妊娠初期は、お腹の中で赤ちゃんが育っているとは頭で理解しているものの、目に見える変化が乏しい時期です。
「ちゃんと元気に育っているのか」「苦しい思いをしていないか、生きているのか」など、心配になってしまいますよね。
でも、赤ちゃんって思っているよりもずっと生命力が強いんですよ。
心配するだけ損って場合が多々あるんです。
この記事では、そんな妊娠初期の赤ちゃんの様子や心配事、逸話などをご紹介します。
ポイントは4つです。
- 妊娠初期の赤ちゃんの様子について
- 赤ちゃんが小さいと言われて心配
- 風邪になって熱や咳をしても赤ちゃんは大丈夫?
- 赤ちゃんの夢を見た。もしかして予知夢?
妊娠初期、とくに初めての妊娠のときは、赤ちゃんの成長について不安になることばかりです。
この記事を最後まで読んでくださると、少しその気持ちが和らぐはず。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
妊娠初期の赤ちゃんの様子について
まずは、初期の赤ちゃんはどんな状態なのかを5つの項目にわけてご紹介いたしましょう。
大きさ
妊娠1ヶ月:身長1mm未満で体重1g未満
妊娠2ヶ月:身長3~12mm体重1~4g(ブドウ1粒ぐらい)
妊娠3ヶ月:身長18~60mm体重5~12g(イチゴ1個ほど)
※母体の変化:生理が止まる、つわり、頻尿など。
妊娠1か月目は、そら豆?のような形。妊娠2ヶ月目は、魚のような形。
妊娠3ヶ月目になると、だいぶ人間らしい形になってきます。
位置
子宮の位置って、意外とわからない人が多いんです。
私もそのひとりで、お腹が大きくなっていく過程で、ようやく赤ちゃんの位置がわかったぐらいでした。
妊娠初期だとお腹のふくらみや胎動もまだ感じられず、自分で赤ちゃんがどのあたりに居るのか判断しにくいので、検診の時などに、助産師さんやお医者さんに教えてもらうのが一番わかりやすいです。
知りたい方は、ぜひ訊ねてみるといいですよ。
様子
妊娠初期の終わりごろになると、魚のようだった赤ちゃんも、
エコーで頭や手足などが確認できるようになり、人間らしくなってきます。
胎動としては感じることはありませんが、お腹の中で動きも活発で、
手足を動かしたりしていて、ときには歩いているように見えることもあります。
赤ちゃんの成長を一番感じられる時期でもありますので、毎回の検診が楽しみになりますよ。
動く
上記の様子でもお伝えしましたが、成長していくにつれて、動いている様子を確認できるようになってきます。
歩いているような動作は、原子反射と呼ばれるものです。
いつも動いているわけではなく、大半は眠っていたりと、赤ちゃんはお腹の中で自由気ままに過ごしています。
ですので、検診の時に動いている様子が見られないこともしばしばあります。
「この間は動いていたのに、大丈夫かな……」と心配になるかもしれませんが、主治医に問題を指摘されない限り、不安になることはありません。
生きているか心配
妊娠初期は検診の間隔が1か月おきで胎動も感じられないため、無事に育っていっているのか、生きているかとても心配になってしまう時期です。
私もそうでしたし、初めての妊娠だとほとんどの方が同じように不安になります。
ですが、不安にあることはなにもありません。赤ちゃんって私たちが思っている以上に生命力が強いんです。
大量の出血やお腹の痛みなどがない限り、お腹の中ですくすく育っています。
心配になりすぎて心が落ち着かないほうが、赤ちゃんの成長によくありません。
ちゃんと育っていると信じて(安心して)、妊娠生活を楽しんでいるほうがストレスも少なく、赤ちゃんにも優しいです。
ママになると、頻繁に行う授乳や夜泣き、後追い……などなど、気持ちを大きく、どんと構えていないとならない日々がやってきます。
