目次
「始」という漢字について
字画数:8画
音読み:シ
訓読み:はじ(まる)
主な名乗り:とも・はじめ・はる・もと
「始」の意味や由来や成り立ちと特徴
「始」という漢字は、両手を揃えて座る女性の姿の象形と、農具のすきの象形からできました。
すきは農地を耕し、土を柔らかくするための道具です。
女性が柔らかくなるのは子供から大人に成長して、女性らしさが出てきたということです。
そのため「始」という漢字は元々「女性らしさのはじまり」を意味していたと考えられています。
現在では、女性だけでなく、物事のはじまりを意味する言葉に使われています。
「始業式」「開始」「原始」などがその例えです。
「始」という漢字と混同しがちなのが「初」という漢字です。
こちらも「はじまる」と読みますし、同じような意味で使われます。
また名付けの読み方ではどちらも「はじめ」「もと」という読み方があります。
音読みでは「始」が「シ」、「初」が「ショ」なのでこちらも似ていますね。
「始」と「初」の違うところは、「始」がこれから継続していく事柄のはじまりに使われるのに対し、「初」は物事のはじまりや最初の部分だけを意味する時に使われます。
「始」には新しく事を起こすようなフロンティア精神があり、「初」には新鮮さや初々しさを感じられます。
名付けに使う時には、その漢字の持つ意味を知り、どういう思いを込めたいのか考えてみるといいですね。
「始」という漢字を名付けに使う時に込められる思い
「始」という漢字は、物事が起こり、これから継続していくという意味があります。
そのため、「始」という漢字を名付けに使う時には、
「何事にも積極的に挑戦していく気持ちを持って欲しい」
「前向きで向上心のある子になって欲しい」
「先頭に立って物事を進めていける子になって欲しい」
「目標に向かって継続して頑張れる子になって欲しい」
という思いが込められます。
「始」という漢字から受ける印象
「始」という漢字は、「始業」「開始」など、事の始まりを意味する言葉に使われる時です。
日常生活でもよく使われる熟語なので、「始」という漢字からは「新しいことがはじまるワクワク感」「フレッシュさ」を感じられます。
日常生活ではよく使われる漢字ですが、名付けに使われることは珍しく、あまり見かけることはありません。
そのため「始」という漢字を名付けに使うと、より新鮮な印象を受けることでしょう。
名付けに使うときには「し」「とも」「はじめ」「もと」と読ませることができます。
色々な読ませ方があるので、名付けの候補もたくさん挙げることができそうです。
合わせる漢字との組み合わせで古風な響きにも新しい響きにもすることができます。
「し」という響きには、フレッシュさと爽やかさを感じます。
知性派で透明感のある響きです。
「とも」「はる」という響きは、女の子の名付けに人気があります。
優しさと明るさを感じられます。
「はじめ」という響きには、気風がよく、ハキハキとしたしっかり者という印象があります。
「始」を使った熟語
元始(げんし)
物事の始まりの場所。
創始(そうし)
新しいものを作り始めること。新しいものを導入すること。
終始一貫(しゅうしいっかん)
初めから終わりまで、同じ思いや言動を貫くこと。
一部始終(いちぶしじゅう)
物事の初めから終わりまでの詳しい事情のこと。
無始無終(むしむじゅう)
始まりや終わりがないこと。
「始」の説明の仕方
電話でのやり取りのときに、あなたの名前がどの漢字を使っているか聞かれることがありますよね?
そういったシーンで「始」を説明する例を紹介します。
例えば、
A「名前は、〇〇始衣奈といいます。」
と伝えると、
B「〇〇始衣奈さんですね。「始衣奈」はどういった漢字を使いますか?」
と聞かれた場合、始の部分の説明の仕方としては、
・A「しは、始めるという字です。」
・A「しは、始業式の始です。」
・A「しは、おんなへんに台という字です。」
などが挙げられます。
いくつかパターンを持っておくと、確実に相手に伝わりますよ!
「始」を使った名前の有名人・芸能人
「始」を使った名前の女性有名人は見つけられませんでした。
「始」を使った名付け候補
始衣奈(しいな)
始羽(しう)
始英(しえ)
始絵羅(しえら)
始恵留(しえる)
始織(しおり)
始音(しおん)
始希(しき)
始月(しづき)
始那(しな)
始埜(しの)
始暖(しのん)
始帆(しほ)
始穂吏(しほり)
始真(しま)
千始(ちはる)
始萌(ともえ)
始佳(ともか)
始南(ともな)
始女(はじめ)
始花(はるか)
始菜(はるな)
始陽(はるひ)
美始(みはる)
始花(もとか)
始子(もとこ)
まとめ
物事が起こり、これから継続していくという意味を持つ「始」という漢字をご紹介しました。
漢字の持つ意味合いは前向きで、明るく名付けに向いていますが、日常生活ではよく見かけるものの、名付けに使われることは珍しいので、周りの子と被らない名前を考えたいという人におすすめです。