暑い夏、わくわくする夏、「赤ちゃんと一緒に海で遊びたい!」と思うママやパパもいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、赤ちゃんが海水に浸かっても衛生上問題ないのか、紫外線が大丈夫かなど、はじめての赤ちゃんとの海水浴は不安なことが多いですよね。
今回は、赤ちゃんと一緒に安全に海を楽しむために必要なことについて、主に以下3つのポイントに沿ってお伝えします。
- 赤ちゃんの海遊びはいつからOK?
- 赤ちゃんと海に行くときの8つの注意点
- 赤ちゃんとの海の楽しみ方&持ち物リスト
赤ちゃんと安全に海を楽しむには、たくさんの注意点があります。
今回紹介する内容を参考に、海に行く場合は準備を万端にして、赤ちゃんと一緒に楽しい夏の思い出を作りましょう。
目次
赤ちゃんはいつから海で遊んでも大丈夫?海遊びができる赤ちゃんの様子とは
赤ちゃんを海に連れて行ってあげたくても、「まだ海で遊ぶには小さすぎるかな?」と、生後どのくらいで海遊びができるのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
「赤ちゃんが海に行っても良いのは、生後〇ヶ月以降」というはっきりとした答えは、残念ながら示されていません。
というのも、赤ちゃんの発育のスピードは個人差が大きく、また、日光や水遊びへの慣れ具合もさまざまです。
いつ海デビューをするか、そして海に行ってどの程度遊ぶかについては、赤ちゃん一人ひとりの成長の様子に合わせて考えるのが一番と言えます。
赤ちゃんが安全に楽しく海を経験できるのはいつ頃だろうと考えると、ある程度は目安が見えてくるでしょう。
例えば、少なくとも海辺で遊ぶためには、寝ころんだ状態よりはお座りができたほうが良いので、お座りができるようになる生後7~8ヶ月以降が良いと考えられます。
その他にも、赤ちゃんが以下のような様子の場合は、ママやパパが十分注意の下、できる範囲での海遊びに挑戦してみても良いのではないでしょうか。
<海遊びに挑戦できる赤ちゃんの様子>
- 一人でお座りができる。
- 暑い日に外出したことがある。
- 外で遊ぶことに慣れてきている。
- 慣れない場所に行っても元気に遊ぶことができる。
- 自宅のお風呂やプールで、お湯以外のぬるま湯に浸かって遊んだことがある。
- 赤ちゃんの体調が良く、風邪などひいていない。
- 肌荒れや湿疹、切り傷などがなく、肌の健康状態が良い。
赤ちゃんと海に行くときはここに気をつけて!赤ちゃんの海遊び8つの注意点
海は、人混みに加えて海水や潮風、砂ぼこり、直射日光など、赤ちゃんにとって危険や負担になることがたくさんあります。
安全に海を楽しむために、赤ちゃんと一緒に海にいくときの注意点を8つ紹介します。
直射日光の当たるところに赤ちゃんを長く居させない
赤ちゃんとって直射日光はよくありません。
赤ちゃんの皮膚は大人と比べて弱いため、直射日光によって荒れてしまったり、日焼けが悪化して火傷のような状態になってしまう可能性もあります。
また、長時間直射日光に当たることで、体が熱を持ち水分が蒸発し、熱中症を引き起こす恐れもあります。
できればビーチパラソルや小さなテントを持参する、それが難しい場合は海の家の近くなどで遊ぶことで、赤ちゃんが日陰でしっかりと休める環境を作りましょう。
帽子や日焼け止めで紫外線対策をする
赤ちゃんの皮膚は弱くて敏感なので、紫外線による刺激は日焼けだけでなく、肌荒れや火傷につながる場合もあります。
赤ちゃんには帽子をかぶらせ、日焼け止めをこまめに塗り直し、紫外線の刺激を減らしてあげるようにしましょう。
水分補給をこまめに行う
暑いところで長時間遊んでいると、体に熱がこもり脱水症状を起こすなど、熱中症になってしまう可能性があります。
特に、はじめての海でいつもより夢中になって遊んでいると、普段よりも体力を消耗しがちです。
熱中症を防ぐためにも、こまめに水や赤ちゃん用の麦茶を飲ませて水分補給をしましょう。
砂を目や口に入れたり、砂で火傷をしないようにする
1歳未満の赤ちゃんは、手に取ったものを口に入れることで感覚器官を発達させます。
砂浜の砂を口に入れたり、誤って砂が目に入ることがないように注意してみてあげましょう。
市販の赤ちゃん用の砂場着などで、通気性の良いものを着ていくのも良いでしょう。
また、直射日光の当たる場所では、砂浜の砂が思ったよりも熱くなっていることがあります。
赤ちゃんが火傷をしてしまわないように、砂の温度を確かめてから、遊ばせるようにしましょう。
