赤ちゃんに満腹中枢はない?いつからできる?足りない時や飲ませすぎ10つの見分け方

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生後2,3ヶ月の赤ちゃんが、母乳やミルクをたくさん飲んでくれるのはとてもうれしい事です。

しかし、飲みすぎているのでは?と不安になるくらいに、ゴクゴク飲む赤ちゃんもいます。

飲み終わって少し時間が経った後に、母乳やミルクを吐くこともあり、

どのくらいの量が適切なのか、その判断が難しい場合もあります。

逆に、あまりミルクや母乳を飲まない赤ちゃんでは、月齢に合った量を飲ませても吐いてしまう子も…。

子どもの体重や食欲、体調によって、1回の飲める量が少しずつ違うことがあります。

まだまだ小さな赤ちゃんなので、『お腹がいっぱいになった~』と自分では分かりません。

「赤ちゃんの満腹中枢はいつから発達するの?」

「よく吐き戻しする赤ちゃんは、どうすればいいの?」

「母乳の場合、飲ませすぎのサインってある?」

ミルクの場合は、飲む量が目で見て分かりますが、母乳の場合はどのくらい飲んでいるのか分からず、

飲ませすぎているのか、足りないのかを判断できる材料が少ないため、悩んでいるお母さんも多いようです。

まずは、赤ちゃんの満腹中枢の発達と、月齢に応じた適切な量について知り、

その上で飲ませすぎのサインなどについて詳しくご説明していきます。

・赤ちゃんの満腹中枢

・月齢別の授乳量と授乳間隔

・飲ませすぎの6つのサイン

・足りない時の4つのサイン

赤ちゃんの授乳量について不安を抱えているお母さん、

飲みすぎて少しふっくらしている赤ちゃんが気になるお母さんなどの参考になれば嬉しいです♪

目次

赤ちゃんの満腹中枢はいつから発達するの?

赤ちゃんが、自分でお腹いっぱいになったと感じるのは、

医学的にいつからだとはっきりとした答えはありません。

1歳を過ぎてもずっとおっぱいを加えたがる子どももいます。

また、赤ちゃんの体重の重さや体の大きさ、体調によっても飲む量は変わってくることがあります。

一般的には、『生後3~4か月頃』から満腹中枢が発達してくると言われています。

ただ、お腹がいっぱいになったから、ミルクや母乳を飲むことをやめるというのは、

まだできない赤ちゃんがほとんどでしょう。

全部飲みきるか、他の事に気を取られて飲むのをやめるか、眠くなるかという理由で、

飲まなくなることはありますね。

自分で「お腹いっぱい!」と言葉で伝え、食べるのをやめることができるようになるのは、

だいたい2歳くらいからと言われています。

そのため、母乳やミルク育児の赤ちゃんの場合、飲む量はお母さんなどが調整することが必要です。

そうなると、「うちの子は周りの子より大きいけど、飲ませすぎなの?」と、

お母さんの責任により子どもの成長が変わってくるので、不安になりますよね。

次に、月齢別、母乳やミルク別に授乳の量と授乳間隔についてみていきましょう。

月齢別!母乳とミルク別!平均の授乳量と授乳間隔について

生後1~3ヶ月頃

母乳の場合は、まだ飲ませる量や回数にあまりこだわる必要はありません。

何より、赤ちゃんがおっぱいを欲しがるときに欲しがる量をあげるようにしましょう。

お母さんの都合で飲ませられない時は我慢させることもありますし、逆に赤ちゃんは眠っているのに、

お母さんのおっぱいが張って吸ってもらいたいという催乳感覚に襲われた時には、

赤ちゃんを起こしておっぱいを飲んでもらうこともあります。

そのようにして、生後3ヶ月頃には、お母さんと赤ちゃんのおっぱいのリズムができるようになってきます。

授乳の間隔は、4~5時間あくようになってきます。

ミルクの場合は、標準にとらわれすぎず、ほしがるときに飲むだけ与えてもよいでしょう。

飲む回数は、1日4~5回くらいの赤ちゃんが多く、母乳よりも腹持ちがよいとされています。

飲む量は、1日あたり合わせて800~1000mlが平均ですが、赤ちゃんや日によって違うので、

あくまでも目安としてみてくださいね。

生後3~6か月頃

母乳の場合、お母さんと赤ちゃんの波長も合ってくるので、授乳間隔が整いやすくなってきます。

授乳の間隔は4~6時間程度になり、授乳回数は1日に4~6回ほどになるでしょう。

しかし、赤ちゃんが急に母乳を飲まなくなることや、急にガブガブ飲むようになること、

何度もおっぱいを飲みたがることなど、時期によってはムラがでることもあります。

赤ちゃんとお母さんの体調をみならが、調節していきましょう。

ミルクの場合、1回の授乳で120~180mlほど飲み、1日で5~6回ほどの回数になります。

だんだんと周りに興味が出てくる月齢なので、遊び飲みを始める赤ちゃんもいます。

生後5~6か月になると離乳食も始まり、飲む量や回数も段々と減っていきます。

生後6か月以降

離乳食を始める赤ちゃんも増えてくる時期ですね。

生後9ヶ月頃には、離乳食を食べることを中心において、母乳やミルクをあげます。

栄養はできるだけ離乳食から摂取させますが、まだまだおっぱいやミルクが好きな赤ちゃんも多いので、

飲みたいと訴えてくるときには、飲ませてあげてもよいでしょう。

よく吐き戻す・体重増加が気になるなど、飲ませすぎの6つのサイン

母乳の場合、飲ませる量の調節はできませんが、時間や回数によって調節することは可能です。

ミルクは、飲ませる量を調節することができるので、次のサインが出たら量や回数・時間を調節しましょう。

赤ちゃんの1日の体重増加量がとても増えている

赤ちゃんの授乳量について不安な場合には、飲ませる量よりも赤ちゃんの体重の増減を確認しましょう。

おうちで測る場合には、お母さんの体重を測り、その後赤ちゃんを抱っこした体重を測ることで、

赤ちゃんの体重を知ることができます。

新生児期~3ヶ月頃は1日30g増加、4~6か月頃は体重の増え方が減るか横ばいになることもあります。

平均体重は、5~8㎏ほどです。

生後7か月~1歳頃は、平均体重は7~10㎏ほどになります。

明かな体重の増加や減少が1週間以上続いているときには、一度かかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。

