舟を使った名前15選~舟の意味や由来と読み方を徹底解説!

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目次

「舟」という漢字について

字画数:6画
音読み:しゅ、しゅう
訓読み:ふな、ふね

名乗りの場合には、「のり」という読み方があります。

他の漢字と組み合わせて様々な名前に使うことができますよ。

岸から岸へと人を渡す「渡し舟」をかたどった漢字

「舟」という漢字は「渡し舟」をかたどって「ふね」の意味を表す漢字です。

「渡し舟」というのは、大きな川がある場所で岸から岸へと渡るために置かれている舟のことです。

現代を生きる私たちにとってはあまり馴染みの無いものですが、昔は生活をする上で「渡し舟」は欠かせない存在でした。

昔は今のようにクレーン車などを使って橋をヒョイヒョイ渡すことなんてできませんでしたから、橋が無い場所が多かったようです。

しかし、田舎から町に物を売りに行ったり買いに行ったりするために川を渡らなければならない人がたくさんいました。

そのような人々を助けてくれたのが「渡し舟」なのです。

このことから、「渡し舟」のように人々にとって欠かせない存在になるようにという願いを込めて「舟」という字を名付けてみるのも素敵ですね。

自分の手で力強く漕ぎ出せる人になるように

「ふね」と読む漢字を聞かれたとき、皆さんはどんな漢字を思い浮かべるでしょうか?

おそらく「舟」の外にもう1つ、「船」を思い浮かべる人が多いでしょう。

一般的に「舟」といえば小さな「ふね」、「船」といえば大きな「ふね」を表すとされています。

このことから、「ふね」を意味する漢字を付けるのであれば、せっかくだから小さな「舟」よりも大きな「船」にした方が良いのではないかと思う人もいるでしょう。

しかし、大きな「船」は基本的に漕ぎ手が多かったり機械で動いたりするものであり、自分で「船」を動かすという実感をあまり覚えないものです。

一方、小さな「舟」は自分一人で一生懸命漕がなければならないので、「舟」を動かしているのは自分であるということを自覚することができます。

このことから、「ふね」の意味にこだわるのであれば特に「船」よちも「舟」の方が名づけに相応しい漢字であると言えるでしょう。

「自分の力で力強く漕ぎ出せる人になってほしい」という願いを込めて「舟」という字を名付けてみてはいかがでしょうか。

祭事の際に酒樽の下に置いた盤という意味も

「舟」は昔、「祭事の酒樽の下に置いた盤」の意味を持つ漢字でもありました。

酒樽というのは、神に捧げるお酒が入っていたもので、その下敷きにされていた盤はただのわき役に思えるかもしれません。

しかし、「縁の下の力持ち」という言葉があるように、この盤は祭事では欠かせない存在でした。

神に捧げる酒樽が汚れないように、また安定するように支えてくれていたのです。

このことから、「わき役だとしても縁の下の力持ちとして活躍できるように」という願いを「舟」という字に込めてみるのも良いのではないでしょうか。

「舟」を使った熟語

空舟…大木をくり抜いてつくった舟。

舟運…舟を使って物資を輸送したり交通したりすること。

舟桶…海人が海に入るときに会場に浮かべておく桶。

舟航…舟に乗って航行すること。

舟行…舟が行き来すること。もしくは、舟に乗って出かけること。

舟師…水軍や海軍のこと。もしくは、舟の運航を指揮する船頭のこと。

舟遊…舟に乗って遊ぶこと。

舟路…舟が通る道。

方舟…長方形の船のこと。

呑舟…舟を丸のみにすること。

一身軽舟…風景が壮観なあまり、自身と乗っている舟が一体に感じられ、自身と他のものとの区別がつかなくなること。

呉越同舟…仲が悪い人たちでも利害が同じである場合には協力し合うことがあるということ。

呑舟之魚…人並外れた才能がある大人物のこと。

風雨同舟…困難や苦労を一緒に乗り越えること。

不繋之舟…何の不満も不信も無いこと。

「舟」という字を人に説明するときは?

基本的に「右側に何もついていない『ふね』」という説明で通じます。

しかし、それでも伝わるかが不安であるという場合には、「渡し舟の『ふね』」「室町時代の水墨画かとして有名な雪舟の『しゅう』」という説明の仕方を覚えておけば間違いないでしょう。

「舟」を使った名づけ候補

舟(しゅう)
海舟(かいしゅう)
和舟(かずのり)
颯舟(さっしゅう)
舟一(しゅういち)
舟佑(しゅうすけ)
舟造(しゅうぞう)
舟人(しゅうと)
舟平(しゅうへい)
舟真(しゅうま)
嵩舟(たかのり)
鉄舟(てっしゅう)
舟秀(ふなひで)
麻舟(ましゅう)
弥舟(みふね)

まとめ

「舟」は「渡し舟」をかたどった漢字であり、昔は人々が生活する上で欠かせない存在でした。

そんな「舟」は自分の手で漕いでいかなければならないものですから、舟を動かす様に人が自分の力で生きていく姿を重ねることもできます。

また、祭事の際に用いられた酒樽を置く盤を指す漢字ということで、「縁の下の力持ち」というイメージを持たせることもできますよ。

このように、「舟」という字には素敵な意味やイメージがたくさんあります。

皆さんも「舟」という漢字を使ってわが子にピッタリの素敵な名前を考えてあげてくださいね。