すっきりとした酸味と爽やかな甘みが特徴のアセロラ。
日本では生のアセロラはあまり馴染みがなく、アセロラジュースが有名ですよね。
ビタミンCが多く含まれているイメージが強く、美容のために飲んでいるという人も多いのではないでしょうか。
私は妊娠前からアセロラドリンクをよく飲んでいたのですが、ふと次のような疑問が浮かびました。
・妊婦でもアセロラドリンクを飲んでもいいの?
・アセロラってそもそも何?
・アセロラが妊婦に与える影響も知りたい!
・妊婦がアセロラを取り入れるときの注意点は?
馴染みが少ない果物だからこそ、正しい知識を身につけておきたいですよね。
私と同じように妊婦とアセロラについて不安や疑問を感じた人のために、詳しく調べてみました。
参考にしてみてくださいね。
目次
そもそもアセロラってどんな果物?
アセロラは直径2~3cmほどの小粒の果物で、甘酸っぱさが特徴です。
日本ではアセロラジュースが有名ですが、熟した実は生のまま食べることもできます。
もともとは西インド諸島でよく食べられていた果物で、日本へは1958年ころ沖縄に導入されたのが最初でした。
現在でも日本のアセロラの収穫量は沖縄が100%となっています。
アセロラは大きく分けて、以下2つとなります。
・酸味種・・・ビタミンCの含有量が多く酸味の強い品種。主に加工品として使われる。
・甘味種・・・酸味種よりも粒が大きく甘酸っぱさが特長。生食に向いている。
アセロラジュースなどの飲料は酸味の強さによって、含まれる果汁の割合を調整しています。
アセロラの栄養素は?
アセロラはビタミンCが豊富な果物ですが、ほかにはどのような栄養が含まれているのでしょう。
<アセロラ100gの栄養素>
・ビタミンC・・・1,700mg
・葉酸・・・45mg
・カリウム・・・130mg
・βカロテン・・・370mg
<アセロラの有効成分>
・アントシアニン
・ケルセチン
アセロラのビタミンC含有量はレモンの18倍もあるといわれていて、効率的にビタミンCを摂取することができます。
妊婦はアセロラを食べてもいい?アセロラドリンクは?
アセロラについて詳しく知ることができたところで、
次に気になるのは「妊婦はアセロラを食べても大丈夫なのか」ということですよね。
アセロラには妊婦に嬉しい栄養素がたっぷり含まれているので、ほかの果物と同じように妊娠中でも安心して食べることができる果物です。
アセロラドリンクに関しても、普段の生活で飲む程度の量であれば、妊婦さんも問題なく飲むことができますよ。
アセロラが妊婦に与える3つのメリット
妊婦さんもアセロラを問題なく摂取することができると知り、安心した人もいるかもしれませんね。
ここでは妊娠中にアセロラを摂取することで得られる3つのメリットについて見ていきましょう。
- ビタミンCが風邪予防に!
- 葉酸もたっぷり!
- 美肌効果も期待!
1.ビタミンCを効率的に摂取して風邪予防
先にも紹介したように、アセロラにはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCには健康増進効果が期待されていて、免疫力をアップさせたり疲労回復をサポートしたりする働きがあります。
妊娠中は何かと疲れやすく、免疫力も落ちてしまいます。
風邪をひいたからといって妊婦さんは簡単に薬を飲むことができませんから、風邪予防をしっかりと行うことが大切です。
アセロラを摂取して効率的にビタミンCを取り込むことで、妊娠中の健康な生活につながります。
関連記事⇒妊婦にビタミンは必要?目安の摂取量や食品、摂取方法など5つの注意点
2.アセロラには妊娠中に必要な葉酸もたっぷり
ここ数年、妊娠中に葉酸をしっかり摂るということが広く知られるようになりました。
葉酸はビタミンB群の一種で、細胞の生成や再生には欠かすことができない成分です。
アセロラには葉酸がたっぷり含まれているので、妊婦さんにおすすめしたい果物のひとつです。
妊娠中だけでなく、葉酸はどんな人にも必要な栄養素です。
出産後も葉酸を意識的に摂取することをおすすめします。
3.アセロラを取り入れて美容効果も期待!
