ジューシーな豚の脂がとてもおいしいベーコンは、豚のばら肉をスパイスや塩漬けにして、燻製してできた食材です。
日本ではばら肉を使ったものを、一般的にベーコンといいますが、他の部位でもベーコンは作られます。
ロースベーコンやショルダーベーコンと部位の名前をつけて呼ばれていますよね。
ベーコンは燻製にして作られているので、保存性が高いような気がしますが、実はそうでもないんです。
他の生肉と一緒で、空気に触れるたびに酸化していってしまいます。
特にベーコンは脂分が多い分、空気に触れると酸化してしまうのです。
空気に触れない未開封の状態ですと、長期間保存できますが、開封したものはきちんと保存しないと、劣化したり冷凍やけしたりします。
ここでは正しいベーコンの保存方法、消費期限、おすすめのベーコンを使ったメニューを紹介します。
目次
ベーコンはどのくらい日持ちする?賞味期限は3~4日!
ベーコンは、生の肉と同じで空気に触れるほど、酸化して傷み始めます。
特にばら肉を燻製にしているベーコンは、脂身部分が多く、この油の部分が空気に触れると酸化してしまうのです。
ベーコンは酸化すると、味が落ちてぬめりが出てしまいます。
基本的には空気に触れさせないように、ラップをぴったりとくっつけて保存。
賞味期限は、未開封の場合、商品にもよりますが15日~50日くらいの設定がされています。
あくまで、未開封の状態での賞味期限で、開封して空気に触れたら一気に劣化していくので注意。
購入する時は、賞味期限が遠いものを選んで買いましょう。
ベーコンの保存方法!
ベーコンは、できるだけ空気に触れさせないようにして保存すると、長期間保存が可能です。
では具体的には、どのようにして空気に触れさせないようにするのか、ベーコンの正しい保存方法を紹介します。
ベーコンの正しい冷凍保存方法
ベーコンは開封してすぐに食べない場合は、冷凍して保存がおすすめです。
保存するときは、1枚ずつラップに密封して保存すると、おいしい状態で保存することができます。
まとめて、密封しないで保存した場合、乾燥して色が悪くなりますし、冷凍庫内の匂いも吸収して、冷凍やけの状態になってしまいます。
密封して保存すると、ベーコンの色も鮮やかで、みずみずしいまま保存が可能。
でも、1枚ずつラップで包むのは、大変ですし、ラップも大量に必要ですよね。
そこでいくつか方法があるので紹介します。
ベーコン同士の間にラップを挟むように、蛇腹状態で折って包むと、手間もかからないし取り出しやすくなるのでおすすめです。
蛇腹状にラップをはさんで、アルミホイルで全体を包むと、よりよい状態で冷凍保存が可能。
また、もっと使いやすいように保存するには、細切りにしたベーコンを、保存袋に重ならないように並べ空気を抜いて、冷凍保存します。
完全に凍ったら袋を立てて保存できるので、コンパクトに収納できますね。
ベーコンは、冷凍保存で1ヶ月保存が可能。
使うときは、冷蔵庫で自然解凍するか、凍ったまま使用してください。
ベーコンの正しい冷蔵保存方法
ベーコンは通常、冷蔵庫のチルド室で保存します。
ベーコンの最適な保存温度は10度以下、温度が低いチルド室が最適ですね。
開封前なら、袋のまま保存。
開封した後は、水気をよくふき取ってラップに包み保存袋に入れて、保存します。
保存袋に入れた後は、中の空気をしっかり抜いて保存しましょう。
ベーコンは冷蔵保存で、未開封の場合は賞味期限を目安に、開封した後は3~4日で使い切ってください。
また、加熱処理をして冷蔵保存することもできます。
細く切ったベーコンは、油を敷かずにフライパンで炒めます。
油を敷かなくても、しばらくするとベーコンから自然に油が出てきます
カリカリのベーコンにしたら、保存容器に入れて冷蔵庫で保存。
加熱処理したベーコンは、2~3週間は保存が可能になります。
ワンポイントアドバイス
