身内や親しい人のご不幸は、突然やってくるものです。
私もつい先日、主人の祖父が亡くなり、片道3時間の遠方ではありましたが、息子と共に通夜・告別式に参列してきました。
息子はすでに離乳をしていたので、あやすのが大変だった以外は大きなトラブルなく、祖父を見送れてよかったです。
それは、去年に主人の祖母が亡くなったときに乳幼児が参列する際の注意点を勉強しておいたことが大きな理由でしょう。
私のように突然の訃報をきき、乳幼児連れのお葬式参列について慌てて勉強することのないよう、重要となるポイントをご紹介します。
この記事のポイントは4つです。
- 赤ちゃんがお葬式参列するのはOK?
- 葬儀に参列するときの3つの注意点
- 赤ちゃんが葬儀に参列するときの服装は?
すべて記事をお読みいただければ、訃報をきいてもあわてずに済むはずです。
知らせがないにこしたことはありませんが、絶対ないとは言い切れないのがお葬式。
ぜひ知識として頭の中に入れておき、お葬式参列する際の参考にしてくださいね。
目次
赤ちゃんがお葬式に参列するのはOK?
答えから先に申しますと、参列してまったく問題はありません。
ですが、たとえば生後1か月に満たない赤ちゃんですと、そもそも外出を推奨していない時期。
急な体調の変化にもなりやすいので、融通のあまりきかない場所に行くのはリスクが大きすぎます。
とても近しい方のご不幸でもなければ、参列を見送るほうがいいかもしれませんね。
生後2か月~の乳幼児の参列は、泣きだしたり急に立ち上がったりと、赤ちゃんは自由に過ごしてしまうので、親族以外のお葬式には連れていかないのがマナーです。
また、インフルエンザやノロウイルスが流行している時期は、参列を控えた方がよい場合もあります。
私の場合ではありますが、生後7ヶ月のときに主人の祖母が亡くなった際、遠方であったためと息子がまだ小さかったため、私と息子は参列するのを見送り、主人のみ行くことにしました。
お義父さんから私たちは大変だろうから参列しなくていいよと言われたのです。
参列するかしないか迷っていたところだったので、その言葉が決め手となりました。
参列するかしないか迷っている場合は、遺族の方に訊ねてみるようにしましょう。
葬儀に参列するときの注意点
赤ちゃんが親族のお葬式に参列することを前提での注意点です。
途中退席は失礼にあたらない。
赤ちゃんが泣いているのに会場にいることはNGです。
会場の外へ出て、お腹が減っている場合は授乳をしましょう。
眠そうにしていたら眠るまであやしてあげてください。
控室を借りられるようならば、そこで過ごすのもいいですね。
告別式などで赤ちゃんや子供が泣きだしたら、留まらずにすぐに外へでるようにしてください。
式の進行が滞ってしまうことになるので、早めの退出をするのがマナーになります。
控室で赤ちゃんにつきっきりでいても問題はない。
授乳や泣いているのをあやしたりすることで、告別式などの会場を出たり入ったりするよりは、最初から控室で赤ちゃんと一緒にいるという方法もあります。
せっかく葬儀に参列したんだから、できるだけ故人の傍にと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、泣くわ喚くわの赤ちゃんをあやすのは一苦労。
経験談ですが、葬儀の邪魔をしないようにとママも焦るので、赤ちゃんはその緊迫した空気を感じ取って余計に泣きます。
私の場合は、主人がお焼香の時に控室に来てくれて、焼香する間だけお世話を変わってくれました。
そういった方法もありますので、無理に会場に着席する必要はないことを覚えておきましょう。
葬儀に参列するときに忘れてはいけない持ち物
・赤ちゃんにどこでも授乳できるように、授乳ケープや粉ミルクなどを少し多めに持っていきましょう。
(離乳食を始めている場合は、市販されている持ち運びできるカップタイプや瓶タイプのものがおすすめです)
・おむつと使用したおむつを入れるビニール袋。(こちらも多めに)
・赤ちゃんが好きなおもちゃ数点(なるべく大きな音が鳴らないものを選びましょう)
・赤ちゃんの着替え1、2着(ミルクを吐き戻したり、おしっこが漏れてしまったり、思わぬトラブルに見舞われても慌てないよう多めに)
※着替えはなるべく地味な色のものがベストですが、赤ちゃんの服は、少しぐらい派手な色でも問題はありません。
赤ちゃんが葬儀に参列するときの服装は?
赤ちゃんが喪服を着る必要はありませんが、派手な色のものはできるだけ避けたほうが無難です。
黒、白、紺、灰色、茶色など、地味な色で、柄は無地やワンポイントなどの服を着せましょう。
しかし急なことで用意が出来ない場合もあります。
その際は、普段着ている服で参列し、気になるようでしたら遺族の方に、ひとこと伝えるようにしましょう。
赤ちゃんの服装に関して、マナー違反を指摘する人はほとんどと言っていいほどいませんが、華美なものはなるべくなら避けるべきだと考えます。
参列するかしないか、よく家族の人と相談して決めるようにしてください。
残念なことに、赤ちゃんの頃にお葬式に参列しても、本人は必ずといっていいほど覚えていません。
しかしながら、最後にひ孫や孫の顔を見せたいと思うのが親心。私もひいおじいちゃんに息子を最期に見せたくてお葬式に連れて行きました。
ですが、赤ちゃんと一緒にお葬式に参加するのは、本当に、本当にとても大変です。
着慣れない喪服姿で外を走る息子を追いかけ、告別式の会場でぐずる息子をあやし、『マンマー!』と泣きわめく控室に連れていき……。
いま思い出しても、息のつく暇がまったくありませんでした。常に走っていたような気がします……。
でも、最後にひいおじいちゃんにそんな元気でやんちゃなひ孫を見せられてよかったなと思っています。
ひいおばあちゃんの時は息子が7か月だったので参列を見送りましたが、行けばよかったかも……と、少し後悔もしていたりします。
大切な人の最期、お子様と一緒に見送ってあげたいですよね。
でも、とても大変なことばかりなことは確かで、場合によっては迷惑になってしまうことも。
家族や遺族の方とよく相談したうえで、参列するかしないか決めてくださいね。