食事を食べた後や炭酸飲料を飲んだ後にでるげっぷ。
普段の生活ではあまり気になりませんが、妊娠してからやけにげっぷが多くなった気がする…
そう感じる妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
げっぷだけではなく、同時に吐き気やお腹の苦しさにも悩まされますよね。
それは妊娠中の胃の状態や、胃もたれが原因かもしれません。
今回はそんな妊娠中のげっぷについて、原因と対策をまとめてみました。
この記事のポイントは3つです。
- げっぷの知識や出る原因について
- 妊婦さんがげっぷに悩まされる理由とは?
- 妊娠中でもできるげっぷ対策や改善策
この記事を読んで、妊娠中のげっぷと上手に付き合っていきましょう!
それでは、まずげっぷに関する知識や原因について書いていきたいと思います。
目次
原因は飲み込む空気にある?げっぷが出るメカニズム
げっぷとは、胃の中にガスや空気が溜まった際に、それが口から排出される生理現象です。
炭酸飲料やビールなどを飲んだ後、胃の中に溜まった炭酸ガスを出すためにげっぷが出ますよね。
また、食事を摂る際に空気と一緒に飲み込み、胃に空気が溜まる事などでげっぷがでる事もあります。
日常生活ででるげっぷに関しては、この2つのケースが多いですよね。
加えて、悪玉菌の影響により胃腸の環境が悪い時には、げっぷが出やすくなる傾向にあります。
また、無意識のうちに空気を大量に飲み込んでおり、それがげっぷやおならの原因となっているケースもあります。
この症状は、空気嚥下症、あるいは呑気症とも呼ばれています。
妊婦さんはなぜげっぷに悩まされるの?
妊婦さんがげっぷに悩まされる理由としては、いくつかの原因が挙げられます。
妊娠に伴い増加する女性ホルモンの影響
妊娠中に増加する女性ホルモンの一種であるプロゲステロン。
このホルモンが胃腸の働きを弱めてしまう為、消化機能が低下し、ガスが溜まってしまうという悪循環が起こります。
これにより、胃もたれや吐き気といった症状を伴う事もあります。
食べつわりやよだれつわりの影響
つわりには様々な種類がありますが、特にげっぷの原因となりやすいのは食べつわりとよだれつわりです。
食べつわりの場合は、食事を摂る量も機会も増えるので、空気を飲み込む頻度も多くなりますよね。
よだれつわりの場合は唾液の過剰分泌や吐き気を我慢する事により、唾を飲み込む事が原因になります。
唾と一緒に空気も飲んでしまうため、げっぷの回数が多くなるのです。
胎児の成長に伴い、胃が圧迫される
特に妊娠中期以降は赤ちゃんと子宮が大きくなり、胃が押し上げられます。
このため、胃酸が逆流しやすくなり、げっぷや吐き気に繋がります。
場合によってはげっぷと一緒に胃酸が逆流したり、口の中が酸っぱくなるケースもあります。
吐き気に膨張感…妊娠中のげっぷが苦しい理由
妊婦さんがげっぷで悩む理由としては、このような事が挙げられます。
- げっぷが出そうで出ない気持ち悪さ
- げっぷをすることによって胃酸が逆流してしまう
- げっぷをすることによって吐き気をもよおし、えづいてしまう
上手にげっぷが出来ればよいのですが、意識するとげっぷが出なくなってしまう事も…。
また、げっぷが出ないとお腹の膨張感が改善されないため、苦しい思いをしてしまいます。
また、げっぷの悩みと同時に出てくるのがおならの悩みです。
飲み込んだ空気は口からげっぷとして出るだけではなく、腸に流れ込みおならの元ともなります。
ガスによりお腹が張る為、更に不快感は増します。
こうならないためにも、妊娠中にできるげっぷ対策を知っておくと安心です。
妊娠中にもできる!イヤなげっぷを減らす方法4選
げっぷを改善したり予防する為には、特に飲食の際に気を付けましょう。
以下では妊娠中にも行えるげっぷ対策についてまとめてみました。
早食いを避ける
ご飯の早食いは空気を大量に飲み込んでしまいやすくなります。
ただでさえ胃腸の機能が低下している妊婦さんにとっては、消化不良を起こす原因にもなります。
よく噛んでゆっくり食べる事で消化も良くなりますし、満腹中枢も刺激され食べ過ぎを防ぐことができます。
これに加え、小分けにして食べる事もげっぷの改善に繋がります。
炭酸飲料は好みに合わせて
げっぷを効率的に出すために炭酸飲料を飲むという手段もあります。
しかし、人によってはうまくげっぷを出すことが出来ず、お腹の膨張感や吐き気により気分が悪くなってしまう場合もあります。
合う・合わないがありますので、もし試す際は少しづつ飲んでみる方が良いでしょう。
また、炭酸飲料の中には砂糖を多く含んでいるものもあります。
頼り過ぎてしまうと妊娠糖尿病や虫歯の原因となってしまうので、注意が必要です。
食事と一緒に摂ったり、普段飲料する事が多いようであれば、妊娠中は炭酸水をおすすめします。
食事後にすぐ横にならない。
妊娠中期以降は大きくなった子宮で胃が持ち上げられ、胃酸の逆流を防いでいる下部食道括約筋が緩みます。
この状態により、胃酸が逆流してしまいやすくなる妊婦さんもいらっしゃいます。
症状がひどくなると、逆流性食道炎になる事も…。
胸やけや吐き気、食道の炎症や出血などが起こり、
治療が必要となるケースもあります。
この胃酸の逆流を防ぐには、消化が落ち着くまで横にならない事が大事です。
座るにしてもなるべく上半身を起こした状態を心掛けると、胃酸の逆流を防ぐことができますよ。
消化の良い食べ物や、胃腸の環境を整える食事を選ぶ
げっぷの多さを改善するには、胃腸に負担のかからない食事を選ぶのも大切です。
煮込み料理や体を温める料理、食物繊維が多い食材などを使うと良いでしょう。
具体的にはおかゆやうどん、大根やほうれん草やかぼちゃやじゃがいも、フルーツはリンゴやバナナがおすすめです。
また、牛乳やヨーグルトといった乳製品も胃腸の環境改善に効果的ですので、合わせて摂りたいですね。
揚げ物やにおいが強い物、辛さのある刺激物などはあまりオススメできません。
げっぷだけではなく吐き気の元となりやすいので、量を控えるなど注意が必要です。
上手なげっぷ対策で妊娠中の食生活ストレスを軽減しよう
妊娠中にげっぷに悩まされる妊婦さんは意外と多いもの。
げっぷのせいで妊娠中の食事がストレスになったり、楽しめないのは辛いですよね。
今回挙げたげっぷ対策は、妊娠中でも簡単にできるものばかりです。
しつこいげっぷや吐き気にお悩みの妊婦さんは、ぜひ試してみてくださいね!