乙を使った名前15選~乙の意味や由来と読み方を徹底解説!

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目次

「乙」という漢字について

字画数:1画
音読み:いつ、おち、おつ
訓読み:きのと、おと

読み方は他にもある

名乗りの場合には、「お」「き」「くに」「たか」「つぎ」「つぐ」「と」「とどむ」という読み方があります。

他の漢字と組み合わせて様々な名前に使うことができます。

また、「乙」一文字で名前にすることもできますよ。

ジグザグなものにかたどって「スムーズにいかないこと」を表す

「乙」は画数が1画しかないのに、ジグザグと折れ曲がってなかなか書きごたえのある漢字です。

実は「乙」という漢字は元々ジグザグなものをかたどってできたもの。

ジグザグなものの形を表して「物事がスムーズにいかないこと」を示しているのが「乙」なです。

本来持つ意味は「粋」なイメージ

本来は「スムーズにいかない」ということを表す漢字である「乙」。

「スムーズにいかない」ということは、なんとなくマイナスなイメージを伴いますが、「乙」が示すものは必ずしもマイナスの意味を持つものではありません。

「このお料理はなんだか乙な味がするね」という風に、「ちょっとした工夫がなされていて面白い」といった意味で「乙」という言葉が使われることは多々あります。

また、「山の頂から町を見下ろすというのもまた乙なものだね」という風に「気が利いていてちょっと良いなと思わせること」を表すときにも「乙」という言葉がよくつかわれます。

ジグザグでちょっと複雑な形の「乙」は、本来「粋である」ということを表す漢字なのです。

そのため、「個性的で味わいのある人になるように」「気が利いていて素敵な人になるように」といった願いを込めて「乙」という漢字を男の子の名前に付けるのはとても素敵なことなのですよ。

「乙」は2番?実は「一」にも通じる漢字

甲・乙・丙・丁…といった「十干」という要素の中で2番目に位置することから、「2番目」という意味を持つ「乙」。

しかし、乙という漢字は必ずしも「2番目」を表すわけではありません。

「乙」には「いつ」という発音があり、これは「一」の持つ発音と同じです。

そのため、「乙」と「一」はしばしば同じく数字の1の意味を持つ漢字であるとされます。

このことから、「乙」という漢字に「ただ1つのかけがえのない存在」という意味を込めることもできますよ。

「乙」は女の子のイメージ?

「乙」という漢字には、女の子のイメージが付きまとうと感じる人は少なくないでしょう。

なぜなら、「乙」という漢字を使った女性を表す言葉が身近にたくさんあるからです。

「乙女」「乙姫」などはその最たる例でしょう。

そのため、男の子に「乙」という漢字を使うと、なんとなく女性的になってしまう気がしてふさわしくないと感じる人は多いはず。

たしかに、「乙」という漢字には「小さくて可愛らしい」という意味があります。

しかし、あなたが「乙」という漢字に「乙」が持つ「粋」という意味や「一」という意味を込めるのであれば、男の子の名前としても十分ふさわしい文字になるので問題ありません。

「乙」を使った熟語

乙種…甲・乙・丙・丁…に分類したときの甲の次。2番目。

乙名…一族の長、家長のこと。宮中に仕える女房の筆頭のこと。武家の家臣の頭となる人物、家老や年寄のこと。

乙夜…五夜の1つ。午後9時もしくは10時からの2時間のこと。亥の刻、二更とも言う。

甲乙…第1と第2。2つのものの優劣。

乙女…年が若い女、未婚の女のこと。

太乙…古代中国の思想で、天地・万物の出現や成立の根元となる気のこと。宇宙のこと。

乙夜之覧…天子が夜の間に読書に励むこと。読書の大切さを表す言葉。

越鳧楚乙…人や場所が違うのであれば、同じものを言うのにも呼び方が変わるものだということ。

甲論乙駁…結論がなかなか出ないということ。

「十」を使った芸能人、有名人の名前

加賀 乙彦さん

「乙」という字を人に説明するときは?

「乙」は「甲乙のおつ」や「乙女のおと」と説明することで相手に伝えることができる漢字です。

他にも「乙な味のおつ」という伝え方がありますよ。

「乙」を使った名づけ候補

乙(きのと)
乙希(いつき)
惟乙(いつぎ)
乙人(いつと)
乙葵(おとき)
乙陽(おとはる)
乙史(おとふみ)
貴乙(きいち)
乙一(くにかず)
駿乙(しゅんと)
太乙(たいち)
乙也(たかや)
乙武(とどむ)
晴乙(はるき)
悠乙(ゆうと)

まとめ

皆さんは「乙」という漢字を見たときどのような言葉を連想するでしょうか。

「甲乙つけがたい」の「乙」、すなわち2番手という意味の言葉を連想する人もいれば、「乙女」や「乙姫」といった可愛らしい、美しい女性を思い浮かべる人もいるでしょう。

これらのイメージのためか、「乙」はなんとなく男の子の名前に付ける漢字としてはふさわしくないと思われがちです。

しかし、たったの1画なのに奥深い漢字である「乙」は、女の子の名前としてだけでなく男の子の名前としてもピッタリな漢字です。

わが子に「粋で個性的な人になってほしい」と願うのであれば、「乙」ほどふさわしい漢字は無いでしょう。

皆さんも「乙」という漢字を使った素敵な名前を考えてあげてくださいね。