市を使った名前25選~市の意味や由来と読み方を徹底解説!

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目次

「市」という漢字について

字画数:五画
音読み:し、じ
訓読み:いち

「市」の意味や由来や成り立ちと特徴

「市」は、「広場、止まる足、歩き出す足、手が物に触れている」こんなにたくさんの絵から生まれた漢字だと言われています。

なんだか慌ただしい感じがしますね。

その慌ただしい様子から、人が物を売り買いする場所、つまり「市」となりました。

人が多くいる場所は活気があります。

生活に密着しているので生命力に満ち溢れています。

笑顔があれば不機嫌な人もいる。

子供達は元気に走り回り、母親達は買い物の合間に立ち話に花を咲かせる。

人が集まり買い物が終われば帰って行く。

それが延々と毎日繰り返されているのが「市」なのです。

日本でも、人が少ないところは栄えないと言って、「市」を開いた武将がいました。

それまでは町民が何か売ろうと思えば、その場所の専売権を持った市座や問屋の許しを得なければならなかったのですが、その武将はそれらをいっさい排除して、誰でも好きな時に好きな場所でどんな物でも売ることができる新たな「市」を作りました。

その武将こそが織田信長であり、「楽市楽座」の生みの親でした。

「楽市楽座」ができてからは、町がいよいよ活気づき、よその土地から人が続々と流入しました。

人が増えるということは、ひとり分の税が減額されるということです。

それにもかかわらず、全体の税収は下がらない。

画期的な経済政策でした。

そして、信長の死後も豊臣秀吉が政策を引き継ぎ、安土桃山時代の最盛期が続いたのでした。

織田信長といえば、もうひとつ「市」にまつわる話があります。

それは妹の「市」でした。

戦国一の美女と謳われ、聡明な女性であったと言われています。

また愛らしい性格であったため、兄の信長にとても可愛がられました。

ずっとそばに留め置かれていたので婚期が遅れたほどだったそうです。

その市が嫁いでからの悲劇は語るべくもありませんが、最初の夫も二番目の夫も、またそれらの家臣達も彼女を心から愛し、大切に扱ったと記録には記されています。

それは織田信長の妹だからという理由だけではなかったでしょう。

人々から愛されたふたつの「市」。

一方は栄え、もう一方は儚くも露と消えましたが、その血筋は三人の娘達によって受け継がれ、現在の天皇にまで続いています。

そのことを思えば、「市」は繁栄の意味を色濃く持った漢字だと言えるのかもしれません。

「市」を使った熟語

市隠

意味: 官職に就かないで市井に隠れ住むこと。

また、その人。

闇市

意味: 統制から外れ、非合法に設けられた市場のこと。

市況

意味: 株式や商品などの売買される状況。

市井

意味:人が多く集まり住むところ。

市価

意味:商品が市場で売買される価格。

市座

意味:市場における専売権を有した座。

市勢

意味:市の人口、産業、経済などの各分野を総合的に見た状態。

「市」の説明の仕方

例えば、電話などで話している最中に、「お名前はどういう漢字を使われますか?」と尋ねられることがありますね。

そんな時のために、漢字の説明の仕方を何パターンかストックしておくと、いざという時に慌てずにすみます。

例を挙げると…

・A「いちは、市場の市です」
・A「いちは、市役所の市です」

「市」は他にもいろんな言葉に使われています。

自分が説明しやすい例を考えておくといいですね。

「市」を使った名前の有名人・芸能人

結城 市朗さん(俳優、声優)
立川 政市さん(俳優)
三上 市朗さん(俳優、ナレーター、イラストレーター、デザイナー)
川本 淳市さん(俳優)
市川 市丸さん(大正から昭和の俳優)
若葉 市之丞さん(俳優)
大矢 市次郎さん(大正から昭和の俳優)
佐藤 浩市さん(俳優、大学教授)
小川 隆市さん(俳優、声優)
西田 昭市さん(昭和から平成の俳優、声優)
黒川 龍市さん(俳優、音楽プロデューサー)
加世 幸市さん(昭和から平成の俳優)
千葉 耕市さん(昭和から平成の声優、俳優、音響監督)
西村 孝市郎さん(俳優、実業家)
上月 啓市さん(実業家、俳優)
和田 圭市さん(俳優、声優)
野田 晋市さん(俳優、声優)
高木 市之助さん(明治から昭和の国文学者)
古川 市兵衛さん(明治の創業者、古川財閥の創業者)

「市」を使った名付け候補

美市華(みちか)
市奈利(しなり)
市津子(ちづこ)
市絵(いちえ)
市花(いちか)
市子(いちこ)
津市恵(つじえ)
与市子(よしこ)
市乃(しの)
茉市(まち)
市胡(まちこ)
早市恵(さちえ)
市紗(かずさ)
市伊香(しいか)
真市湖(まちこ)
市恵(かずえ)
市乃歩(しのぶ)
市李奈(しいな)
海市瑠(みちる)
市江美(しえみ)
市穂(しほ)
市瑛里(しえり)
市緒音(しおね)
市帆子(しほこ)
市音(しおん)

まとめ

「市」は、明るさと元気を表す漢字です。

人が自然に集まって来る、そんな人気を備えています。

どんな困難も笑顔でやり過ごす逞しさ。

しっかり前だけを向いて歩いている印象を与えます。

一見使いづらそうに見える漢字ですが、組み合わせる漢字によっては、とてもきれいな女性らしい名前になりますね。

「市」という一字を入れると、可愛いというよりは落ち着いた大人の女性のイメージ。

けれども、子供の成長は早いもの。

聡明な女性に成長するように願いを込めて。

お子さまの名付けの参考にしていただければ幸いです。