お饅頭やようかん、お団子など、日本に昔からある和菓子は、日本人の大好きなおやつのひとつ。
引き出物などのお祝い事、お葬式、季節のお菓子に使われることも多く、種類は本当にたくさんあります。
洋菓子と比べると、油脂、乳製品を使うことが少なくて、原材料は小麦粉、小豆や大豆、砂糖などが主原料。
そして、和菓子といえばやはりあんこ!あんこを使った和菓子が多く、あんこが好きで購入している方も多いですよね。
あんこに使われる小豆は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルに食物繊維など、栄養価が高い食べ物。
また、ポリフェノールも多く含まれているので、様々な病気の予防になります。
クリーム類を使わないので、一見長持ちするようにも思いますが、購入したその日に食べるのが基本。
また、正しく保存しないと、和菓子はすぐに固くなってしまいます。
ここでは、和菓子の正しい保存方法、消費期限、おすすめの和菓子を使ったメニューを紹介します。
目次
和菓子はどのくらい日持ちする?賞味期限は1日!
和菓子は、クリーム類を多く使っていないですが、基本的には購入したその日に食べるのが、良いでしょう。
和菓子の中にも「生菓子」と「干菓子」の種類があり、生菓子は水分を30%以上含むもののこと。
干菓子は水分が10%以下のものをいいます。
10~30%の間のものは半生菓子に分類されています。
生菓子よりも干菓子のほうが保存性に優れ、長く保存が可能。
干菓子の代表的なものは、落雁、煎餅、金平糖、八ツ橋などが上げられます。
干菓子は、生菓子に比べ傷みにくく、きちんと保存すると10日くらいは保存が可能。
半生菓子には最中や州浜などがあげられ、こちらも生菓子に比べると保存期間が長く種類にもよりますが、1~3日くらいは保存が可能です。
最中は糖度が高いので、日持ちがする和菓子ですね。
和菓子の保存方法!
和菓子はいただくことも多く、たくさんの和菓子をもらったときは、食べきれないですしどうやって保存すれば良いのか、保存方法に悩みますよね。
和菓子の正しい保存方法を紹介します。
和菓子の正しい冷凍保存方法
和菓子はすぐに食べきれない場合は、冷凍保存がおすすめです。
大福や、ようかん、お団子など、たいていの和菓子は冷凍保存が可能です。
冷凍保存するときは、水分がぬけないようにラップに1個ずつ包んで保存します。
大事なのは、新鮮な状態の和菓子を冷凍保存すること。
時間がたって固くなってしまった大福などを保存すると、水分が抜けてさらに固くなってしまうことがあります。
柔らかくておいしく食べられる状態で、冷凍保存してください。
解凍するときは、常温で自然解凍するとおいしく食べることができます。
常温において2~3時間で解凍可能。
解凍後はなるべく速く食べてくださいね。
また、再冷凍は固くなるし、衛生面でも心配なのでやめましょう。
和菓子の冷凍での保存期間は1ヶ月を目安に食べきります。
和菓子の正しい冷蔵保存方法
和菓子を食べるときに後で食べようと、冷蔵庫に保存する方がいますが、固くなってしまいおいしく食べられなくなるのでやめたほうが良いでしょう。
和菓子は、冷蔵庫がない時代からあるもので、冷蔵保存にむいていません。
和菓子のおいしさは、やはりみずみずしく水分量が多く、しっとりしていること。
冷蔵庫に入れると、乾燥して固くなってしまいます。
また、和菓子に多く使われている材料の一つのでんぷんは、冷蔵すると固くなります。
ご飯やパンは冷蔵庫で保存すると、カチカチに固くなってしまうのと同じです。
和菓子は長期間保存するときは、冷凍で保存してください。
その他の方法
基本的に、その日のうちに食べきるなら常温で保存します。
購入したときは、紙の箱やプラスチックケースなどに入れられている和菓子ですが、保存するときは、密封容器に入れ、乾燥しないように保存します。
お重箱、プラスチックのふたがある容器に入れ替えてください。
和菓子は常温で日持ちするものではないので、早めに食べきります。
その日のうちに食べきれない場合は、早い段階で冷凍保存がおすすめ。
ワンポイントアドバイス
