赤ちゃんの離乳食が進むと、魚や肉など様々な食材を食べられるようになります。
魚は離乳食に加工しやすく、赤ちゃんでも食べやすいので肉と比べると離乳食向きといえるでしょう。
我が家でも離乳食を始めて1か月経ったころから白身魚を食べさせるようになったのですが、「あじなど青魚も与えてもいいの?」と疑問に感じたことがありました。
- 赤ちゃんにあじを食べさせてもいい?
- アレルギーの心配はあるの?
- あじを与えるときに気を付けるポイントは?
- 簡単に作れるあじの離乳食レシピを知りたい!
あじは比較的安価で年間を通して手に入りやすい魚です。
離乳食にも積極的に取り入れたいところですが、不安を感じたまま与えるのはよくありませんよね。
いつから赤ちゃんにあじを与えていいのか、きちんと把握したうえで離乳食に取り入れるようにしましょう。
目次
赤ちゃんはあじをいつから食べても大丈夫?
先にも少し触れたように、淡白で脂肪分が少なく消化吸収の良いタラや鯛などの白身魚は、離乳食初期の5~6か月頃から与えることができます。
青魚の一種のあじは、クセがなくさっぱりとしていてうま味の強い魚ではありますが、アレルギーの心配から赤ちゃんが食べられるようになるのは9か月以降の『カミカミ期』からとなります。
アレルギーに関しては後の項目で詳しく紹介します。
あじは栄養バランスが良い
あじは栄養のバランスが良い魚で、9か月以降は積極的に離乳食に取り入れてもらいたい食材のひとつです。
- タンパク質
- タウリン
- ビタミンB群
- カルシウム
- EPA
- DHA
あじは良質なタンパク質を多く含んでいます。
赤ちゃんにはタンパク質もしっかり与えたい栄養素のひとつですから、なるべく良質のものを選びたいところですね。
またビタミンB群とカルシウムの含有量が特に豊富です。
脂肪分は少ないので、まさに離乳食向きの食材といえるでしょう。
あじのアレルギーが心配!
赤ちゃんの離乳食で一番気になるのは、やはりアレルギーではないでしょうか。
私も我が子の離乳食が進み、新しい食材を与えるときには特に慎重になっていました。
白身魚は好みの味のようでよく食べていたのですが、青魚はアレルギーの心配があるということも聞いたことがありました。
実際のところどうなのでしょう。
あじを含め青魚にはアレルギーの心配はある
白身魚はアレルギーのリスクは極低いとされていますが、青魚は白身魚に比べるとアレルギーのリスクが高まるといわれています。
あじはアレルギーの表示が推奨される食品として挙げられてはいませんが、青魚の仲間であるサバはアレルギーが出やすい食品として挙げられています。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』)
あじを食べさせたあとに次のような症状があらわれたら、かかりつけの小児科に相談するといいでしょう。
- 口の周りが赤くなる
- のどや口の中が腫れる
- 咳や鼻水
- おう吐
- 下痢
- じんましんなどの発疹
どの食材でも言えることですが、アレルギーのリスクがゼロの食材はないとされています。
赤ちゃんに初めての食材を与えるときは、アレルギーのリスクがあることを頭に入れつつ食べさせてあげることが大切です。
赤ちゃんにあじを与えるときの3つのポイント
赤ちゃんにあじを与えるときには、どんなことに気を付ければいいのでしょう。
赤ちゃんがおいしく味を食べられるように、次の3つのポイントを押さえて与えるようにしましょう。
- あじは新鮮なものを選ぶ
- 小骨に気を付けて!
