赤ちゃんのために新しく買った肌着や洋服は、出産前に水通しをして準備をします。
赤ちゃんが生まれて、新生児期から着用したものを洗濯するとき、どのようにしていますか?
大人のものと一緒に洗濯機で洗う、赤ちゃん用だけ別にして洗濯機で洗う、手洗いをするなど、どの方法で洗濯をすればよいのか、迷ってしまいますよね。
赤ちゃんと大人の洗濯物を分けて洗っている場合には、いつまで分けて洗うのかも疑問です。
また、どうして大人用の洗濯物と赤ちゃん用の洗濯物を分けているのでしょうか?
様々な育児書が出版されていますが、洗濯事情まで記してあるものは意外に少なく、詳しく知りたいお母さんも多いようです。
「赤ちゃんの洗濯物はいつまで分けて洗わなければならないの?」
「大人と一緒に洗濯機で洗ってはいけないの?」
「赤ちゃん用の洗剤があるって聞いたけど、おすすめが知りたい!」
など、赤ちゃんの肌着や洋服のお洗濯に関する悩みや疑問の声が聞こえてきますね。
今回は、赤ちゃんの洗濯物について、詳しくご説明していきます。
・大人と赤ちゃんの洗濯を分ける理由
・いつまで分けた方がよいのか
・赤ちゃんの服を洗濯するときの注意点
・赤ちゃんにおすすめの洗剤や柔軟剤
現在新生児の赤ちゃんのお世話をしていて洗濯の方法に迷っているお母さん、
これから赤ちゃんを迎える予定だが赤ちゃん用の洗剤を買った方がよいのか悩んでいるお母さん、
敏感肌の赤ちゃんのためにできることを知っておきたい人などの参考になれば嬉しいです。
目次
大人の洗濯物と赤ちゃんの洗濯物を一緒に洗ってはいけないの?
赤ちゃんのお世話で毎日が忙しくなる上に、洗濯物も別で洗わなくてはいけないとなると、お母さんへの負担が増大して、疲れてしまう原因になってしまいます。
めんどうなので、「大人の洗濯物と一緒に洗っちゃえ!」と思われるかもしれません。
しかし、洗濯物を分けるのには、次の理由があるのです。
洗濯物を分けなければならないといった、強制的なものではありませんが、分けない場合には次のようなことが起こる可能性もあるということを知っておくだけでも、赤ちゃんのちょっとした変化などに気づき対応ができるようになります。
赤ちゃんはとても敏感肌で刺激に弱い
赤ちゃんの肌はとても敏感肌とは聞いたことがあり知っている人も多いでしょう。
赤ちゃんの皮膚はとても薄く、大人の2分の1以下の厚さなので、ちょっとした刺激でもすぐに傷が残ってしまったり、バリア機能が壊れたりします。
さらに、生まれたばかりはお母さんの女性ホルモンが体内に残っているので、皮脂の分泌量が多いのですが、生後2ヶ月以降になると大人の閔妃釣量の3分の1以下になります。
皮膚が薄く、肌を守る皮脂も少ないので、カサつきやすく肌荒れしやすい敏感肌なのです。
ミルクや母乳を飲んだ後に口の周りを拭いてあげないと、気づけばすぐに真っ赤に荒れていることもあります。
また、うんちやおしっこをするおむつもこまめにかえなければ、お尻回りの皮膚がすぐに荒れてしまいます。
このように、赤ちゃんの肌はとても敏感なため、刺激に弱い性質があります。
大人用の洗剤が原因で皮膚炎を起こす赤ちゃんがいる
大人用の洗濯用洗剤には合成界面活性剤といって、汚れを浮かせやすく洗浄力が高くなる物質が入っています。
多くの洗剤に入っているので、一度自宅で使用している洗剤で確認してみてください。
合成界面活性剤は、皮膚への刺激があります。
大人の皮膚にはほとんど問題はありませんが、敏感肌である赤ちゃんにとっては強い刺激となります。
そのため、大人用の洗剤の成分が、赤ちゃんの肌着などについていると、それが原因となり肌荒れや皮膚トラブルを起こしてしまうことが考えられるのです。
大人の洋服に含まれるホルムアルデヒド
大人用の新品の洋服には、加工のためにホルムアルデヒドを使用したものがあります。
成分表などに表示されていないので、どの洋服に使われているのか知ることができません。
ホルムアルデヒドも、赤ちゃんの肌への刺激があります。
そのため、大人用の新品の服を購入したときは、きれいだからと言って、赤ちゃんの服と一緒に、洗濯することは避けるようにしておきましょう。
大人の洗濯物と赤ちゃんの洗濯物はいつまで分けて洗濯すればいいの?