和菓子はたくさんもらうことが多いので、食べきれない場合も多いですよね。
その場合は和菓子が固くなる前に冷凍保存してください。
ほとんどの和菓子は冷凍保存が可能で、冷凍保存すると1ヶ月と長期保存が可能です。
冷蔵庫での保存は固くなるのでだめ。
一度固くなった和菓子は、元のやわらかい状態に戻ることがありません。
常温でその日のうちに食べきるか、冷凍で保存してください。
冷凍しておいた和菓子を使った2つのメニュー
冷凍した和菓子は、常温で自然解凍して食べます。
冷凍和菓子をアレンジしたメニューを紹介します。
おはぎのアンパン
あまったおはぎを冷凍したときのアレンジメニューです。
【材料】
冷凍おはぎ 2個
ホットケーキミックス 100g
オリーブオイル 適量
ごま 適量
ぬるま湯 50cc
① 冷凍おはぎは常温において自然解凍します。
② おはぎ以外の材料を、ボールにいれよくこねます。
③ おはぎを1/4にきって、①でつつみます。
④ 包み終わりを下にして、全体にごまをまぶします。
⑤ オーブンに入れて180度で20分焼いて出来上がり。
まんじゅうぜんざい
冷凍保存したまんじゅうのアレンジレシピです。
解凍しても硬かったときはおすすめ。
【材料】
冷凍薄皮まんじゅう 3個
水 300cc
塩 少量
もち 3センチ角×6
① 冷凍したまんじゅうは常温で解凍します。
② 鍋に水を入れて、冷凍したまんじゅうをいれ、弱火でゆっくりかき混ぜて溶かします。
③ ②に塩を入れます。
④ さらに焼いたもちを入れて出来上がり。
和菓子の作り置きメニュー
和菓子は、自分で作ることもできますが、作り置きメニューはあるのでしょうか?
おすすめの和菓子の作り置きメニューを紹介します。
どら焼き
手作りのどら焼きは、フッ素樹脂加工のフライパンがあればとてもきれいにできてびっくり。
ゆで小豆缶で簡単メニューです。
【材料】
小麦粉 1カップ
砂糖 60g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
卵 2個
はちみつ大さじ1
ゆで小豆缶 小1缶
① 卵をボールに割りほぐして、泡だて器で軽く泡立てます。
はちみつと砂糖を加えてとろみがつくまで泡立てます。
水90ccを手早く混ぜます。
② 小麦粉とベーキングパウダーをふるい入れて、泡だて器で手早く混ぜます。
全体をまとめて落ち着かせます。
③ 材料をなじませてムラなく焼き上げるために、ラップをして室温で10分休ませてください。
④ フライパンを弱めの中火にして、玉じゃくしで8cmくらいの直系になるように流しいれます。
気泡が出たら裏返して裏も焼きます。
⑤ ゆで小豆は鍋で煮て水っぽさをなくして、④の真ん中に乗せ。
2枚あわせて軽く抑えて生地になじませ出来上がり。
できたら、1枚ずつラップに包んで冷凍すると、いつでも食べられるおいしいおやつになるのでとても便利ですね。
手作りあんこ
和菓子には欠かせないあんこは、缶詰を使ってもいいですが手作りすると甘さを調整できて好みのあんこになります。
冷凍庫で保存しておけば、いつでも和菓子が作れますね。
【材料】
小豆 250g
きび砂糖 140g
塩 一つまみ
① 小豆はよく洗って水につけておきます。
② つけておいた水は捨てて、たっぷりの水で沸騰するまで煮ます。
これを2回繰り返します。
③ 小豆の3倍くらいの水を入れてアクを取りながら、小豆が柔らかくなるまで煮ます。
④ 柔らかくなった小豆をザルにあげて、煮汁は捨てて再び鍋に戻します。
砂糖と塩を混ぜて1時間置きます。
⑤ 1時間たったら、弱火で煮ます。好みの硬さになったら混ぜながら豆をつぶします。
砂糖の量はお好みで変更してください。
まとめ
和菓子は、洋菓子に比べると低カロリーなものが多く、子供のおやつにもぴったりですよね。
和菓子の正しい保存方法やおすすめのメニューを紹介しました。
冷蔵にはむかない和菓子は、常温で保存して、食べきれないときは冷凍して保存するのがおすすめ。
冷凍でも、固くならないうちに保存することで、柔らかくておいしい和菓子を食べることができます。
正しく保存して、おいしい和菓子を楽しんでくださいね。