妊婦はグレープフルーツを食べちゃダメ?5つの栄養素や効果と妊娠中の影響や注意点

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妊娠中、味の好みが変わる妊婦は多いです。

とくに妊娠初期はつわりのせいで、酸っぱいものが食べたくなります。

中でも、グレープフルーツは、妊娠初期におすすめしたいフルーツです。

今回は、妊婦とグレープフルーツについて3つのポイントについて解説していきます。

  • グレープフルーツの5つの栄養素
  • 妊婦に嬉しいグレープフルーツの効果
  • グレープフルーツを食べるときの注意点

参考にしてください。

では解説していきます。

目次

■グレープフルーツの5つの栄養素

グレープフルーツには妊婦に嬉しい栄養素がたくさん含まれています。

どんな栄養素が含まれているのでしょう。

▼グレープフルーツに含まれている妊婦に嬉しい5つの栄養素

  1. ビタミンC
  2. パントテン酸
  3. ビタミンB1
  4. 葉酸
  5. カリウム

以上5つの栄養素が含まれています。5つの栄養素について詳しく解説していきます。

〇ビタミンC

ビタミンCの主な働きは抗酸化作用があることです。

活性酸素を除去して、過酸化脂質の生成を抑制して細胞を元気にしてくれます。

とくに妊婦に嬉しい作用は、腸からの鉄分の吸収をサポートしてくれる働きがあることです。

妊婦になると鉄分不足で悩むかたは多いですね。

鉄分は身体に吸収されにくい栄養成分ですが、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収率がアップされます。

ビタミンCは身体に吸収されやすいビタミンです。

しかし水に溶けやすく熱に弱いデメリットもあります。また、体内で合成されないので毎日たくさん摂る必要があります。

グレープフルーツ1個に約72㎎含有

ビタミンC→妊婦の1日の推奨量110㎎

1日の推奨量は110㎎ですが、ビタミンCは水溶性ビタミンなので体内で吸収されるまでに多くのビタミンCが紛失します(水洗いだけでも50%流れる)