洗濯物を分ける理由については上記の通りですが、今後もずっと分けて洗濯しなければならないということではありません。
いつまで洗濯物を分けなければならないといった決まりは特にないのも現状です。
日本アレルギー学会によると、1歳以下の赤ちゃんは最も皮膚が弱いとされています。
1歳以下の赤ちゃんの中には、大人用洗剤を使用しても何ら問題もない赤ちゃんもいますが、皮膚トラブルになることを考えたときに、1歳を目安に、分けて洗濯することをおすすめします。
赤ちゃんの皮膚の様子などを観察しながら、洗濯については1歳を前後してもよいでしょう。
無添加で合成界面活性剤が入っていない洗剤を使い、大人の洗濯物と一緒に洗濯するという方法も、おすすめです。
しかし、洗浄力が落ちてしまう場合もあるので、お父さんの汗や皮脂汚れが落ちない場合もあります。
臨機応変に対応しつつ、赤ちゃんの肌を守ってあげてくださいね。
赤ちゃんの洋服や肌着を洗濯するときの注意点
次に、赤ちゃんの洋服などを洗濯するときに気を付けてほしい事をご紹介します。
洗剤少な目、すすぎ長め!
決まり文句のようですが、「洗剤少な目、すすぎ長め!」と頭の片隅に置いておいてください。
洗剤が赤ちゃんの洋服に残ってしまうと、肌トラブルのもとになってしまうので、洗剤は過剰に入れすぎないようにし、すすぎの時間や回数の設定ができるのであれば、長めにしましょう。
手洗いの場合にも同じことがいえます。
赤ちゃん用洗剤で揉み洗いをした後は、いつも以上に入念にすすぎを繰り返してください。
天日干しがおすすめ
梅雨時期などはしょうがないのですが、出来る限り天日干しを心がけましょう。
天日干しにすることで、室内干しと比べて雑菌の繁殖が抑えられます。
赤ちゃんや子どもは洗濯物も多くなるので、家事の負担が増えてしまいますが、皮膚トラブルになることで赤ちゃんが不機嫌になったり、病院に通う必要が出てくることを考えたら、
少し無理してでも天日干しや洗濯物への配慮を怠らないようにしていきたいですね。
黄砂や花粉、PM2.5の問題
雑菌の繁殖を抑えるためには天日干しがよいのですが、近年、黄砂や花粉の増量、PM2.5など大気中に様々な物質が流れているのが問題になっています。
天気予報や日本気象協会などでも、その日の交差や花粉の状況などを説明されるので、天日干しをする日には、一度確認してから干した方がよいですね。
もし、飛散量が多くて天気がよいのであれば、日が入る窓際に室内干しにするようにしましょう。
無添加の洗剤は添加物0ではない
無添加洗剤という名まえが表示されている洗剤があれば、添加物が入っていないと考えます。
しかし、実は定義があいまいで、添加物が入っているものもあるのです。
添加物の含有量が1%に満たない場合には、成分表に記載する義務がないのも怖いですよね。
無添加という名目だけにとらわれて、赤ちゃん用の洗剤を購入しないように気を付けてみましょう。
赤ちゃんにおすすめの洗濯用洗剤や柔軟剤
市販でも赤ちゃん用の洗濯用洗剤の種類が増えてきました。
香りや成分によって、好みや違いもあるので、おすすめのものをご紹介していきます。
さらさ
蛍光剤・漂白剤・着色料無添加で高活性オーガニック酵素の働きで白くするさらさ。
液体洗濯用洗剤です。
皮膚科医監修のもとで、肌テストされており、赤ちゃんの洋服の洗濯にもおすすめされています。
香りもやさしい柑橘系で、天然由来成分となっています。
お値段も大人用の洗濯用洗剤とあまり変わらずに、特大サイズなどお得な詰め替えもあります。