虫よけスプレーなどで虫よけ対策をしていく
海辺には、夏に多い蚊以外にも、磯特有の害虫などがいる可能性があります。
中には刺されると痛みやかゆみを伴う虫もいますので、虫よけスプレーなどでしっかりと防虫対策をして遊ぶようにしましょう。
海水が目や口、傷口に入らないようにする
赤ちゃんは体の免疫機能が弱いため、海水が目や口、傷口から体の中に入ってしまうと、しみて痛いのはもちろんですが、海水中の細菌により感染症にかかってしまう可能性があります。
また、海水には塩分が含まれており、大量の塩分を赤ちゃんが摂取してしまうと、お腹を壊してしまうこともあります。
くれぐれも、赤ちゃんが海水を大量に飲むなど体内に入れることがないように注意しましょう。
海に入る場合は適切な水温のときで、長時間入らせないようにする
東京都福祉保健局の資料によると、水遊びに適する気温、水温の目安は、「気温+水温が 50℃以上」です。
赤ちゃんなど乳幼児の場合は、これよりもさらに高めの温度が良いということです。
赤ちゃんを海に浸からせる場合は、水温がぬるま湯くらいに温かく感じるか十分に注意しましょう。
また、水温が適切であったとしても、長時間水に入ることで、知らぬ間に体を冷やしてしまうことがあります。
海に数分間入ったら一度出る、体が温まってからまた海に入る…というふうに、長時間海に浸かり続けることがないように工夫しましょう。
防水おむつを着用して他人に迷惑をかけない
普段おむつをしている赤ちゃんが海で遊ぶときは、市販の水遊び用の防水おむつなどを着用して遊ばせるようにしましょう。
くれぐれも、普通のおむつのまま海に入れて、周囲の人に不快な思いをさせないようにしましょう。
参考
赤ちゃんと海を思いっきり楽しもう!赤ちゃんの海での遊び方と持ち物リスト
赤ちゃんと海に行くためには、気をつけないといけない注意点がたくさんあるということがわかりました。
危険はしっかりと理解した上で、せっかく海に行ったのなら十分に楽しみたいですよね。
赤ちゃんでも海を楽しむための遊び方と、海遊びを満喫するために必要な持ち物リストを紹介します。
赤ちゃんと海で楽しむ遊び方
赤ちゃんでも海を楽しむには、どのような遊び方があるでしょうか。
海に入る以外にも楽しめる遊び方はたくさんあります。
<遊び方>
- 海辺をお散歩して潮風に触れる
- 砂浜でお砂遊び(海辺の湿った砂を使っても楽しい)
- 貝殻や海藻を拾って遊ぶ
- 海に手や足をぺちゃぺちゃさせて遊ぶ
- 赤ちゃん用のビーチフロートやボートの中に海水を溜めて砂浜でプールのようにして遊ぶ
このように遊び方を工夫することで、危険も少なく赤ちゃんに楽しい経験をさせてあげることができます。
海にある砂、貝殻、海藻、海水、潮風などは、どれも赤ちゃんにとっては新鮮なものです。
良い海遊びは五感を刺激し、赤ちゃんが情緒豊かに成長することにもつながるでしょう。
赤ちゃんと海水浴に行くときの持ち物リスト
赤ちゃんと夏に海に行く場合は、通常のお出かけ時に加えて用意しておいたほうが良いものがたくさんあります。
<持ち物リスト>
- ビーチパラソルやテント
- レジャーシート
- クーラーボックス
- 保冷剤
- 冷やしたタオル
- 水や麦茶(多めに)
- バスタオル、汗拭きタオル(多めに)
- 赤ちゃんの水着
- 赤ちゃんの砂場着
- 赤ちゃんの着替え(多めに)
- 赤ちゃんの帽子
- 赤ちゃんのラッシュガードなど日除け着
- 日焼け止め
- 虫よけ
- ビーチサンダル(歩くことができる赤ちゃんの場合)
- 砂遊びセット
- ばんそうこう
- 消毒液
- 体温計
- ウェットティッシュや除菌シート
暑い日に外で遊ぶことになりますので、特にタオルや着替え、水分はいつもより多めに持っていくと良いでしょう。
タオルは濡れた体を拭く以外にも、砂浜やレジャーシートの上が熱すぎる場合に赤ちゃんが座るスペースに敷くなど、使い道はたくさんあります。
赤ちゃんとの海遊びは危険がないようにしっかりと事前準備をして楽しもう!
赤ちゃんが外遊びに慣れてきて、体調も万全な場合は、赤ちゃんとのはじめての海に出向いてみても良いでしょう。
ただし、赤ちゃんにとっての海は、危険がいっぱいです。
赤ちゃんに危険がないように、持ち物など事前の準備を怠らず、赤ちゃんが海で楽しく遊ぶことができる環境を整えてあげる必要があります。
危険の多い海ですが、はじめての海水、砂浜、潮風は、どれも赤ちゃんの五感を刺激し赤ちゃんの情緒豊かな成長につながります。
危険に十分気をつけながら、赤ちゃんと海で楽しく遊び、夏ならではの素晴らしい経験をさせてあげましょう。