ですので、妊娠中から大らかな気持ちでいるように心がけておくことが、赤ちゃんのためにも自分のためにも大切です。
赤ちゃんが小さいと言われて心配
検診に行ったら、医師に「赤ちゃんが小さい」と言われる場合があります。
小さいと言われると、ちゃんと育っていないのかと心配になってしまいますよね。
この『小さい』理由はふたつあります。
ひとつめは、
胚芽や胎児の大きさは個人差がある
妊娠週数の考え方は、最終月経から計算するのですが、排卵があったというのを考慮されておらず、
受精した日がはっきりとわからないので、1,2週の大きさの誤差は普通に起こることです。
ですので、小さいと言われたからといって過度に心配する必要はありません。
心拍が確認できるか、他に問題点がないのかなど、小さいだけではなく、総合的に判断して問題なければ大丈夫でしょう。
ではふたつめ、
発育不全の可能性
赤ちゃんが大きくなる段階で、あまりにも小さかったり、成長が遅かったりすると、『胎児発育遅延』と診断される場合があります。
理由は3つあると考えられています。
①赤ちゃんに先天的な染色体異常や先天奇形がある場合
②母親の喫煙や子宮内の感染症などが原因の場合
③胎盤や臍帯に異常があり、胎児に栄養が届いていなかった場合
※③は、妊娠後期に発症する発育遅延となります。
発育遅延と診断された場合は、治療が必要となります。
②には、残念ながら効果的な治療法というものはありません。
②や③の場合は、母親が喫煙をしたり感染症を治したり、安静にしてなるべく子宮の血流を維持するようにするなど、通院もしく入院しながら管理、治療していく方法があります。
風邪になって熱や咳をしても赤ちゃんは大丈夫?
妊娠中は薬が飲めないので、風邪をひくと長引きます。
とくに、熱や咳は、赤ちゃんに影響がないのかとても心配になりますよね。
まず、風邪のウィルスや細菌は赤ちゃんにうつることはないので安心してください。
しかし高熱や咳が長く続くと、赤ちゃんがお腹の中で過ごしにくくなりますので、重症化する前に治すことが大事です。
風邪っぽいなと感じたら、早めに病院に行くように心がけましょう。
また、風疹やリンゴ病など感染することでお腹の赤ちゃんに障害が生じたり、流産しやすくなる病気もありますので、妊娠初期はなるべく人ごみに出歩かないようにしましょう。
なにはともあれ、風邪をひかないことが一番ですので、手洗い・うがい・マスクなど、予防をしっかりすることも大切です。
赤ちゃんの夢を見た。もしかして予知夢?
妊娠中に赤ちゃんの夢を見る女性はたくさんいるそうです。
私もみました。
男の子を産む夢でした。
実際も男の子が産まれてきたのですが、このような予知夢じみた経験をした方、私の他にもけっこういらっしゃるんです。
本当に予知夢かはさておき、お腹にいる赤ちゃんからのメッセージかな?
今日は夢でまた会えるかな?
と、赤ちゃんのことを考えながら眠る時間は幸せ以外のなんでもありませんよね。
特に妊娠初期で赤ちゃんの性別や未来、出産の時のことなどを夢で見る方が多いようですよ。
まだ見ていない方は、近いうち赤ちゃんが夢の中に出てきてくれるかもしれませんね。
(悪い夢だった場合はキレイさっぱり忘れましょう)
妊娠初期は赤ちゃんの成長を信じている時
お腹の中に宿った大切な命を心配する気持ちはとてもよくわかります。
ですが、心配ばかりしていたらストレスがたまってばかり。
このころの赤ちゃんは小さいけれど、とても強くしっかりと成長しようと頑張っています。
見えないお腹の中で、頑張っているそんな赤ちゃんを信じて、ゆったりとした気持ちで過ごすようにしてくださいね。
ママがご機嫌で過ごしていると、赤ちゃんも嬉しいですよ。