目次
「共」という漢字について
字画数:6画
音読み:キョウ
訓読み:とも・ども
主な名乗り:たか
「共」の意味や由来や成り立ちと特徴
「共」という漢字は、両手を揃えて何かを支えている象形からできました。
「一緒に」「ともにする」というのが主な意味ですが、元々の象形の形が御供えをしているようにも見えることから「供える」という意味も持っています。
「一緒に」「ともにする」という意味では「共同」「共有」「共感」「共働き」という熟語があります。
他には「うやうやしい」「つつしむ」という意味もあります。
うやうやしいというのは相手のことを敬って礼儀正しく接するという意味です。
また、「ども」という読み方をすると複数を表す言葉になり「悪党共」「私共」などの言葉でも使われますが、この使い方は、見下したり、へりくだった言い方をする時に使われる言葉です。
悪党ども、私どもというように平仮名で書かれることもあります。
「共」という漢字を名付けに使う時に込められる思い
「共」という漢字には、「一緒に」「うやうやしい」「つつしむ」という意味があります。
そのため「共」という漢字を名付けに使う時には、
「仲間に恵まれるように」
「礼儀正しい子になるように」
「他人を思いやれる子になるように」
「周りの人と協力し合ってしっかりと生きていけるように」
「人の気持ちがわかる子になるように」
「控えめで落ち着いた子になるように」
という思いを込められます。
「共」という漢字から受ける印象
「共」という漢字は、字面からは優しく丸みのある温かさを感じます。
「共有」「共同」などの言葉に使われることからも1人ではなく、誰か寄り添ってくれているという安心感もありますね。
「共」という漢字は、名付けでは「きょう」「とも」「たか」と読むことができます。
「きょう」という響きには、パワフルさ力強さを感じます。
「とも」という響きには、優しさの中にしっかりとした芯の強さを持った印象を感じます。
「たか」という響きには、しっかり者で頼りになるがんばり屋さんというイメージがあります。
落ち着いた雰囲気の名付けができる「共」という漢字
「共」を使った名付けは、字面からも響きからもしっかりとした落ち着きを感じられます。
懐の深い良妻賢母のようなイメージです。
読み方が、「きょう」「とも」「たか」など聞き馴染みのある響きだからかもしれません。
流行りの名前というのはどうしても年配の方からのウケが悪いことがありますが、「共」という漢字を使った名前なら年代を問わず受け入れられる名前になるでしょう。
また、「共」という漢字一字で「きょう」「とも」という1文字名にすることもできます。
すっきりとしていて、印象に残りやすく、すぐに覚えてもらえそうな名前です。
そして、名前は一生使うものなので、書きやすさや口頭での伝えやすさ、年齢を重ねた時に合うかどうかなども重要なポイントになります。
「共」という漢字は画数も少なく書きやすくて、普段目にする漢字なので口頭でも伝えやすいです。
また、落ち着きのある響きなので、年齢を重ねた時にも相応わしい印象になるでしょう。
「共」を使った熟語
共感(きょうかん)
他人と同じ思いを持つこと。
似たような感情を持つこと。
共生(きょうせい)
他人同士が協力し合い一緒に生活をすること。
共鳴(きょうめい)
ある物体から発するや音振動が、空気を通して別のところにある他の物質を振動させ音が鳴ること。
和衷共済(わちゅうきょうさい)
みなで気持ちを一つにして協力して、実行すること。
共存共栄(きょうぞんきょうえい)
対立することなく、協力しあうことで、お互いに繁栄すること。
同甘共苦(どうかんきょうく)
他人同士が楽しいことも苦しいことも共に分かち合うということ。
「共」の説明の仕方
電話でのやり取りのときに、あなたの名前がどの漢字を使っているか聞かれることがありますよね?
そういったシーンで「共」を説明する例を紹介します。
例えば、
A「名前は、〇〇共歌といいます。」
と伝えると、
B「〇〇きょうかさんですね。「きょうか」はどういった漢字を使いますか?」
と聞かれた場合、共の部分の説明の仕方としては、
・A「きょうは、共感の共です。」
・A「きょうは、共有の共です。」
・A「きょうは、共生の共です。」
などが挙げられます。
いくつかパターンを持っておくと、確実に相手に伝わりますよ!
「共」を使った名前の有名人・芸能人
北浦 共笑さん
神保 共子さん
羽永 共子さん
「共」を使った名付け候補
共(きょう)
共歌(きょうか)
共湖(きょうこ)
共湖(たかこ)
共奈(たかな)
共乃(たかの)
共(とも)
共絵(ともえ)
共佳(ともか)
共子(ともこ)
共奈(ともな)
共音(ともね)
共葉(ともは)
共美(ともみ)
共李(ともり)
まとめ
「一緒に」や「ともにする」という意味を持つ「共」という漢字をご紹介しました。
愛する子供にふさわしい名前といえるでしょう。
ぜひ命名の際の参考にしていただけると嬉しいです。