離乳食期の主な栄養源はまだ母乳やミルクですが、それでも赤ちゃんの口にする食べ物の品質や栄養価は気になりますよね。
栄養価の高い野菜はたくさんありますが、離乳食として赤ちゃんが食べるには時期や調理法など何かと迷うお母さんも多いと思います。
そんな栄養豊富といわれる野菜の一つ、ブロッコリー。
茹でてそのままや、スープやサラダなど用途は様々ですが、赤ちゃんが食べるにはどうなのでしょうか?
そこで今回はブロッコリーについて。
記事のポイントは3つです。
・赤ちゃんはブロッコリーをいつから食べて大丈夫?
・赤ちゃんがブロッコリーを食べるとき注意点
・赤ちゃんにおすすめのブロッコリーレシピ
それでは解説していきます。
参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんはブロッコリーをいつから食べて大丈夫?
赤ちゃんは、ブロッコリーを離乳食の初期から食べることができます。
ブロッコリーの茎の部分は堅いので、初期の頃は穂先の部分をペースト状にして食べ始めてみましょう。
ブロッコリーには、赤ちゃんの成長発達に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。
代表的な栄養素は、免疫力向上効果などのあるビタミンCや皮膚粘膜の健康維持効果などのあるβカロテン、骨や血管の健康維持効果のあるビタミンK、余分な塩分の排出をしてくれるカリウムなどです。
ビタミンやミネラルを豊富に含むと言われている、他の野菜と比べてみて見ましょう。
可食部100g中 エネルギー カリウム βカロテン ビタミンC ビタミンK 食物繊維 kcal mg μg mg μg g ブロッコリー 33 360 800 120 160 4.4 パプリカ 30 210 940 170 7 1.6 ピーマン 22 190 400 76 20 2.3 レモン 54 130 7 100 0 4.9 にんじん 36 270 6700 6 18 2.4
ビタミンやミネラルのバランスがよく、ブロッコリーの栄養価の高さがよく分かりますね。
赤ちゃんがブロッコリーを食べるときの4つの注意点
赤ちゃんが安心しておいしくブロッコリーを食べるために、気をつけてほしいポイントが4つあります。
それでは1つずつ見ていきましょう。
新鮮なものを選ぶ
どの食材でも新鮮なものほど栄養価が高くおいしいです。
新鮮なブロッコリーの見分けポイントがこちらです!
・穂先が硬く締まっている
・茎の切り口がみずみずしい
・緑が濃く鮮やか
・大きめ
ブロッコリーの旬である12~3月には、栄養価もうまみもピークです。
少しでも多くの栄養とおいしさを赤ちゃんに届けたいですね!
隙間まできれいに洗う
ブロッコリーは、小さな穂先の部分が重なり合っており、隙間に土や小さな虫などが入り込んでいることがあります。
消化機能が未熟な赤ちゃんにとっては、少しでも衛生的に食べさせてあげたいですよね。
細かいところまできれいに洗うには、数分間水につけておく方法もおすすめです。
汚れが徐々に浮き出してくるので、最後に流水で洗い流してください。
ここで注意が必要なのが、浸けすぎです。
ビタミンCは水に溶け出しやすい性質があるので、汚れとともに全て栄養分まで流れ出ていかないように数分で取り出しましょう。
茹ですぎない
どの食材でも、赤ちゃんが食べやすいように柔らかく煮たり茹でたりしますよね。
しかし、野菜や果物に多いビタミンCや肉や魚に多いビタミンB群は、水にさらされることや加熱によって失われやすい性質があります。
加減が難しいですが、柔らかさを確認しながら3分程度を目安として、必要以上にグツグツ煮込まないようにしましょう。
アレルギーに注意する
ブロッコリーを食べてアレルギー症状が出る頻度はそれほど高くありませんが、初めて食べるときや食べる量を増やしたときには注意が必要です。
様子を見ながら、少しずつ進めていきましょう。
赤ちゃんにおすすめのブロッコリーレシピ
調理の際には、離乳食の進み具合に合わせた形態に下ごしらえしましょう。
・離乳食初期
茹でてから穂先の部分をすり潰し、湯でのばす
・離乳食中期
茹でてから穂先の部分を細かく刻む
・離乳食後期以降
茹でてから太い茎だけ取り除き、小さく切る
ここで、離乳食各期に合わせたおすすめのブロッコリーレシピを紹介します。
離乳食初期
ブロッコリーペースト
材料
・ブロッコリー 2~3房
・ゆで汁 少量
作り方
①ブロッコリーの穂先を柔らかくなるまで茹でる
②すり鉢ですり潰し、水気が足りなければゆで汁をたしてのばす
離乳食中期
野菜シチュー
材料
・ブロッコリー 10g
・じゃがいも 10g
・にんじん 10g
・玉ねぎ 10g
・調整したミルク 大さじ3
・片栗粉 小さじ1/2
作り方
①野菜を細かく刻み、柔らかくなるまで茹でる
②鍋に①と調整したミルクを入れて煮込む
③水で溶いた片栗粉でとろみをつけて完成
離乳食後期
ブロッコリーのおやき
材料
・ブロッコリー 1/4株
・じゃがいも 1個
・玉ねぎ 1/4個
・片栗粉 大さじ2
作り方
①ブロッコリーは柔らかく茹で、太い茎は取り除き細かく刻む
②玉ねぎは細かく刻んで柔らかくなるまで茹でる
③じゃがいもは柔らかくなるまで茹でて、フォークなどで潰す
④①②③を混ぜ合わせ、成形して両面を焼く
ブロッコリーの青臭ささは芋類やミルク、お粥やパンなどと混ぜ合わせることで和らぎます。
赤ちゃんの反応をみながら試してみてください。
水気を切れば冷凍保存もできるので、ある程度まとめて下ごしらえをしておくと便利ですね。
まとめ
ビタミンCやβカロテン、ミネラルなど成長発達に欠かせない栄養素が豊富に含まれてブロッコリーは、離乳食の初期から食べられる野菜です。
離乳食に使うときには、穂先の細かいところまでよく洗い、茹ですぎないよう加減しながら調理しましょう。
初期の頃は、穂先の柔らかい部分を使うのがおすすめです。
離乳食の進み具合によって形状や固さを調節しましょう。
ブロッコリーによるアレルギーの頻度は高くありませんが、念のため初めて食べるときや増量したときは赤ちゃんの様子に注意しましょう。
赤ちゃんに合わせて調理法を工夫しながら、栄養豊富なブロッコリーをどんどん取り入れてみてください!