そのため、多くのビタミンCを摂る必要があります。

不足すると免疫力が低下します。

通常よりも妊婦は免疫力が低下しているため、多くのビタミンCを摂ることが望ましいです。

その点、グレープフルーツには多くのビタミンCが含まれていておススメです。

〇パントテン酸

グレープフルーツ1個に約0.8㎎含有

パントテン酸→妊婦の1日の目安量9㎎

〇ビタミンB1

グレープフルーツ1個に約0.14㎎含有

ビタミンB1→妊婦の1日の推奨量1.3㎎

〇葉酸

葉酸は妊婦がとくに摂りたい栄養素です。

葉酸が不足すると、胎児に影響がでてしまいます。

・葉酸不足の胎児への影響とは

神経管閉鎖障害の結果、胎児が無脳症で生まれる危険性がある。

葉酸不足は胎児への影響があるので多く摂りたい栄養素です。

緑黄色野菜にとくに含まれていますが、グレープフルーツにも含まれています。

グレープフルーツ1個に約30㎍含有

葉酸→1日の妊婦の推奨量480㎍

葉酸は緑黄色野菜や納豆、海藻類に多く含まれています。

なお、市販のグレープフルーツジュースには葉酸は殆ど含まれていません。

グレープフルーツをジュースにして飲みたい場合は、フレッシュジュースで飲むと葉酸も摂れるのでジュースにする場合は、フレッシュジュースで飲むようにしましょう。

〇カリウム

カリウムはむくみを解消してくれる作用があります。

カリウムは果物や野菜、海藻などの植物性食品中に広く含まれています。

妊婦は塩分の摂り過ぎに注意しなくてはいけません。

カリウムはナトリウムを排出する働きがあるので妊婦にとって必要な栄養素です。

グレープフルーツ1個に約280㎎

カリウム→1日の妊婦の目安量4000㎎

■妊婦に嬉しいグレープフルーツの6つの効果

妊婦にとってグレープフルーツは、どんな効果が期待されるでしょう。

▼グレープフルーツの5つの効果

  1. ストレス緩和
  2. 免疫力維持
  3. むくみ解消
  4. 満腹感を抑制
  5. 疲労回復効果

以上5つの効果があります。

〇ストレス緩和

ビタミンCはストレスを緩和してくれる作用があります。

リフレッシュ効果があるため、アロマにも利用されています。なんだかイライラするなあ~と思ったとき、グレープフルーツのアロマをたくのもいいですよ。

〇免疫力を維持

フラボノイド(ナリンギン)は植物に含まれるポリフェノールの一種です。

グレープフルーツに含まれるフラボノイド(ナリンギン)には免疫力を維持する働きがあります。

ビタミンCも免疫力の低下を抑えてくれます。

〇むくみ解消

妊婦は体重増加と共にむくみやすい身体に変化します。

むくみは塩分の摂り過ぎや運動不足で起こります。

グレープフルーツに含まれているカリウムは、ナトリウム(塩分に含まれている)を尿や汗として排出する作用がありむくみを解消してくれます。

〇満腹感を抑制

グレープフルーツに含まれている「ナリンギン」は柑橘類の苦みや刺激感の元になっているものです。

ナリンギンは免疫力を維持するほかにも、食欲抑制効果があります。

妊婦で体重が気になるかたは、食前に食べるだけで満腹感を味わえるので試してみてください。

〇疲労回復効果

グレープフルーツにはクエン酸も含まれています。

クエン酸は、身体にできた疲労物質を分解する効果があります。

最近疲れが抜けないと感じたら、グレープフルーツを食べてみてください。

グレープフルーツの香りと疲労物資を分解して、リフレッシュできるのでぜひ試してください。

■グレープフルーツを食べるときの注意点

妊婦に嬉しいグレープフルーツですが、食べるときに注意する点があります。

▼防カビ剤

輸入品のグレープフルーツは、輸入中にカビを防ぐために防カビ剤が使われています。

グレープフルーツは皮ごとたべるかたは少ないと思いますが、よく洗ってから食べるようにしてください。

・重曹を溶かした水の中でグレープフルーツを洗って食べる。

妊婦はなるべく国産無農薬のグレープフルーツを選んで食べるのがいいですね。

国産のグレープフルーツがスーパーで見つからない場合は、ネット販売が便利です。

▼食べ好きに注意

グレープフルーツに限らず、どんな食べ物でも食べ過ぎはよくありません。

では、どのくらいなら大丈夫なのでしょう。

・1日1個(グレープフルーツ1個は約200g)

1日1個くらいなら食べても問題はありません。多くでも3個までに抑えましょう。

厚生労働省でも「毎日くだもの200g運動」を推奨していて、フルーツを1日200g以上たべることを目標に掲げています。

フルーツを食べると太るという認識がありますが、フルーツには脂質が殆ど含まれていないので太るということは殆どありません。

カロリーはショートケーキの15%程度。

中くらいのグレープフルーツ1個のカロリーは果肉部分200gで約76㎉です。間食として食べる分には問題ありません。

しかし、フルーツには果糖が豊富に含まれていますので、糖分の摂りすぎには注意が必要です。

▼こんなひとはグレープフルーツを食べてはダメ

・なんらかの薬を飲んでいるかた

現在、なんらかの薬を飲んでいるかたはグレープフルーツを食べる際は、担当医に相談してください。

グレープフルーツと薬の相互作用の問題でグレープフルーツを食べてはいけないかたがいます。

常用している薬が現在あるかたは、必ず医師に相談して相互作用の問題のあるなしを確認してから食べるようにしましょう。

■まとめ

グレープフルーツは妊婦がつわりのときに食べたくなるフルーツです。

栄養が豊富で妊婦も安心して食べられます。

ただ外国産のグレープフルーツは、輸入の段階で防カビ剤が使用されているのでよく洗ってから食べるようにしてください。

また常用の薬があるかたは薬の相互作用があるので注意が必要です。

グレープフルーツを食べて辛いつわりの時期を乗り越えて少しでもスッキリできるといいですね。