で戻したものはその後、乾燥させても元の麩には戻らないという性質があります。
使うときは、食べる分だけ水に戻して使って下さい。
麩は水で戻しますが、水をよくすって膨らんだ後、しっかり絞って料理に使うと味のしみこみすごく、とてもおいしい麩になります。
また、麩は熱湯に入れると固く縮んでしまいますが、飲めるくらいのお湯に入れる分には大丈夫。
味噌汁はすこし冷ましてから入れると良いでしょう。
麩の保存方法!
麩は乾燥しているので、常温で特に気をつけることなく保存している人が多いのではないでしょうか?
麩の正しい保存方法を紹介します。
麩の正しい冷凍保存方法
焼き麩などの乾燥した麩は、冷凍保存する必要がありません。
むしろ冷気で湿気ることがあるので、冷凍保存は避けましょう。
しかし生麩は冷凍保存が可能。
あまりスーパーで見ることがない生麩は、通販などで購入することが多いと思いますが、この場合も冷凍で届く場合が多いです。
未開封の賞味期限は、記載されているものを参考に食べてください。
開封解凍後は2日くらいしか持ちませんのですぐに食べましょう。
麩の正しい冷蔵保存方法
麩は、開封後常温で保存できますが、夏場や梅雨の時期は冷蔵庫で保存しても良いでしょう。
ただし、湿気やすいので、しっかり密封して乾燥剤をいれ野菜室で保存します。
食べるときは、常温にしばらく置いてから袋を開封すると、温度差による冷気がつかないでしょう。
その他の方法
麩は開封する前だったら、常温で保存が可能です。
高温にならない通気性の良い冷暗所で保存してください。
麩は匂いを吸収しやすいという特徴があるので、未開封だからといって匂いが強いものの近くに置くと、匂いがついてしまうかもしれません。
気をつけて保存しましょう。
また、開封後は購入した袋のままではなく、密封できる袋、もしくは容器に入れ替えて保存します。
これは湿気対策もありますが、麩は小麦粉で作られているので虫がつきやすく、この虫対策のためにも密封することが大切なのです。
湿気ないようにしっかり封をして保存してください。
常温保存で1年~1年半は保存可能な食材です。
ワンポイントアドバイス
麩は賞味期限が切れても、保存状態がよければ食べられる食材ですが、やはり風味は落ちるので、賞味期限内に食べたほうがいいですね。
乾燥しすぎると、麩のおいしさの弾力が失われて、食べてもスカスカでおいしくないです。
また水で戻した場合は、しっかりと水を切らないと料理の味を薄めてしまう可能性があるから注意してください。
麩を使った5つのメニュー
麩は、本当に色々な料理に使われえています。
麩を使ったおすすめのメニューを紹介します。
麩としいたけの煮物
【材料】
戻し干ししいたけ 8個
車麩 12個
絹さや 40g
★ しいたけの戻し汁 3カップ
★ 醤油 大さじ2
★ 酒 大さじ4
★ みりん 大さじ4
★ 砂糖 大さじ1
★ 塩 小さじ1/2
① 鍋に★の材料を入れて煮ます。
しいたけを入れてアクをすくいながら15分煮ます。
② 車麩は水にいれて10分かけて戻します。
水気をよく絞ってください。
③ 絹さやは筋を取り、熱湯に塩を入れて色よくゆでます。
④ しいたけに味がしみこんだら車麩を入れてさっと煮ます。
火を止めて味をしみこませ器にもって絹さやを散らします。
油麩丼
仙台名物の油麩は、もちっとしているのでお肉のような感覚。
不思議な食感です。
【材料】
油麩1本
卵 1~2個
たまねぎ 1個
本だし 少々
★ しょうゆ 大さじ2
★ みりん 大さじ1.5
★ 水 1/2カップ
★ 砂糖 少々
★ ご飯2杯
① たまねぎは細切りにします。
油麩は1cm厚さに切ります。
② 油を引いたフライパンに細切りたまねぎを入れて炒めます。
少し火が通ったら、本だしを入れて★の材料を加えて沸騰させます。
③ ①に油麩を並べて、蓋をして2分経ったら油麩を裏返して再び2分にて、味をしみこませます。
④ 味がしみてきたら、溶き卵を全体にまわして入れて、蓋をしてふわっとさせて出来上がり。
⑤ ご飯にのせてあぶら麩丼です。
油麩の煮物
【材料】
あぶら麩 1本
干ししいたけ 5枚
にんじん 100g
ゆでたけのこ 100g
いんげん 10本
こんにゃく 150g
めんつゆ 3倍濃縮 60cc
しいたけの戻し汁 300cc
砂糖 大さじ2
サラダ油 大さじ1
① 干ししいたけは水で戻して、半分に切ります。
② あぶら麩を2cmの幅に切って、水につけて戻しておきます。
③ にんじんは皮をむいて乱切り、たけのこは一口大、こんにゃくは手で食べやすい大きさにちぎります。
④ 鍋にサラダ油を敷いて、にんじん、こんにゃくを炒めて、たけのことしいたけも炒めます。
⑤ 砂糖としいたけの戻し汁とめんつゆを入れます。
⑥ あぶら麩を絞って水を切り、鍋に入れます。
⑦ 落し蓋をして、コトコト煮ます。
⑧ 最後に色よくゆでたインゲンを添えて出来上がり。
もやしと麩の炒め物
【材料】
もやし 1袋
お麩 お茶碗1杯くらい
塩昆布 適量
塩コショウ 少々
味の素 少々
① もやしはさっと洗って、お麩は水に浸して戻してしっかり水気を切ります。
② フライパンに油を引いてもやしと麩を入れて炒めます。
③ ある程度火が通ったら、塩昆布と味の素を入れて味を調えます。
お麩と豆腐の味噌汁
お麩といえばやっぱり味噌汁、入れるだけで簡単に味噌汁の具になります。
【材料】
豆腐 1/2丁
板麩 1/3枚
ねぎ 少々
だし汁、みそ 適量
① 豆腐はさいのめに。
お麩はキッチンバサミで、食べやすい大きさにカットします。
② だし汁に豆腐と麩を入れて、最後にみそをといて、ねぎをのせて出来上がり。
麩の作り置きメニュー
麩は煮物に使われることも多いので、作り置きメニューも多いですね。
おすすめの麩を使った作り置きメニューを紹介します。
お麩ラスク
麩はたんぱく質が多いので、子供のおやつにも最適。
すぐにできる麩のラスクです。
【材料】
麩 40g
砂糖 大さじ4
バター 35g
牛乳 大さじ1
① 麩以外の材料を全てフライパンに投入して、混ぜながら弱火で過熱して煮詰めます。
フツフツしてきたら麩を加えます。
② 麩同士がくっつくので話しながら全体に絡めます。
絡んだら皿にのせて冷めたら出来上がり。
まとめ
麩の正しい保存方法、おすすめのメニューを紹介しました。
麩は、湿気に弱く匂いを吸収しやすいので、しっかり密封して保存することが大切。
また、虫がつく可能性もあるので、開封後は注意が必要です。
基本的には未開封、開封後も常温で保存が可能ですが、湿気の多い時期は冷蔵庫で保存してもいいですね。
麩は戻しかたで料理に使ったときの味が変わります。
水で戻して、しっかり水気を絞って使って下さい。
正しい保存方法で、おいしい麩を楽しんでくださいね。