糸を使った名前25選~糸の意味や由来と読み方を徹底解説!

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目次

「糸」という漢字について

字画数:六画
音読み:し
訓読み:いと

「糸」の意味や由来や成り立ちと特徴

「糸」は、細い糸を何本かより合わせた絵から生まれた漢字です。

まゆから取り出した細い糸。もとは「絲」という漢字でしたが、古くから略され、今は「糸」が正式な字として用いられています。

「糸」の意味は「いと」しかなく、組み合わせる漢字によって何に使われている糸なのかを表す程度でしかありません。

例えば、琴に使われる糸であれば「琴糸」、釣り針をつけるために使う糸であれば「釣り糸」。

そこから転じて「長い」と意味することもありますが、あまり一般的ではありません。

どちらかといえば、部首によって別の漢字になり、その漢字独特の意味になることが多いのです。

多くは左側に置かれ、その場合は「いとへん」と呼ばれますが、それ以外の場所に部首が置かれると、ただの「いと」と呼ばれます。

いずれにしてもこの「糸」を部首に持つ漢字は多く、人々の生活に糸がどれほど大切だったかが窺い知れますね。

さて、少し気になって、糸を部首にした漢字は何が人気なのかを調べてみました。

色を表す「緋」や「緑」や「紅」、人気女性歌手の名前からでしょうか「絢」の人気が高いですが、やはり歌の歌詞などによく使われる「絆」がダントツに多かったですね。

人と人が強く繋がる絆。繋がるという字にも「糸」の部首が使われていますね。

そのことから結びつきをより強めた「絆」は相手への信頼が厚く、とても純粋で尊い漢字に思えます。

そして「絆」といえば、このような逸話があります。

ポーランドはとても親日国です。

ご存知でしたでしょうか。かつてポーランドは帝国ロシアの支配下にありました。

愛国主義者達は独立を志して抵抗しますが、そういう人達は捕らえられ家族ごとシベリア送りにされたのです。

ロシアの内乱によってポーランドはほどなくして独立を果たしますが、シベリアに送られた人達の多くは身も凍るような寒さと病と飢えのために次々と亡くなってしまったのです。

せめて子供達だけでも祖国に帰したいと願ったポーランド人達でしたが、独立して間もないため国力に余裕がない。

様々な国に寄付を呼びかけましたが、寄付をすれば帝国ロシアを敵に回すことになるので、どこの国も助けてくれません。

シベリアの孤児達は世界中から見放されてしまったのです。

そこで最後の望みを抱いて協力を願ったのが極東の島国である日本でした。

でも日本とポーランドはまだ国交もなく望みは薄く無理だろうと諦めていました。

ところが事情を知った日本赤十字社は人道的な立場からさっそく動き出します。

なんと協力を申し出た17日後から3回に分けて合計750名余の孤児を受け入れました。

まず日本に受け入れて飢えと病気を癒し、それからポーランドに日本の手で送り届けました。

時を経て、日本では阪神淡路大震災がありました。

多くの子供達が親を失い孤児になりました。

その時に孤児達を支援するべく動いてくれたのはポーランド人でした。

「私達はどんなことがあっても日本が窮地にある時には助けるだろう」と言って、大使館を通じて孤児達をポーランドに招待してくれたのです。

そこには二国間の強い「絆」が確かにありました。

「糸」を使った熟語

繰糸

意味: 煮た繭から糸をとって生糸にすること。また、その作業。

糸雨

意味:糸のように細い雨。細雨。

糸筋

意味:糸の筋。糸。また、糸のように細く長いもの。

糸目

意味:凧の表面につけて揚がり具合を調節する糸。

手引糸

意味:機械を用いないで、手で繰った糸。

糸状菌

意味:土壌中に存在する微生物のこと。

絹糸光沢

意味:絹糸がもつ光沢。つや。

弾糸吹竹

意味: 琴などを弾き、笛などを吹くこと。

「糸」の説明の仕方

電話や役所の受付などで名前を伝える際、どういう漢字を書くのか聞かれる時があります。

その場合、どのように説明すればよいのか悩みますよね。

ここではその例を紹介したいと思います。

例えば、あなたの名前が糸子(いとこ)だとします。

・「いとこのいとは、絹糸の糸です」

「糸」は西と東ではイントネーションが違うので気をつけましょう。

「糸」はいろんな言葉に使われています。

自分が説明しやすいように例をいくつか考えておくとよいですね。

「糸」を使った名前の有名人・芸能人

原田 糸子さん(女優、歌手)
斎藤 遊糸さん(江戸時代後期から明治期の商人、実業家)
三筋 糸道さん(江戸時代後期の狂歌師)
三筋 糸彦さん(江戸時代後期の狂歌師)
三谷 十糸子さん(昭和期の日本画家)
殿村 菟糸子さん(昭和から平成期の俳人)
本調子 満糸さん(江戸時代後期から明治期の武士、狂歌師)
柳楽子 糸長さん(江戸後期の狂歌師)

「糸」を使った名付け候補

糸於璃(しおり)
糸江莉(しえり)
都糸絵(としえ)
糸(いと)
糸優(しゆう)
糸子(よりこ)
胡糸(こいと)
五糸(いより)
糸音(しおん)
糸杏(しあん)
与糸子(よしこ)
結糸香(ゆいか)
糸嘉(よりか)
糸茉(しま)
美糸(みより)
糸伊奈(しいな)
糸穂子(しほこ)
糸乃(よりの)
真糸(まい)
此糸(こより)
希糸音(きしね)
麻糸子(まいこ)
糸等(つらら)
智糸(ちより)
詩糸(しより)

まとめ

「糸」は、長く細いものです。

一本ではすぐに切れてしまうような儚いものでもありますが、束ねることによって強くなります。

「いと」と読めば意志の強さを感じさせ、「し」と音読みすればやわらかな響きになります。

凛とした強さと、女性らしいやわらかさを併せ持った素敵な女性になるように願う方はぜひ名前に含めてみるといい漢字ですね。