妊娠中もいつもきれいでいたいというのが女性の本音ではないでしょうか。
アセロラには強い抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素の生成を抑制する働きがあるとされています。
肌のくすみやたるみを防ぎ、肌に水分をキープする効果も期待されており、妊娠中に荒れがちな肌をしっかりと守ってくれます。
妊婦がアセロラを取り入れるときに気を付けたい3つの注意点
妊娠中でも嬉しい効果がたくさんのアセロラですが、妊婦がアセロラを取り入れる場合はちょっとしたポイントがあります。
- こまめに摂るのがおすすめ!
- アセロラドリンクは飲みすぎ厳禁!
- サプリを飲んでいる場合は特に注意が必要!
ここでは3つの注意点にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.アセロラはこまめに摂ることがポイント!
アセロラにはビタミンCが豊富に含まれています。
アセロラに含まれているビタミンCは水溶性のもので、たくさん摂ったとしても余分なビタミンCは尿と一緒に体外へ排出されてしまいます。
体に良いからといって一度にたくさん摂っても、不要な分は排出されてしまうので無意味となってしまうことも。
効果的にビタミンCを摂取したいなら、数回に分けて摂るようにしましょう。
また、ビタミンCは一度に大量に摂りすぎてしまうとお腹を壊してしまう場合があります。
特に妊婦さんは腹痛などの体の不調はできるだけ避けたいですよね。
適量を見極めて摂取するようにしましょう。
2.アセロラドリンクは糖分も気になる!
生のアセロラは傷みやすいため、生産地以外ではほとんど流通していません。
日本でアセロラを摂り入れようとする場合、アセロラドリンクを選ぶことが多いと思います。
アセロラドリンクにもビタミンCは豊富に含まれていますが、飲みすぎると糖分の摂取量が増えてしまいます。体重の増加を気にしている妊婦さんも多いですよね。
また、糖分の摂りすぎは妊娠糖尿病の発症リスクが上昇します。
アセロラドリンクも普通のジュースと同じように糖分がたっぷり含まれていますから、飲みすぎれば肥満の原因となってしまうことも。
妊婦さんがアセロラドリンクを飲む場合は、『1日にコップ1杯まで』などとルールを決めて飲むようにしましょう。
アセロラドリンクの商品パッケージに摂取目安量が書かれているものもあるので、そちらを参考にしてもいいですね。
3.サプリを飲んでいる場合は特に注意しよう!
葉酸は、妊娠可能な女性の体にとって良い栄養素であることが世間でも広く知られるようになりました。
そのため妊娠したら葉酸サプリを取り入れている妊婦さんも増えています。
特につわりで思うように栄養が摂れないという場合、サプリで栄養を補っているという人も多いでしょう。
葉酸サプリには葉酸以外にもビタミン類がバランスよく含まれているものも多いため、これに合わせてアセロラを摂取してしまうと、ビタミン類の過剰摂取になってしまう場合があります。
よほど大量にサプリを摂取していなければさほど問題はないと考えられていますが、ビタミン類を過剰に摂取してしまうと、下痢や腹痛、倦怠感などの症状となってあらわれることもあります。
1日の栄養バランスを考えてサプリやアセロラを摂り入れることが大切です。
関連記事⇒葉酸の過剰摂取は危険?摂り過ぎによる胎児への7つの影響と3つの注意点
まとめ
アセロラは妊婦に嬉しい栄養がたっぷり含まれていて、妊娠中でも安心して摂り入れることができる果物です。
甘酸っぱいテイストがつわりのときにも口にしやすく、実際私も妊娠初期からアセロラドリンクをよく飲んでいました。
妊婦さんがアセロラを摂り入れるときは、
・こまめに摂取する
・アセロラドリンクはたくさん飲みすぎない
・1日の栄養バランスを考えて摂り入れる
以上3つに気を付けることが大切です。
妊婦健診では血液検査をすることがあるかと思いますが、健診前にアセロラドリンクを飲んだ時に糖分の数値が高くなったことがありました。
妊娠中はただでさえ体重が増加しやすい時期ですし、妊娠糖尿病のリスクもありますので、自分の体のことも考えながら取り入れられるといいですね!