ベーコンを保存するときは、冷蔵保存でも冷凍保存でも、空気に触れないように、そして乾燥しないように、ラップにぴったりと包んで、更に保存袋に入れて保存するのがポイント。
冷凍保存するときは、ベーコンの間にラップが入るように蛇腹状にして、包むといいですね。
また、使いやすくするには、半分に切ったり、細切りにしたりして冷凍保存がおすすめ。
そのまま料理に使うことができます。
冷凍しておいたベーコンを使った3つのメニュー
冷凍したベーコンは、切って冷凍してあればそのまま料理に使うことができます。また冷蔵庫で自然解凍して使ってもいいですね。
おすすめの冷凍ベーコンのメニューを紹介します。
ベーコンと白菜のスープ煮
白菜の甘さとベーコンの旨みがおいしい、じっくり白菜に含ませています。
【材料】
冷凍ベーコン 150g
白菜 600g
★ 水 3カップ
★ 固形スープ 1/2個
★ ローリエ 1枚
★ 塩 小さじ1
★ こしょう 少々
① ベーコンは自然解凍して、長さを3枚に切ります。
② 白菜は縦8つに切ります。
軸に切込みを入れて手で裂くと簡単です。
③ 鍋に白菜の根元と葉先を交互に重ねていきます、ベーコンを散らして、煮汁の材料を加えて強火にかけます。
④ 煮立ったら火を弱めて蓋をして30分煮込んででき上がり。
ベーコンまき
ベーコンで色々なものを巻いて焼くだけ。
子供も大好きなメニューです。
【材料】
冷凍ベーコン12枚
えび 8尾
冷凍にんにくの茎 20本
冷凍さやインゲン 20本
① ベーコンは自然解凍します。
えびは背綿をとり、尾を残して殻をむきます。
② にんにくの茎とさやインゲン、えびに、酒大さじ1と塩コショウを振ります。
③ ベーコンは長さを半分に切って、にんにくの茎とインゲンを3~4本ずつ巻きます、えびは1尾ずつまいて、楊枝でとめます。
④ フライパンにサラダ油を熱して、③を焼いて酒大さじ1をふって蒸し焼きにして、火が通ったら出来上がり。
ベーコンピザ春巻き
【材料】
冷凍ベーコン4枚
玉ねぎ 1個
ピーマン 2個
ピザソース 大さじ4
とろけるチーズ 大さじ4
春巻きの皮 8枚
小麦粉 少々
レモン 適量
パセリ 適量
① ベーコンは1cmの幅に切って玉ねぎは薄くスライスします。
ピーマンは千切りにします。
② 春巻きの皮にピザソースを塗って、①の材料を置き、チーズをのせて、水溶き小麦粉を端に塗ってまきます。
③ 低めの油で揚げて、最後に火を強くしてからっと揚げます。
④ レモンとパセリを添えてもって出来上がり。
ベーコンの作り置きメニュー
ベーコンは加熱すると、保存性が高くなるので、作り置きメニューにおすすめの食材。
おすすめのベーコンの作り置きメニューを紹介します。
ベーコンとカリフラワーの炒め煮
ベーコンの旨みを野菜にしみこませた一品。
常備菜におすすめです。
【材料】
ベーコン 100g
カリフラワー 大1/2個
玉ねぎ 1/2個
トマト 小1個
固形スープ 1/2個
ローリエ 1枚
① ベーコンは1cmの幅に切ります。
② カリフラワーは小房に分けます。
玉ねぎは薄切りにします。
③ トマトはフォークにさして火にかざし皮をむきます。
1cm角に切ります。
④ フライパンにサラダ油を入れて熱し、①を入れて中火でいためて②を加えます。
⑤ お湯2/3カップを注いで固形スープを砕いて加え、ローリエを入れて強火にして汁気をとばします。
⑥ トマトを加えて、塩コショウで味をつけて出来上がり。
まとめ
ベーコンの正しい保存方法、消費期限、おすすめのメニューを紹介しました。
豚肉を燻製にしているので、長期保存ができそうなベーコンですが、開封した後は2~3日で使い切ります。
長期保存したいなら、冷凍で保存するか、加熱して冷蔵保存がおすすめ。
空気に触れるとベーコンの油が酸化してしまい、味が落ちますので、空気に触れないようにぴったりとラップに包んで保存してください。
おすすめのベーコンを使ったメニューを紹介していますので、ぜひ作ってみてくださいね!