妊娠中期(16~27週)に入って、何か怒りっぽくなってイライラした状態が続くということはありませんか?
「気づいたらイライラしいている」
「イライラが止まらない」など…
妊娠中のイライラは珍しい事ではありません。
しかし、いつまでもイライラした気持ちでいるのも嫌ですよね。
今回は、妊娠中期にイライラする原因や、赤ちゃんへの影響について解説します。
また、イライラを解消するための5つの解消法も紹介します。
- 鉄分をしっかり取る
- 太陽の光を浴びる
- ウォーキングなどの軽い運動をしよう
- しっかり咀嚼する
- 友人や家族とのおしゃべり
どうしようもないイライラでお悩みの妊婦さんは必見ですよ!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
目次
旦那や上の子にイラつく!妊娠中期に起こるイライラの原因は?
妊娠中期は、妊婦さんの身体が精神的にも安定する時期といわれます。
しかし、旦那さんや上のお子さんの言動になぜかイラついてしまうという妊婦さんは少なくありません。
このイライラはどうして起こるのでしょうか?原因を解説します。
女性ホルモンの影響
妊娠中期以降、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が多くなります。
このプロゲステロンの働きによって、集中力の低下やイライラ、落ち込みやすくなるなどの精神的な症状が現れやすくなります。
生理前の黄体期(高温期)にイライラしてしまうという方も多いのではないでしょうか。
これもプロゲステロンの分泌が増えることが原因なんです。
鉄欠乏によるセロトニンの減少
セロトニンは精神を安定させる作用があることから「幸せホルモン」とも呼ばれています。
このセロトニンの分泌が減少すると、イライラやうつ状態などを発症。
妊娠中期のイライラの原因は、このセロトニンの分泌の減少によることも。
妊娠中期以降、赤ちゃんの成長が著しくなるのに伴い、母体から鉄分などの栄養分がどんどん供給されます。
また、出産に備えて、母体の体液量が増えるので結果的に血液は薄まった状態となります。
そのため、多くの妊婦さんが鉄欠乏性貧血をひき起こすのです。
セロトニンをつくる原料となるトリプトファンの形成には、鉄分が不可欠。
しかし、妊婦さんの体内の鉄分が欠乏していると、セロトニンの分泌が減少してしまうんです。
体形や生活などの変化によるストレス
妊娠中期になると、お腹が目立つようになったり、バストが大きくなったりとさまざまな体形の変化がみられるように。
また、妊娠後は、飲酒をはじめ今までの生活に比べるとたくさんの制約がありますよね。
妊娠してからは、自分の身体だけでなくお腹の赤ちゃんのことも考えた行動を取らなければなりません。
こうした数々の変化から、気づかないうちにストレスが溜まっていて、イライラの原因になっていることも。
旦那さんや上のお子さんは、そうしたストレスには気づきにくいもの。
「ごはん!」「遊んで!」などと、今までどおりの要求をされると、ついイラッときてしまいますよね。
関連記事⇒妊娠中の旦那がストレス!イライラする原因や胎児への影響と4つの解決策
妊娠中期の止まらないイライラ!赤ちゃんへの影響は?
妊娠中期のイライラ。冷静になろうと思っても、なかなか抑えることができません。
このイライラが、お腹の赤ちゃんに影響するのかどうか、気がかりですよね。
そこで赤ちゃんに影響を及ぼすのかどうかについて解説します。
イライラによるストレスは切迫早産や低体重児の原因に
イライラによるストレスは、赤ちゃんに大きな影響を及ぼすといわれています。
ここ最近、低体重児の赤ちゃんが増えていますが、その原因として妊婦さんの過剰なストレスも指摘されているんです。
低体重で生まれた場合、脳性麻痺、精神遅滞、視力障害、および聴力障害のリスクに加え、学童期に行動障害や学習障害などの頻度が高いといわれています。
(出典元:公益社団法人日本産科婦人科学会)
妊娠初期の切迫流産は、主に胎児の染色体異常が原因。
しかし、妊娠中期の切迫早産は妊婦さんの原因によってひき起こされるケースも多いです。
ストレスもその一因。
切迫早産から早産になると、低体重児として生まれたり、重大な障害を残す可能性があります。
妊娠中期のイライラをすっきり解消!5つの解消法
このように、赤ちゃんに深刻なリスクを及ぼす可能性がある妊娠中のイライラ。
赤ちゃんのためにも、イライラをすっきり解消して心穏やかに過ごしたいものですよね。
そこで、イライラを解消するおすすめの解決法を5つご紹介します。
1.鉄分をしっかり取る
妊娠中期に鉄分が欠乏すると、セロトニンの減少からイライラするだけでなく、赤ちゃんが酸欠状態になったり、妊婦さんが貧血になってしまうケースも少なくありません。
そこでこの時期には、鉄分をしっかり摂取するようにしましょう。
肉や魚など動物性の食品に含まれる「ヘム鉄」と、野菜など植物性の食品に含まれる「非ヘム鉄」とがありますが、「ヘム鉄」の方が吸収されやすいのでおすすめ。
豚や鶏のレバー、牛の赤身の肉やブリやイワシなどの魚に多く含まれます。
レバーは、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるビタミンAを多く含むため、妊娠中期も過剰摂取しないように気をつけてくださいね。
2.太陽の光を浴びる
朝起床後、すぐにカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。
目の網膜から太陽の光が入ることによって、セロトニンの働きが活性化します。
毎日続けることで、寝つきや目覚めがよくなり、規則正しい生活が送れるようになりますよ。
3.ウォーキングなどの軽い運動をしよう
ウォーキングやマタニティヨガなどの軽い運動もセロトニンの増加に有効。
ウォーキングは、日中、太陽の光を浴びながら行うとより効果が上がります。
また、マタニティヨガは出産時の呼吸法の練習にもなるのでうってつけ。
身体を動かすとストレスも発散できるので、一石二鳥です。
4.しっかり咀嚼する
咀嚼することによって脳を刺激し、セロトニンの分泌を促進します。
ガムを噛むと不思議と気持ちが落ち着きますよね?これもセロトニンの作用によるものなんです。
私は妊娠中に車の中でしょっちゅうガムを噛んでいたためか、あまりイライラすることはありませんでした。
時間がある時にガムやスルメなどお好みのものを咀嚼して、セロトニンをしっかり分泌しましょう。
5.友人や家族とのおしゃべり
じっと家に閉じこもっていたら、どうしてもストレスが溜まりがちに。
親しい友人や家族と会って、他愛もないおしゃべりをするだけでもストレス発散になりますよ。
妊娠中は食事をはじめ、いろいろと制限された生活になってしまうもの。
たまには家事をお休みして、美味しいものでも食べながら、よもやま話に花を咲かせてみませんか?
まとめ
妊娠中期に起こりがちなイライラの原因と解消法をご紹介しました。
イライラやストレスが溜まると、旦那さんやお子さんなど周りの人に当たってしまって、嫌な思いをさせることになるかもしれません。
そうなると、さらなるストレスの原因に。
イライラすると感じたら、ぜひご紹介した方法ですっきり解消してくださいね。