赤ちゃんのお世話をしていてふと気付いたほくろ。
「あれ、こんな所にほくろなんてあったっけ?」、「赤ちゃんていつからほくろが出来るのかな?」と今まで無かったほくろが急にできると病気なのかなと不安になったりしませんか?
そこで今回は、赤ちゃんのほくろはいつから出来るのか、顔や身体のほくろの原因と種類、危険なほくろについてまとめてみました。
今回の記事のポイントは6つ。
- そもそも「ほくろ」って何?
- 赤ちゃんのほくろはいつから出来るの?消えるの?
- 顔や身体にほくろが出来る3つの原因と対策
- 赤ちゃんの注意すべき悪性なほくろとは…
- 赤ちゃんのほくろは除去できるの?
- 心配な時は病院で診てもらいましょう
新生児や月齢が低い赤ちゃんは肌が白く、ほくろはほとんどありません。
一度赤ちゃんの身体の隅々まで見て気になるほくろはないかチェックをしてみましょう。
もし、気になるほくろがあれば、早目に皮膚科や小児科を受診して下さいね。
目次
そもそも「ほくろ」って何?
大人の身体には当たり前のようにある「ほくろ」。
そもそも「ほくろ」って何なのでしょうか?
「ほくろ」とは…、
医学的には色素性母斑(しきそせいぼはん)ないし母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)と呼ばれ、良性の母斑細胞(ほくろ細胞)の集まりです。メラニンを有するため、褐色~茶色~黒色を呈します。
引用:公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&Aより
要は、ほくろは小さな黒い「あざ」でほくろ細胞の増殖による皮膚良性腫瘍の一種なのです。
一言でほくろといってもいろいろなタイプの物があります。
又、ほくろと似た病気との関連性をもつ物もあるので注意が必要です。
ほくろは2種類に分かれます
生まれつきある先天的な物と成長途中に出来る後天的な物の2つに分かれます。
それぞれの特徴や違いについて見ていきましょう。
① 先天的なほくろ
生まれた時からある予防のできないほくろのこと。
「先天性色素母斑」と呼ばれ、遺伝が関係しているようです。
② 後天的なほくろ
生まれた時にはなく、紫外線や肌への刺激やストレスによってできるほくろのこと。
要は、みなさんがご存知の一般的なほくろです。
後天的なほくろは予防の出来るものなので、後で詳しく説明していきますね。
赤ちゃんのほくろはいつから出来るの?消えるの?
新生児や月齢の低い赤ちゃんには、ほくろはほとんどなく白いプルプルのお肌です。
ほくろの出来る時期や大きさには個人差はあるものの一般的には生後6カ月以降に出来始めます。
ほくろを見つけた時は、場所や大きさを確認しましょう。
一度出来てしまったほくろは勝手に消えることはありません。
大きさや何か気になる場合は皮膚科の先生に相談すると安心です。
日頃からオムツ替えやお風呂、マッサージなどでスキンシップを図り赤ちゃんの身体をチェックして変化に気づくようにしましょう。
顔や身体にほくろが出来る3つの原因と対策
白いお肌で生まれてきた赤ちゃん。
何故、身体や顔にほくろができてしまうのでしょうか?ほくろが出来る3つの原因と対策をご紹介します。
① 紫外線
一番の原因は紫外線です。
紫外線を浴びると肌のメラノサイトが活発になり、ほくろが出来ると考えられています。
お出掛けの機会が増え、紫外線を浴びるようになるとほくろを発見しやすくなるかもしれないですね。
お出掛けの際は、なるべく日差しを浴びないよう帽子をかぶったり、赤ちゃん用の日焼け止めクリームを塗ると良いでしょう。
② 肌への刺激
肌着やおむつなどの締め付けは肌への刺激を与えます。
また、肌着の摩擦やゴムの圧迫も原因のひとつ。
肌に良いコットン素材の肌着を着せたり、ゆとりのあるオムツサイズに変更して肌への負担を軽くしてあげましょう。
③ ストレス
生活環境が乱れるとストレスを感じやすくなります。
ストレスは皮膚細胞を傷つけるので、ほくろを作る原因とひとつ。
なるべくいつもと同じ時間に就寝、起床して生活リズムを整えましょう。
また、お散歩をして気分転換も良いですね!
赤ちゃんの注意すべき悪性なほくろとは…
基本的にほくろは、良性なので心配はいりません。
しかし、時々悪性のほくろもあるので注意が必要です。
では、どんなほくろに注意をしたら良いのでしょうか?
どんなほくろに注意したらいいの?4つのポイント
赤ちゃんの頭や身体の全身を見て、次にあげる4つのポイントをチェックしてみて下さい。
2つ以上あてはまるものがあれば、皮膚科を受診するようにしましょう。
- ほくろの形が左右対称性でない。
- ほくろのまわりがギザギザしている
- ほくろの色が均一ではなく、濃淡が混じっている。
- ほくろの直径が6ミリ以上である。
ほくろの大きさや形、色に注目をしてみて下さい。
小さいほくろが6ミリを超える大きさになったりした時も一度皮膚科を受診してみて下さいね。
生まれつきにある「先天性色素性母斑」は要注意
生まれた時からあるあざで、直径5㎝以上の「先天性色素性母斑」には注意が必要です。
大人になってから悪性化しメラノーマ(ほくろの癌)を発生する可能性があります。
早目に皮膚科を受診しましょう。将来の悪性化を考えいずれ切除します。
新生児に出来る蒙古班は大丈夫なの?
お尻や背中にできる灰色がかった青いあざの「蒙古班」。
ほとんどの日本人の赤ちゃんに見られ、10歳くらいまでに消えます。
また、腕や足、お腹や胸にできることも。
身体に悪影響を与えるものではないですが、10歳を過ぎても消えなく気になる場合は皮膚科の先生に相談してみましょう。
赤ちゃんのほくろは除去できるの?
たとえ赤ちゃんであっても、病気を伴う可能性のあるほくろは早目に除去することがほとんどです。
ほくろを除去する際は、レーザーかメスが使われます。
しかし、小さい赤ちゃんの場合、除去する際に暴れる可能性があるので全身麻酔で眠らせて行う場合があるようです。
麻酔を使う際は副作用が心配ですよね。
お医者さんとよく相談をして除去するタイミングや方法を決めると良いでしょう。
一方で、赤ちゃんの皮膚は再生が早く傷が残りにくいメリットも。
悪性の場合は、早目の除去が必要ですが良性のほくろは身体に害を与えません。
リスクを負うよりも、子どもが大きくなり気にするようであれば除去しても遅くはありませんよ。
心配な時は病院で診てもらいましょう
注意すべき4つのポイントを既にあげていますが、他にも出血があったり膨らんでいたり気になる症状があれば皮膚科を受診するようにしましょう。
ほくろのタイプは多様にあるので自己判断できないことの方が多いと思います。
赤ちゃんは気になることがあっても自分の言葉で伝えることはできません。
小さなことでもいつもと違う場合は、お医者さんに一度診てもらえば安心ですね。
まとめ
いくら良性が多いとは言え、我が子に「ほくろ」が出来たら不安になるものです。
ほくろを発見した場合は、大きさや特徴などをチェックしましょう。
もし、気になる症状があったり、遺伝的な大きなほくろは注意が必要なので早目の受診を!しかし、「悪性の可能性もあるから注意しなくちゃ。」と神経質になるもの又問題です。
ほくろは誰にでも出来るもの、チャームポイントのひとつと気楽に思いましょう。