「子供が産まれるまでに夫婦2人の時間を楽しみたい!」
「友達と旅行に行っておきたい!」
という方は結構いらっしゃいますよね。
飛行機に乗る時間などを考えると、ハワイは無理でもグアムや韓国旅行ならできるのでは?と考える方も多いでしょう。
ただ、妊娠初期は安静にしておいたほうがいいと言われる時期でもあります。
一番心配なのは、お腹の赤ちゃんへの影響。
お腹が目立つ前に海外旅行に行きたい!という気持ちばかりが先走って、赤ちゃんのことを考えられなくなってしまっては、あとで辛い思いをするかもしれません。
そんなことにならないためにも事前にしっかりと知識を身につけてから、妊娠中の海外旅行を楽しみましょう!
今回は妊娠初期の海外旅行について、気になる疑問にお答えしていきます。
ぜひ参考にしてくださいね♪
目次
妊娠初期に海外旅行をしても大丈夫?
妊娠初期は何もしなくても流産などの可能性があり、海外旅行は体に負担がかかりますので専門家の間でも賛否が分かれています。
そして、ほとんどの専門家は海外旅行には反対という意見です。
できる限り体に負担が少なくなるようなプランを選んで、短時間で楽しめるような国内での旅行の方が良いでしょう。
どうしても海外旅行に行きたい場合は、18~24週目にあたる「安定期」に入ってから。
旅行プランは赤ちゃんと自身の身体の事を優先的に考えて立てましょう。
若年齢または高年齢での妊娠の場合は特に注意が必要です。
他にも妊娠の経過に問題がある場合は、産婦人科の先生に確認を取ってから決定して下さいね。
厚生労働省が運営する『FORTH(フォース)』HPでは、海外での生活の情報を発信していますので、事前に旅行先の国の情報を確認しておく際に役立ちますよ。
妊娠初期に海外旅行の為の海外保険には入れる?
海外保険は妊娠中でも入る事ができますが、流早産や現地出産などの妊娠に関する医療費は実費になるので気を付ける必要があります。
海外での医療費が保険適用されないとなると、100万以上かかってしまう事も珍しい事ではありません。
AIU保険の場合は、妊娠22週までが保険適用となります。
この保険は、旅行出発前までの加入で海外旅行先での盗難や事故にも適用されるので、妊娠初期の海外旅行には必ず入っておきたい保険です。
妊娠計画をしていて、妊娠している可能性が高い方にも安心ですね。
妊娠初期に海外旅行!ハワイは無理でもグアムや韓国は行ける?
ハワイに行きたいけど長時間の移動になるからグアムにしようかな…とお考えの方に。
グアムというと、ハワイのように美しい海と透き通った空を思い浮かべますよね。
ハワイと同じような雰囲気を楽しめるグアムは、日本から短時間で行く事ができます。
気温も27度から30度と温かくて日本人も快適に過ごせるので、リフレッシュするのに最適な場所です。
3か国の飛行時間はそれぞれ以下の通りです。
- ハワイまでの飛行時間…約6~9時間 (時差19時間)
- グアムまでの飛行時間…約4時間 (時差1時間)
- 韓国までの飛行時間…約2~3時間 (時差なし)
グアムや韓国へは短時間で行けることから、日帰りで海外旅行を楽しまれる方もいるほどです。
時差もほとんど無いので帰宅後の時差ボケに悩まされる心配もなく、気軽に行けますね。
妊娠中は、長時間同じ体勢でいる事は足のむくみや血行不良に繋がるのでお勧めできません。
どうしても海外旅行へ行く場合は、なるべく短時間で行けるグアムや韓国などの国を選ぶようにしましょう。
関連記事⇒妊娠初期と飛行機~海外はダメでも国内はOK?流産や影響7つのリスク
妊娠初期に海外旅行へ行くときの機内~旅行先での5つの注意点とは?
日本と距離の近い韓国でも最低2時間、機内で過ごさなければいけません。
その間はあまり自由に行動ができないので、できる限りの対策をしておく必要がありますね。
妊婦が機内で気をつけてほしいことは5つあります。
順に説明していきますね。
1.エコノミー症候群になる危険性
まず最も注意したいのが「エコノミー症候群(静脈血栓症)」です。
妊娠中は血液凝固因子や静脈が広がる事によって、エコノミー症候群の危険度が6倍にも増えると考えられています。
飛行機の中では空気が乾燥していて、高気圧に覆われているので、水分が不足してしまう事からなりやすいとされています。
以上の理由から、安全性の高い飛行時間として最低5時間以下を目安に旅行先を決定しましょう。
血液循環を促進するように頻繁に水分補給をして、安全性が確立された機内で移動できる時に30分に1度歩行する、お手軽なストレッチ体操をするなどの予防を行いましょう。
前もって通路側の席を申し込み、搭乗員に妊娠している事を伝えておけば安心できますよ。
2.気圧でお腹が張る
妊娠中にお腹の張りやガス溜まりで悩む方は多いです。
機内では気圧の関係でおならが出やすくなるので、炭酸飲料は避けて軽い食事や飲み水をセレクトすると良いでしょう。
出せる時は出した方が良いですが、周りに人がいて密室なので周囲の方に配慮しておならを出しにくい飲み物を飲むと良いですよ。
3.シートベルトの装着位置
シートベルトの装着方法は骨盤の下側で腹部を締め付けないポジションできちんと装着して下さい。
また、想定外のトラブルが起こった時に備えて、受診している産婦人科の医療機関で英語での診断書を作成してもらっておくと安心です。
4.マスクで感染予防
機内は密室なので感染症防止のためにマスクを着用するようにしましょう。
喉が渇くとウイルスや細菌に感染しやすいので、こまめな水分補給が大切です。
座る席は前もって通路側を選択し、お手洗いにすぐ行ける場所にしておくと良いですね。
5.食中毒の危険性
妊娠初期の旅行先では食べるものに充分気を付ける必要があります。
妊婦が食中毒になると、免疫力低下から重篤化しやすくなります。
トキソプラズマ症やリステリア菌などの食中毒は、妊娠中には特に注意が必要です。
最悪の場合、重篤な先天性疾患、死産や流産となる可能性があるので、生水や洗っていない食べ物、生もの、未加熱のチーズなどをそのまま食べる事は絶対にやめましょう。
関連記事⇒妊婦の食中毒に注意!胎児への影響や4つの予防策と感染時の対策
妊娠初期に海外旅行!知っておきたいリスクとは
妊娠初期に限らず妊娠中の旅行は、体の事を考えると行くべき時期ではないです。
旅行が無事に終わり、帰ってきた時にはホッとしますが、実際に海外旅行先で出産になった場合にかかる費用は200万以上になると認識しておいて下さい。
早産で集中治療室に入った場合は更に莫大な費用になります。
早産になると胎児に障害が残る、流産や死産などの可能性があるという事も知っておきましょう。
どうしても気分転換に海外旅行へ行きたい!と計画しても、想定外の事態になってしまうリスクがあるということだけは絶対に忘れないでくださいね。
まとめ
私はハワイへの海外旅行を予定していた矢先に妊娠が発覚しました。
私の場合は、何かあると怖かったので海外旅行を中止しました。
万が一の事を考えて慎重に家族とも話し合ってから決めて下さいね。
子供が生まれて少し大きくなると、一緒に楽しめるのでそれはそれで楽しいです。
また、国内旅行であれば安心できますので、一度検討してみるのも良いですね。
海外旅行を計画している方は、注意点やリスクをきちんと把握して、急なトラブルにも対処できるよう、しっかりと準備をしておきましょう。