宝を使った名前25選~宝の意味や由来と読み方を徹底解説!

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目次

「宝」という漢字について

字画数:八画
音読み:ほう
訓読み:たから

「宝」の意味や由来や成り立ちと特徴

「宝」は、「家屋」「酒」「酒を入れる器」「三つの美しい石を紐で通したもの」「貨幣」の、5つの絵から生まれた漢字です。

建物の中に4つの大切なものをしまっていることから「宝」の意味になりました。

古代の人々が何を宝としているのか推し量れる絵ですね。

貨幣や宝石は現在にも通じるものがありますが、やはり酒も日々の楽しみのひとつとして欠かせないものだったのでしょう。

そして、「大切な宝(もの)」という意味から様々なものを指し示すようになりました。

自分達に糧を与えてくれる家畜や食物の種、そして神の教えを記した経典、大切な親や配偶者や子供といった家族、自分の持てる才覚などなどです。

これは個々の人によって違うのでこれだと断定はできませんが、おおまかに書くとこんな感じになります。

それでもやはり思うのは、時代が移り変わっても根本的な「大切なもの」は変わらないのだなということですね。

「大切な宝」というのは人それぞれあります。それは誰かに向ける愛情もそうなのではないでしょうか。

維新前の動乱の時代、混迷する世情を治めようと「公武合体」が徳川の家臣の妙案で成されました。

それは当時の天皇の妹宮である和宮を徳川に降嫁させるというものでした。

実際は「天皇の妹宮を降嫁させるとはなんたることだ」と、より尊王志士達を怒らせることになりますが、世論をはねのけて和宮は降嫁させられました。

和宮にはすでに婚約者がいたので本人はとても嫌がりましたが、国のためだと諭されて泣く泣く徳川に嫁いだのです。

しかし、結婚相手の徳川家茂は若いながらも聡明で優しく、常に和宮を気遣ったことから、いつしか和宮も本当に家茂のことを愛するようになったのです。

気位が高く、姑である篤姫との仲は良くなかったと言われていますが、ある日、庭に出る際、自分の履物が段の上に置かれていて、家茂の履物が下に置かれていたことから、和宮は裸足で庭に駆け降りて自分の履物を払いのけ、家茂の履物を段の上に置いたのです。

それを見てから篤姫は和宮を見直して仲がよくなったと言われています。

しかし、二人の仲は長くは続きませんでした。

夫・家茂は若くして亡くなってしまうのです。

悲嘆に暮れる和宮は維新後、宮中に呼び戻されますが、死の間際まで家茂との思い出話を口にしていたそうです。

そして後年、学者が研究のため和宮の墓を開けました。

するとそこには和宮に抱きかかえられるようにして一枚の写真が入っていました。

パッと見た感じは幼顔の青年。

服装から家茂だろうと思った瞬間、外気に触れたせいか写真は粉々になって飛散してしまったのです。

それはまるで、大切なものを他人の目に触れさせたくないという和宮の意志のように思えるのです。

「宝」を使った熟語

財宝

意味:財産となる高価な物品。

国宝

意味:国際的に見て貴重な価値があるとされているもの。

また、それを指しての国の宝。

重宝

意味:便利で役立つものとして常に使っているもの。

宝飾品

意味:宝石や高価な貴金属で装飾した品物。

三宝院

意味:京都にある真言宗醍醐派の子院。

宝冠章

意味:日本における勲章のひとつ。

正と従に分けられ、それぞれに階級がある。

永楽通宝

意味:中国で鋳造されていた通貨。

貿易のため日本でも江戸時代初頭まで流通していた。

七珍万宝

意味: 七宝(金、銀、瑪瑙、シャコ、瑠璃、珊瑚、玻璃)とその他の宝物。

「宝」の説明の仕方

電話や役所の受付などで名前を伝える際、どういう漢字を書くのか聞かれる時があります。

その場合、どのように説明すればよいのか悩みますよね。

ここではその例を紹介したいと思います。

例えば、あなたの名前が宝美(ともみ)だとします。

・「ともみのともは、宝物の宝です」

これは簡単ですね。

「宝」はいろんな言葉に使われています。

自分が説明しやすいように例をいくつか考えておくとよいですね。

「宝」を使った名前の有名人・芸能人

安部 信宝さん(幕末期の武蔵岡部藩の12代藩主)
吉松 信宝さん(大正から昭和期の産婦人科学者)
市山 七宝斉さん(江戸時代中期から後期の舞踊振付師)
文宝亭 文宝さん(江戸時代中期から後期の狂歌師)
奈須川 光宝さん(明治期の政治家)
金鈴舎 一宝さん(江戸時代後期の狂歌師)
甘味 神宝さん(奈良時代の医師)

「宝」を使った名付け候補

香宝子(かほこ)
魅宝音(みおね)
愛宝(あかね)
宝珂(とみか)
宝瑠(みちる)
詩宝(しほ)
真宝(まとみ)
右宝子(うたこ)
莉宝奈(りおな)
史宝美(しほみ)
晶宝(あきほ)
花宝(かほ)
紗宝(さほ)
美宝(みよし)
宝胡(よしこ)
宝乃歌(ほのか)
佐宝李(さおり)
亜依宝(あいほ)
果宝梨(かおり)
奈宝美(なおみ)
志宝(しほ)
珠宝(たまみ)
宝葉(たかは)
明宝(あきほ)
宝埜(みつの)

まとめ

「宝」は、「大切な宝(もの)」という意味からなる漢字です。

美しく価値ある高価な財宝だけを指すのではなく、人の心の中にある真に大切なものをも指す漢字です。

そのため、「宝」の字はどこか純粋な美しさを感じさせます。

字があまりにメジャーなため名前に使いづらさもありますが、組み合わせる漢字によっては可愛くもなり美しくもなり、気品あふれる名前にもなります。

皆から敬われる女性になるように。