しかし、体重は増えない時期や急に増える時期などもあるので、あまり慌てなくても大丈夫でしょう。

授乳後にゲップをさせているのに吐く

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授乳後にゲップをさせていますか?ゲップをさせていないと、空気と一緒に吐き戻すことがあります。

ゲップをさせたのに、その後によく吐き戻しをするのであれば、飲ませすぎの可能性があります。

赤ちゃんの胃は、まだ成長段階で小さいので、その容量を超えてしまっているのかもしれませんね。

他には、幽門狭窄症という病気の可能性もあります。

飲ませる量を調節しても、毎回吐き戻すようであれば、こちらもかかりつけ医を受診すると安心です。

お腹がパンパンに張っている

赤ちゃんの肌着をめくってお腹の様子をみてみてください。

母乳やミルクを飲んだ後は、大きくなっていますが、カチカチくらい固めに張っているときがあります。

そのときには、便秘でうんちが出ていないことも考えられますが、

母乳やミルクの量が多い事も考えられます。

排泄量が多い

以前と比べておしっこやうんちの量や回数はどうでしょうか?

3回以上おしっこの回数が増えている、うんちの量がとても増えたなど、排せつ物からも、

飲ませすぎているかどうか判断できます。

赤ちゃんの時期は、できるだけ毎日のおしっこやうんちの回数、授乳時間と回数をメモしておくと、

「あれ?」と思った時に参考になるので、便利ですよ♪

便秘や下痢が続いている

赤ちゃんは消化器官が未発達なので、便秘や下痢になりやすいのですが、

4日~1週間以上続いたり、よくなったりするというときには、飲ませすぎている可能性があります。

たくさん飲みこみすぎて、消化が追い付かずに、下痢や便秘になります。

赤ちゃんもご機嫌が悪くなることがあるので、下痢や便秘が続いている場合には、

かかりつけ医を受診しましょう。

うめき声のような声をだす

お腹がいっぱいになってとても苦しいとき、低めのトーンで「ウーウー」と赤ちゃんがうなることがあります。

あまり聞きなれない声なので、聴き取りやすいでしょう。

また、授乳後によくうなることがあり、消化が進むにつれてなくなります。

母乳がとても出ているかもしれませんね♪少し授乳時間を短くして様子をみましょう。

体重が増えない・よく泣くなど授乳量が足りない時の4つのサイン

逆に、足りていない場合のサインもあります。

満腹かどうかの見分け方にも繋がるので、ご紹介しますね。

授乳後もご機嫌が悪い

赤ちゃんはお腹がいっぱいになると、安心したように眠ってくれたり、ご機嫌になったりします。

しかし、授乳後に、まだご機嫌が悪い場合や、おっぱいを欲しがるときには、

母乳の量が足りていないのかもしれませんね。

ミルクを少し与えてみる、助産師さんに相談するなどして早めに対策をしましょう。

ミルクの場合も、赤ちゃんによってはたくさん飲む子もいるので、少し増やしてあげてみましょう。

授乳時間が長い

平均の授乳時間よりも長い時間(1時間以上)かかる場合には、おっぱいが出ていないかもしれません。

母乳が出る時にはキューっとなり、赤ちゃんはゴクゴクと音を鳴らして飲みます。

その感覚がない場合には、母乳が出ていないこと考えられます。

母乳が出ないけど、赤ちゃんはお腹が減っているのでおっぱいをずっと咥えているという状況です。

おしっこの回数が少ない

1日で何回くらいおしっこをしていますか?

おしっこの度、毎回オムツを交換して、量と回数をみてみましょう。

1日のおしっこの回数が5回以下、または量が少ないのであれば、母乳やミルクが足りていない証拠です。

また、おしっこが濃い黄色であれば、水分が足りていないので、

こちらも母乳やミルクが足りない可能性があります。

眠らない

赤ちゃんは、お腹が満足すると眠ってくれることがあります。

夜の寝かしつけはおっぱいやミルクというお母さんも多いですよね♡

しかし、授乳したのに、全然眠ってくれないのであれば、まだお腹が満足していないのかもしれません。

抱っこで寝かしつけしても、すぐに起きて泣いてしまう場合も、授乳量が少ない可能性があります。

まとめ

赤ちゃんの満腹中枢は生後4ヶ月頃から発達してきますが、「お腹いっぱい!」と発することはできません。

そのため、お母さんが母乳やミルクの量、回数、時間を調節してあげる必要があります。

基本的には、赤ちゃんが飲みたいときに飲みたい量を与えますが、飲ませすぎることもあるので、

全く管理しないで赤ちゃん主導でというわけにはいきませんね。

赤ちゃんの体重の増減以外にも、様子から飲ませすぎているのか、また足りないのか判断できるので、

一度確認してみるとよいでしょう。