- 干物や加工品はNG
新鮮なあじを選ぼう
あじを含め、青魚は酸化しやすく傷みやすいことも特徴のひとつです。
あじも包丁を入れてしまうと、そこからどんどん鮮度が落ちてきてしまいます。
赤ちゃんに食べさせてあげるあじは、頭がついたままになっているものを選び、なるべく新鮮なものを選ぶようにしましょう。
新鮮なもの、といってもスーパーでいざ選ぼうと思っても、どんなものを選べばいいのかわからないということもあるでしょう。
私もそのひとりです。
新鮮なあじには次のような特徴があるようです。
- 体に張りがある
- 体全体に輝きがある
- 目の中心が黒く、周りは澄んでいる
- お腹の部分が高く盛り上がっている
- ゼイゴ(お腹から尾にかけて伸びている筋のようなもの)がしっかりしている
また、頭が小さく体に丸みがありやや小ぶりのあじのほうが、うま味が強いとされています。あじを選ぶ際のポイントにしてみてくださいね。
あじは小骨が多い
あじは小骨が多いことも特徴のひとつです。
赤ちゃんに食べさせてあげるときは、小さな骨までしっかり取り除いてから与えるようにしましょう。
骨抜き用のピンセットで取り除いたり、包丁で骨がある部分を切り落としたり、なるべく骨が残らないように下処理をすることで、安心して赤ちゃんにあじを食べさせることができます。
背骨が触れていた部分には小骨が多いので、魚の構造を知ることで骨を効率的に取り除くことができますよ。
干物など塩分が多いものはNG!
あじというと、干物を思い浮かべる人も多いでしょう。
あじの干物はご飯のおかずにもお酒のつまみにもぴったりなので、我が家でもよく登場していました。
しかし赤ちゃんにとって塩分が含まれた食材はNGです。
そのためあじの干物ももちろんNG。
赤ちゃんには生のあじを与えるようにしましょう。
あじの干物は、1歳以降から塩抜きをしたものを与えるようにしましょう。
ただし大量に与えないように気を付けましょう。
簡単♪あじをつかった離乳食レシピ2選
ここではあじを使った簡単で赤ちゃん喜ぶ離乳食レシピを2つ紹介します。
魚を使った離乳食って、ちょっとだけ面倒くさいと感じることもありますが、今回紹介するレシピはとっても簡単です。
ずぼらな私でも簡単に作ることができたので、ぜひ試してみてくださいね。
あじのトマト煮込み
○材料(赤ちゃん1人分)
あじ・・・20g
トマト・・・4分の1個
タマネギ・・・8分の1個
オリーブオイル・・・少量
水・・・大さじ2杯
○作り方
1.あじはゆでてから皮と骨を取り除き、食べやすいように細かくほぐしておきます。
2.タマネギはみじん切り、トマトは皮と種を取り除き粗くカットします。
3.フライパンに水を入れて火にかけ、沸騰したらタマネギを加えて柔らかくなるまでゆでます。
4.トマトを加えてさらに加熱し、水分が少なくなるまで弱火で5分ほど煮詰めましょう。
5.しっかり煮詰まったらあじを加えてひと煮立ちさせます。
6.最後にオリーブオイルを少量垂らし、ひと混ぜしたら完成です。
あじの野菜あんかけ
○材料(赤ちゃん1人分)
あじ・・・30g
ニンジン・・・5g
ホウレンソウ・・・1枚
だし汁・・・大さじ2杯
水溶き片栗粉・・・少々
○作り方
1.鍋に分量外のお湯を沸かし、弱火であじをゆで上げます。
2.ニンジンとホウレンソウは柔らかくなるまでゆで、食べやすい大きさに切っておきます。
3.だし汁に野菜入れて混ぜ、水溶き片栗粉を少量入れて混ぜ合わせたら電子レンジで30秒ほど加熱します。
4.一度レンジから取り出して混ぜ合わせたら、好みのとろみがつくまで加熱してください。とろみが緩い場合はさらに水溶き片栗粉を加えてもいいです。
5.あじの皮と骨を取り除き、食べやすい大きさにほぐします。
6.あじに野菜あんをかけたら完成です。
安心して赤ちゃんにあじを食べさせるために
赤ちゃんがあじを食べられるようになるのは、離乳食が進みしっかりと噛むことができるようになる9か月以降からとなります。
食べさせるときには、
- 新鮮なものを与える
- 骨に気を付ける
- アレルギーのリスクも把握しよう
この3つのポイントを押さえることが大切です。
素焼きのあじもとってもおいしいので、試してみてくださいね。
赤ちゃんにはそのまま、大人は少々の塩を振れば同じメニューを楽しむこともできますよ。