妊娠中は、ママが食べた物がお腹の中の赤ちゃんにも運ばれるので、妊娠していない時期より食べ物に注意する必要があります。
何を食べて良くて、何を食べてはいけないのか。
食材の種類が多すぎて、料理の度に迷ってしまいますよね。
その中でも、各家庭でよく食べられるメニューの1つに魚料理があります。
『魚は体に良いって聞くけど、妊娠中って食べていいのかな?』
『食べてもいい魚と食べちゃダメな魚が分からない!』
こんな事を思った事があるママは少なくはないはずです。
そこで今回は、妊娠中の魚について5つのポイントをまとめました!
・魚の栄養素って?
・赤ちゃんへの影響について
・水銀の目安ってどれくらい?
・たくさん食べられる魚って?
・注意が必要な魚と食べて良い量の目安
妊婦が水銀を多く含む魚を食べすぎると、胎児に悪影響が及ぶので注意が必要です。
それでは解説をしていきます!参考にしてください!
目次
【魚から摂取可能な栄養】
魚は栄養がたっぷりで、魚を食べる事で
・タンパク質
・DHA(ドコサヘキサエン酸)
・EPA(エイコサペンタエン酸)
・ビタミン
・カルシウム
・タウリン
を摂取する事が出来ます。
EPAには血液をサラサラにしてくれる効果が。
タンパク質もお肉に含まれる物よりも質が良く、カルシウムは骨を丈夫にしてくれます。
魚は栄養が豊富で、妊娠中も摂取したい栄養素を含んでいると言えるでしょう。
【妊婦が魚を食べすぎると胎児に及ぶ悪影響】
栄養豊富な魚ですが、海や川で生活する中で、水銀をたくさん溜め込んでしまう魚が何種類か存在します。
水銀をたくさん溜め込んだ魚を食べ過ぎると、お腹の中の赤ちゃんに悪影響が及んでしまうため、大変危険。
なぜなら、お腹の中で生活している赤ちゃんには、身体に害のある物質を外に捨てる機能がまだ備わっていないからです。
妊婦が水銀を含む魚を食べすぎてしまった場合、「生まれてから、音を聞いた場合の反応が1/1000秒以下のレベルで遅れる可能性があることが言われています。」と厚生労働省のHPで注意喚起がなされています。
(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/051102-2a.pdf)
お腹の中の大事な赤ちゃんに、少しでも悪影響が及ばないようにしたいですよね。
魚を食べる時は水銀の量を考慮して食べる量を決める事が大切です。
【妊婦が1週間に摂取可能な水銀の上限値】
厚生労働省によると、妊婦が1週間に魚から摂取しても問題ない水銀の上限値は
2.0μg × 妊婦の体重 - 0.99μg × 7 – 7.18μg × 0.5 ×7
です。
この式に当てはめると、妊婦の平均体重である55kgだった場合、1週間で魚から摂取しても良い水銀の量の上限値は78.94μgです。
そのため、例えば1度の食事で魚から70μgの水銀を摂取してしまった場合、その週は水銀を多く含む魚は食べるのを控えて下さい。
しかし、1週間我慢すれば、また上限値までは水銀を多く含む魚も食べる事が出来ますよ!
1度で上限を超えてしまうような魚もありますが、その場合は2ヶ月単位で水銀の量を考えて調整しましょう。
【たくさん摂取する事が可能な魚】
水銀の量について、気にせずに食べられる魚をご紹介します。
・キハダマグロ
・ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)
・鮭
・アジ
・鯖(さば)
・カツオ
・鯛
・ブリ
・秋刀魚
これらの魚は、体内にほとんど水銀を含まないので、気にせずに普段の食事に取り入れる事が出来ます。
水銀の含まれる量が少ないだけで、魚としての栄養まで少ないわけではありません。
妊娠中に魚料理を食べるなら上記の魚を中心にすると安心ですね。
【要注意な魚と1週間に食べられる量】
水銀が多く含まれ、要注意な魚と、1週間に食べる事の出来る量をご紹介します。
◆1週間に160gまで食べられる魚
・マカジキ
・ミナミマグロ
・キダイ
・ユメカサゴ
・ヨシキリザメ
・クロムツ
◆1週間に40gまで食べられる魚
・キンメダイ
・メカジキ
・クロマグロ
・メバチ
・土鯨
・マッコウ鯨
・エッチュウバイガイ
◆1週間に10gまで食べられる魚
・バンドウイルカ
1食で成人が平均的に食べる魚の量は80gなので、平均的な量を食べる場合は
・1週間に160gまで食べられる魚は1週間に2回
・1週間に40gまで食べられる魚は1週間に1回
・1週間に10gまで食べられる魚は2ヶ月に1回
食べる事が出来ます。
例えば1週間に10gまで食べられる魚を、1回で80g食べてしまうと、約2ヶ月間は、水銀が多く含まれる魚を口にするのは控えたほうが良いです。
何度も水銀が多く含まれる魚を食べたい場合は、期間を開けるか1回に食べる量を減らすように工夫してください。
【まとめ】
妊婦が魚を食べる事についての注意点をお伝えしました、いかがでしょうか。
魚は赤ちゃんに悪影響を及ぼす水銀を含んでいるため、妊婦の方は水銀の量を考慮して1週間の魚の摂取量を考えましょう。
魚には、妊娠中に摂取したい、身体に必要な栄養がたくさん含まれています。
水銀がほとんど含まれておらず、摂取量を考えなくても良い魚もあるので、妊娠中は水銀の含まれる量が少ない魚を中心に食べる事をオススメします。