妊娠中にはいろいろな体調の変化が起きますよね。
そのひとつに頭痛があります。
妊婦さんに多い頭痛は主に2つのタイプがあります。
・偏頭痛
・緊張型頭痛
妊婦さんの体はホルモンのバランスによって大きく変化します。
女性ホルモンの分泌量が増える妊娠中は、ホルモンバランスが崩れると、脳の血管が広がり偏頭痛となることがあります。
また、妊娠してからの運動不足で血行不良や鉄分の不足による緊張型頭痛を引き起こす場合もあります。
頭痛の時はロキソニンを飲むという方も多いと思いますが、ロキソニンは妊婦が飲んでも大丈夫なのでしょうか。
妊婦がロキソニンを飲むには3つの注意点があります。
・妊娠初期と後期は避ける
・用法用量をきちんと守る
・お医者さんの許可をもらう
この3つの注意点を必ず守るようにしましょう!
目次
つらい頭痛!妊娠中の頭痛に鎮痛剤は使えるの?
妊娠中は血液量が増えたり、栄養が赤ちゃんにまわされたりと様々な体調の変化が現れます。
その反動で体調が悪くなる妊婦さんも大勢いますね。貧血や腰痛、便秘や頭痛などトラブルも様々。
人によって症状の重さも変わりますが、頭痛になると本当に辛いですよね。
妊娠中でも、種類によって服用できる頭痛薬(鎮痛剤)があります。
きちんとお医者さんに相談して妊婦でも飲める鎮痛剤を処方してもらいましょう。
頭痛があまりにもひどいと、吐き気が起こったり、実際吐いてしまったりもします。
私も頭痛になると無理せず薬に頼って治すことが多いです。
頭痛は鎮痛剤が効けば嘘のように楽になりますからね。
とはいえ、基本的には薬を飲まないことのほうがお腹の赤ちゃんのためにも安心です。
必ずお医者さんとの相談の上に処方された薬を服用するようにしましょう。
関連記事⇒妊婦は頭痛薬を飲んじゃダメ?〜妊娠中の市販・処方薬服用の影響と注意点
妊娠中の服用。ロキソニンは胎児に影響ある?
妊娠中に頭痛に襲われた時、市販の薬は飲めないのでしょうか。
一番良いのは病院に行って妊婦でも服用できる頭痛薬をもらうことですが、待ち時間も長いし、家にある薬でとりあえず頭痛を抑えたい時もあるでしょう。
市販の頭痛薬としては『ロキソニンS』が有名ですね。
ロキソニンSは、ロキソプロフェンナトリウム水和物を配合した鎮痛剤です。
ロキソニンS販売元の第一三共ヘルスケアでは、妊娠中の服用について以下のように応えています。
妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。
出産予定日12週以内の妊婦は服用しないようにお願いします。
それ以外も妊娠中は医師にご相談のうえ服用ください。
同様に、授乳中の服用は避けてください。やむを得ず服用する場合は授乳を避けてください。
妊娠初期は一番胎児が妊婦の飲んだ薬に影響されやすいデリケートな時期です。
妊娠初期は市販の薬を独断で飲むのはやめた方が良いですね。
安定期に入ってからはロキソニンを頭痛時に1錠飲んでも胎児への影響はほとんどないとされています。
妊娠5ヶ月をすぎたあたりからであれば、たまに飲む分には問題ありません。
妊娠後期のロキソニンの服用は、新生児の心不全や動脈管開存などの発症を引き起こす可能性があるため禁止されています。
ロキソニンは妊娠初期と後期の服用を避け、それ以外での服用もお医者さんへ確認をとってから飲むようにしましょう。
関連記事⇒妊婦は湿布を使っちゃダメ?妊娠中の湿布の影響と2つの注意点
妊婦の頭痛にはロキソニンよりカロナール
ロキソニンは妊婦が気軽に飲める薬ではありません。
飲む時期に気をつけないと胎児に影響を与えることがあります。
では、妊婦が頭痛になった時はどの薬を飲めば安心なのでしょうか。
まず、妊娠中の体調不良はきちんと病院へ行って処方された薬を飲むのが安心です。
私が妊娠中の時、鎮痛剤としてよく処方されたのは「カロナール」です。
カロナールは頭痛や歯痛などの痛み止めとしても使用されますし、解熱剤としても効果を発揮します。
妊婦にも比較的安心できる薬で、小さい子供の熱冷ましとして処方されたこともありました。
小さい子供にも使えるということはそこまで強い薬ではないのでしょうね。
しかし、効果は抜群でした。痛みも抑えられるし高熱も引いていきますので、カロナールを飲むことで体は楽になります。
カロナールは病院で処方されてもらえる薬なので薬局では買えません。
妊娠中に慢性的な頭痛で困っている場合は、お医者さんに相談してカロナールを数日分処方してもらい、頭痛のひどい日に服用すると良いでしょう。
錠剤で保存がきくので、いざというときのために家に常備しておくと安心ですね。
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まとめ ~絶対安全はない!妊娠中の服薬は医師にご相談を~
比較的妊婦にも安心な薬「カロナール」ですが、これも100パーセント安全というわけではありません。
あゆみ製薬株式会社のカロナールの説明書きには、以下の一文が記載されています。
妊娠後期の夫人への投与により胎児に動脈菅収縮を起こすことがある。
カロナールの影響で胎児が動脈菅収縮になった例が国内では3件上がっています。
確率的には低いですが、100パーセント安全ではないことを理解して薬を使用したいですね。
ですが、頭痛や高熱に薬なしで耐えるのも妊娠中の体にはよくないことです。
お医者さんの判断で薬が出た場合は、心配しすぎずにしっかり飲んで治すようにしましょう。