目次
「吉」という漢字について
音読み:きち、きつ
訓読み:よ-い
字画数:6画
名前に使われる場合は、「き」、「さち」、「とみ」、「はじめ」、
「よ」、「よし」の読み方で使われます。
「吉」の意味や由来や成り立ちと特徴
「吉」の意味については、主に5つあります。
・すぐれている
・めでたい
・運がすぐれている
・道徳的に正しい
・さいわい
・ついたち
「吉」の漢字の成り立ちは、諸説ありますが、主な2つを紹介します。
・よいものが入っているツボをあらわす象形文字という説。
「良い」の意味の他にも、ツボのフタがしまっていることから「締める」の意味も含んでいます。
・刃物の形と神様への祝詞を入れる箱な形をあわせた会意文字という説。
祈りを捧げる儀式に使う刃物を、祝詞を入れた「さい」という箱の上に置き、霊力を守ることから、「良い」、「めでたい」を意味するようになったと言われています。
特徴としては、「吉」は中学生で習う漢字で、常用漢字になるため、名付けに使うことができます。
新字体の土に口と書く「」は、常用漢字でも人名用漢字でもないため、名前には使うことができません。
「吉」を使った熟語
こちらでは、「吉」がどのような熟語やことわざなどで使われているかを紹介していきます。
大安吉日
ものごとを行うのに最良の縁起が良い日を意味しています。
黄裳元吉
忠義を尽くす家臣が主家に仕えると、必ず良い結果をもたらすことを意味しています。
大吉は凶に還る
運勢の中でも一番良いとされる大吉になってしまうと、それ以上に良いことはなく、あとは運気も下がって、凶に近づいてしまうことをあらわします。
そのことから、良いことがあるのもほどほどがちょうど良いという意味もあります。
石部金吉鉄兜
「石」と「金」の二つの固いものを並べて、真面目で堅物な人のことをあらわし、その堅物がさらに固い鉄兜をかぶっていることから、非常に堅物で融通が利かない人のことを指します。
「吉」の説明の仕方
電話でのやり取りの際、あなたの名前がどの漢字を使っているか聞かれることがありますよね?そういったシーンで「吉」を説明する例を紹介しておきます。
例えば、
A「名前は、○○彰吉といいます。」
B「○○あきよしさんですね。「あきよし」はどういった漢字を使いますか?」
と聞かれた場合、吉の部分の説明の仕方としては、
A「よしは、大吉のきちです。」
A「よしは、大安吉日のきちです。」
などが挙げられます。
いくつかパターンを持っておくと、説明しやすく、確実に相手に伝えられます。
「吉」を使った有名人・芸能人
遠藤 幸吉さん
夏井 昇吉さん
秋野 大吉さん
織本 順吉さん
花堀 吉平さん
熊谷 吉基さん
熊谷 宗吉さん
車 だん吉さん
坂本 小吉さん
佐藤 佐吉さん
袴田 吉彦さん
渡辺 憲吉さん
米山 善吉さん
槙村 浩吉さん
高田 浩吉さん
宇佐美 吉啓さん
矢沢 永吉さん
曾我廼家 八十吉さん
岩田 祐吉さん
上田 吉二郎さん
大村 千吉さん
隅本 吉成さん
岡田 吉弘さん
桂 吉弥さん
金内 吉男さん
金子 吉延さん
中村 吉六さん
中村 晴吉さん
菅原 大吉さん
博多 大吉さん
鎌田 吉三郎さん
田上 晃吉さん
浜畑 賢吉さん
辻 吉郎さん
宇野 重吉さん
永田 吉太郎さん
永松 英吉さん
阿部 吉朗さん
太田 吉彰さん
小野 智吉さん
「吉」を使った名前候補
吉(はじめ)
榮吉(えいきち)
影吉(かげよし)
一吉(かずよし)
勝吉(かつきち、かつよし)
幹吉(かんきち)
恭吉(きょうきち)
邦吉(くによし)
慶吉(けいきち)
拳吉(けんきち)
源吉(げんきち)
皓吉(こうきち、こうき)
禎吉(さだきち、さだよし)
修吉(しゅうきち)
瞬吉(しゅんきち)
伸吉(しんきち)
潤吉(じゅんきち)
甚吉(じんきち)
晟吉(せいきち)
善吉(ぜんきち)
颯吉(そうきち)
孝吉(たかよし)
岳吉(たけよし)
竜吉(たつき、たつきち、りゅうきち)
展吉(のぶよし)
雅吉(まさよし、まさきち)
由吉(ゆうきち、ゆきち)
祐吉(ゆうきち、ゆうき)
了吉(りょうきち)
吉佑(きすけ)
吉次(きちじ)
吉彦(よしひこ、さちひこ)
吉弥(きちや、よしや、さちや)
吉昭(よしあき)
吉騎(よしき)
吉崇(よしたか)
吉信(よしのぶ)
吉徳(よしのり)
吉陽(よしはる)
吉寿(よしひさ)
吉暎(よしひで)
吉洋(よしひろ)
吉海(よしみ)
吉杜(よしと)
吉心(きっしん)
吉太(きった、きちた)
吉兵(きっぺい)
幸吉郎(こうきちろう)
吉之進(きちのしん)
「吉」を選ぶ親の吉持ちとは?
名前は子どもに贈る最初のプレゼントです。
子どもの将来を思い浮かべて最高のプレゼントをしてあげたいですね。
名前に使う漢字それぞれには、どんな想いが込められるのでしょう。
そこで、「吉」の漢字に込める親の想いについて紹介しましょう。
幸運に恵まれる人生をおくれるように
これから歩んでいく人生において、困難が待ち受けているとしても、幸運に恵まれ、一日一日が良い日になるようにとの願いを込めて名付けに使うこともよいでしょう。
優れた人材となるように
多くの人々がいる中で、何か自分の強みとなりものを見つけ出し、そしてその見つけた強みを活かして世界各地で活躍できるような優れた人材となるようにとの期待を込めることもできます。
まとめ
この世に生まれてから、良いこともあれば悪いこともあり、その吉凶について知るすべはありません。
少しでも大難を小難に、小難を無難になるように幸運を招く名前を付けてあげたいものです。
まさに「吉」は幸運を招き入れる漢字と言ってもよいでしょう。
「吉」という字を名前に持つ男の子は、きっと幸多い人生を歩むことができるでしょう。