香りが好きで、大人の洗濯物もさらさに変えたというご家族も多くいらっしゃいます。
さらさは、柔軟剤もあるので、合わせて使うことができますよ。
―参照 さらさ|P&Gマイレピよりー
シャボン玉スノールベビー
シャボン玉スノールは日本アトピー協会推薦品となり、赤ちゃん用の洗剤もあります。
ピンクの容器で、シャボン玉の小さな女の子のキャラクターとメリーや動物がかかれたパッケージです。
アボカドオイルが使用されており、ふんわりとやわらかく洗いあがり、柔軟剤無しでもふんわりとしています。
シャボン玉は、ベビーソープも販売しており、ベビーソープと赤ちゃんの相性が良い場合にも、スノールベビーの洗剤はおすすめです。
また、吐きこぼしやうんち漏れなど、赤ちゃんの衣類は手洗いをする機会もおおくなります。
手洗いのときにも使用できる洗剤なので、赤ちゃんの洋服の事を考えた洗剤です。
―参照 スノールベビー|シャボン玉せっけんオンラインショップよりー
パックスベビー洗濯せっけん
太陽油脂株式会社の赤ちゃん用洗濯せっけんです。
せっけんと言いつつも、液体洗剤です。
マカダミアナッツ油などの植物性油脂を原料として、赤ちゃんの肌着や衣類を綺麗に洗うことができます。
合成界面活性剤、リン酸塩、蛍光増白剤、酵素、着色料などの合成添加物は未使用となっています。
ベビー用ですが、敏感肌の大人の衣類の洗濯にもおすすめです。
パックスベビーは、ベビー用品コーナーで全身シャンプーやUVクリームなども合わせて販売しており、赤ちゃんのことを考えてたくさんの商品が作られています。
―参照 パックスベビー洗濯せっけん1200ml|太陽油脂株式会社公式オンラインショップよりー
aruaベビー洗濯用せっけん
ピンクのパッケージとハートのお花のデザインのアラウベビー。
柔軟剤無しでもふっくらと仕上げる、無添加・植物性の洗濯用液体洗剤です。
赤ちゃんの衣類は汚れやすく手洗いをする機会も多いので、お母さんのことを考えて手肌をいたわる
アロエエキスを配合しています。
香りはほのかにハーブの香りがして、ラベンダーとスペアミントの天然精油が含まれています。
合成界面活性剤、蛍光剤、漂白剤、合成香料、着色料、保存料などが入っていません。
アラウ.は他にも、全身ソープや柔軟剤、哺乳瓶食器洗い、歯磨きジェル、モイストクリームやローションなど、赤ちゃん用品を多数販売しています。
―参照 アラウベビー洗濯用せっけん|arau.トップページよりー
無添加ベビーの肌着洗いせっけん
ミヨシせっけん株式会社の、薄ピンク色のパッケージが目印の液体洗剤です。
アレルギーテスト済みで、洗浄成分の溶け残りが少なく、繊維がささくれ立ちしないので、赤ちゃんのデリケートなお肌にも安心して使うことができます。
赤ちゃん特有のミルクこぼしやよだれ、おむつ汚れなどの優しく洗いあがります。
成分詳細としては、水と純せっけん分です。
他にも、あわで出てくるベビーせっけん、沐浴から使える無添加のせっけんなども販売されています。
―参照 無添加ベビーせっけん|ミヨシせっけん株式会社製品紹介よりー
まとめ
赤ちゃんの洗濯物と大人の洗濯物を一緒に洗っているというご家庭があれば、赤ちゃんの肌トラブルの事も考えると、やはり別に洗うように変更してもよいのではないでしょうか。
赤ちゃん用の洗濯用洗剤は、漂白力や香りも気になりますが、今までの大人用の洗濯用洗剤よりも赤ちゃん用の洗剤の方が好きになったという人もいるくらい、とても優れた洗剤がたくさんあるので、ぜひ使ってみてください。