目次
「子」という漢字について
音読み:し、す
訓読み:こ
字画数:3画
名前の読み方は他にもある
名前に使われる場合は、「さね」、「しげ」、「しげる」、「たか」、「ただ」、「たね」、「ちか」、「つぐ」、「とし」、「ね」、「み」、「みる」、「やす」という読み方でも使われます。
「子」の意味や由来や成り立ちと特徴
「子」は、さまざまな意味があります。
・動物の生殖細胞・・・卵子、精子
・植物の種や実・・・種子、胞子
・何かから生まれ出たもの・・・利子
・小さいもの一つ一つ・・・粒子、分子
・先生・・・孔子、孟子
・ものにそえる接尾語・・・帽子、振り子
「子」の漢字の成り立ちには、頭が大きく、手足を大きく広げた乳幼児の象形文字と言われています。
また立派な男の子を君子というように、もともとは、男の子をあらわした文字と言われています。
特徴としては、女の子の名前に使われる場合は、止め字が主流ですが、男の子の名前に使われる場合は、先頭字、中文字として使うことが多いようです。
「子」を使った熟語
君子自重
学問を通じて得た高い見識があり、優れた人格の持ち主は、自分自身の行動を慎んで、軽はずみな行動はしないことを意味しています。
獅子奮迅
ライオンが奮いたつように勢い激しく活動することを意味しています。
慈母敗子
「じぼはいし」と読み、母親が子ども可愛さに甘やかしていると、かえって放蕩な子に育ってしまうことから、教育には優しい面だけではなく、時には厳しい面も必要ということを意味しています。
墨子泣糸
「ぼくしきゅうし」と読み、人は環境や習慣、他人から受ける影響により、良くも悪くもなるという意味があります。
墨子が、白い糸がどんな色にでも染まるのをみて、一度染められると、もとには戻れないことを嘆き悲しんだことに由来しています。
大和撫子
清楚で凛とした美しい日本女性をあらわす言葉です。
麟子鳳雛
「りんしほうすう」と読み、先々で立派になることが予想される優秀な子供を指す言葉です。
君子に三楽あり
両親や兄弟が健在で、世の中に恥じることのないまっすぐな心を持ち、優れた人を育てることが、秀でた人格者の楽しみにしている三つのことであるという意味があります。
虎穴に入らずんば虎子を得ず
もし虎の子供を捕まえたいのであれば、かならず親の虎とも対峙する必要があることから。
リスクを冒さなければ、得られることもないという意味。
「子」の説明の仕方
電話でのやり取りの際、あなたの名前がどの漢字を使っているか聞かれることがありますよね?
そういったシーンで「子」を説明する例を紹介しておきます。
例えば、
A「名前は、○○子門といいます。」
B「○○しもんさんですね。「しもん」はどういった漢字を使いますか?」
と聞かれた場合、子の部分の説明の仕方としては、
A「しは、子どものこです。」
A「しは、大島優子さんのこです。」
などが挙げられます。
いくつかパターンを持っておくと、説明しやすく、確実に相手に伝えられます。
「子」を使った有名人・芸能人
植木 庚子郎さん
原 子朗さん
河久保 子朗さん
「子」を使った名前候補
子門(しもん)
子温(しおん)
子規(しき)
子資(ちかし)
子暉(つぐき)
子珀(こはく)
子路(としみち)
子嵩(としたか)
子紀(としのり)
子龍(しりゅう)
子季(やすき)
子翔(やすと)
子快(すかい)
子緒(ねお)
太子(たいし)
拳子郎(けんしろう)
虎子郎(こしろう)
甲子郎(こうしろう)
征子朗(せいしろう)
響子朗(きょうしろう)
「子」を選ぶ親の気持ちとは?
さまざまな響きや漢字の中から選んで、子どもには最高の名前をプレゼントしてあげたいものです。
名前に使う漢字それぞれには、どんな想いが込められるのでしょう。
そこで、「子」の漢字に込める親の想いについて紹介しましょう。
徳のある人
聖人君子のように、だれからも愛される知性に満ちあふれた人に育ってほしい。
世のため人のために一生懸命に生きることのできる人に育ってほしいという願いを込めるのもよいでしょう。
新しい何かを生み出す人
種子から芽が出るように、新しい何かを生み出せるような人物になるように、探究心を持って、活動的に行動できる人になってほしいという願いを込めるのもよいですね。
慈しむ心
孔子、老子など先生を意味することから、知性に磨きをかけ、かよわき者を助け、慈しむ心を持った男性に成長してほしいという願いを込めて名付けに使うこともいいでしょう。
まとめ
最近では女の子でも「○子」という名前の子どもが少なくなってきている時代です。
しかし、もともとは、手足を広げた男の子どもをあらわす漢字です。
名付けに使うときには、さまざまな読み方もできますので、「子」を使うことで、他の人とは違うオンリーワンの名前をプレゼントできるのではないでしょうか?
元気にすくすく育ち、将来は先生と呼ばれる偉大な人になることを願って名付けに使うこともいいかもしれませんね。