夏になると冷たいお蕎麦を、冬になると温かいお蕎麦を、うどんよりもお蕎麦派の私は、息子を産むまでけっこう頻繁に食べていました。
好んで食べていたお蕎麦ですが、子供が産まれてから食べる機会が極端に減ることになったのです。
理由は、赤ちゃんにはアレルギー等の理由でお蕎麦を食べさせてはいけない期間があるから。
うどんは離乳食の早いうちから食べても問題ないのでよくメニューとして食卓に並びましたが、お蕎麦は2歳になってから初めて食べさせました。
アレルギーが出るかもと恐る恐る、ひとくち、またひとくちと食べる息子を観察していたのですが、
幸いにも懸念していた症状はでることはなく、お蕎麦が無事解禁となり、ようやく私も気にせずに食べられるようになったのでした。
この記事では、赤ちゃんとお蕎麦について知っておくべきポイントをいくつか紹介します。
ポイントは4つです。
- 赤ちゃんはお蕎麦をいつごろから食べられる?
- そばアレルギーの危険と対処法
- 授乳中にお蕎麦を食べちゃだめ?
- お蕎麦を食べる時の注意点
離乳食や毎日の食事のメニューってとても悩みますよね。
そのうえ、赤ちゃんには食べさせては危険な食材というものが存在します。
このお蕎麦もそのひとつ。
しっかりとした知識を身につけて、安全安心してメニューの一品に加えられるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
赤ちゃんはお蕎麦をいつごろから食べられる?
お蕎麦を何歳から食べていいのか明確な基準はないのですが、育児本などには大抵『お蕎麦は2歳ぐらいから』と書かれています。
これには理由がありまして、消化機能がある程度できあがってくる2歳ぐらいからなら、食べても大丈夫だろうとされているのですね。
ただし、一度に大量にあげるのはアレルギーを起こしたときに危険です。
少量ずつ食べさせてあげて、大丈夫なようでしたら量を増やしていきましょう。
そばアレルギーの危険と対処法
そばアレルギーは、そばの元となる『そば粉』に含まれている『そばアレルゲン』の影響で起こります。
食べて数分~1時間以内で症状が出やすく、アレルギー反応を示した場合以下のような異変が現れます。
- 目や肌のかゆみ、発疹、顔面の紅潮
- 嘔吐や腹痛、下痢
- 唇の腫れやただれ、、声がれ、咳
強くアレルギー反応を起こしてしまうと、アナフィラキシーショックを引き起こして呼吸困難になる場合も。
そばは、少量であっても意識低下などの重篤な症状を引き起こしやすいと言われています。
この観点から、胃腸が未完成な赤ちゃんに与えるのは危険だと警鐘されているのでしょう。
実は、そばアレルギーは赤ちゃんだけではなく、全ての人において危険な存在。
身内でアレルギーをもっている人がいる方は、特に注意をして与えるようにしてください。
アレルギーがでたときの対処法は……。
残念ながら自分たちで症状を改善することはできません。
すぐに専門の医療機関を受診するようにしましょう。
そのときは、お蕎麦を食べたらこうなったことを伝えると診察もスムーズです。
お蕎麦の他になにを食べさせたのかわかるとより治療が迅速になる可能性もあるので、覚えておくかメモをとっておきましょう。
授乳中はお蕎麦を食べちゃだめ?
妊娠中や授乳期間中にお蕎麦を食べてはだめだと警鐘を鳴らしているところはありません。
ママがお蕎麦を食べて赤ちゃんがアレルギーを起こしたという例がないからです。
予防に繋がらないとわかっているので、ママは食べても大丈夫です。
しかし、私のように面倒くさがりなママは、離乳食後期~の子供と、ご飯のメニューを同じものにしたくなるかもしれません。
子供は湯銭したりして薄味にし、大人は普通の味付け、ただそれだけで済むのでとても楽なのです。
手間を省きたい方などは、子供が2歳になるまでは、『そば粉』を使用したメニューは取り入れないほうが安心でしょう。
お蕎麦を食べるときの4つの注意点
離乳食にしない。
消化器官がまだ完全ではない赤ちゃんの離乳食にはお蕎麦をしないようにしてください。
今はただざっと洗うだけでお蕎麦が食べられるという簡単な商品もあり、ついつい取り入れたくなりますが、
お子様が重篤なアレルギー症状になる可能性をはらんでいるので、2歳までは我慢しましょう。
お蕎麦ではなくうどんを積極的に取り入れることをオススメします。
※小麦アレルギーの心配もあるので、うどんも最初食べさせるときは慎重に。
初めてあげるときは平日の午前中にする。
理由は病院が開いている時間だからです。
万が一アレルギー反応を起こしたとき、すぐに病院に行ける時間とそうではない時間では、処置にかかる過程が違ってきます。
事前に病院の開いている時間を確認しておき、まずは少量を与えてみましょう。
少しでもアレルギー症状がでたらすぐに病院に行ってくださいね。
たくさん食べさせないように。
お蕎麦を少量食べさせて問題がなかったからといって、大量に与えるのは注意が必要です。
ひとくちの次はふたくち、その次は5口ぐらい……と、徐々に増やしていくようにしましょう。
そば粉を使用したお菓子なども注意して。
お蕎麦ではなく、『そば粉』を使用したクッキーやパンケーキ、蜂蜜などを食べてもアレルギー症状を起こす場合があります。
購入するときは、パッケージや原材料を確認し、そば粉が使われていないかを見るように習慣づけると安心ですね。
また、お蕎麦を茹でた汁をそのまま他の食材を茹でるために使うのは危険です。
『アレルギーのもと』がゆで汁に残ってしまっているので、しっかりと洗ってから使用するようにしましょう。
お蕎麦は2歳すぎてから食べさせるようにすると安心です。
記事でお伝えしたように、そばアレルギーはとても怖く、危険なものです。命の危険すらあるので、本当に注意が必要となります。
お蕎麦は推奨されている2歳をすぎてから初めて食べさせるようにしたほうが安心。その際には慎重にお子様の様子を観察することを忘れずに。
お蕎麦は健康にも良い食べ物ですし、ちゅるちゅる系が好きな子供にとって重宝するメニューのひとつでもあります。
安心して食べられるよう、少量ずつ慣らしていってあげてくださいね。