東日本大震災以降、電気代が値上がりし続けているのをご存知でしょうか。家計の負担も大きく、オール電化の家庭からは「電気代が高すぎる!」という悲鳴が聞こえることも!
オール電化の家庭では電気を使わずに生活することはできません。少しでも節約できると嬉しいですよね。
この記事では、オール電化の家庭で電気代を少しでも節約するための節約術を次のような項目で紹介します。
・【節約の基本】契約しているプランをしっかりチェック!
・【節約術1】冷暖房器具を工夫しながら使う
・【節約術2】時短調理でIHの使用時間を短くしよう
・【節約術3】小さなエコを積み重ねよう(トイレの便座、給湯温度、冷蔵庫の使い方など)
無意識に使っている電気ですが、少し意識を向けるだけで節約が可能に!
さっそく一項目ずつ見てみましょう。
目次
【節約の基本】契約しているプランをしっかりチェック!
まず、今、契約しているプランの内容を確認しましょう。
電気は一般的に深夜に使うと安くなり、昼間に使うと高くなる傾向にあります。このため、できるだけ家電製品を夜~早朝に使い、昼間は極力使わないのがベスト!
洗濯機や炊飯器、食洗機などはタイマーを設定して電気料金が安い時間帯に使うようにしてください。使う時間帯を工夫するだけで電気代が安くなりますよ。
次に、契約している電力会社のHPで他にどんな契約プランがあるのかチェックしましょう。
そして、自分の生活スタイルと合うプランがないか見てみてください。
例えば「専業主婦だったけれど、昼間は外へ仕事に行くようになった」という場合、昼間は家に居ません。
この場合、契約するプランを深夜電力プランなどにすれば基本料金と電力量料金、両方を下げられる可能性も!
「プランを確認」「電気を使う時間帯を工夫」「生活にマッチするプランを探す」
この3つの対策は節約の基本です。
【節約術1】冷暖房器具を適切に!
高い電気代の原因になりやすいのがエアコン!
電気代はかかりますが、猛暑・酷暑が叫ばれる今の時代、エアコンを使わない訳にはいきません。
エアコンを使いながら節約するためには、設定温度をやや高めにし、一度付けたらできるだけ付けっぱなしにするのが基本!
「設定温度が高いと暑いからイヤ!」そう考える方もいると思います。そんな時は水を活用してください。
風呂場で洗面器に水道水を張り、10分くらい足首くらいまで水に浸けてみてください。体の温度がスッと下がります。こうして直接体を冷やせば、室温を低くしなくても大丈夫!
夏場に大活躍するエアコンですが、冬場の暖房器具としても使えますよね。
しかし冬場はエアコンで部屋を温めるのはあまりお勧めできません。
理由は、エアコンは外気温が低ければ低いほど、部屋を温める能力が低下するから!
特に寒い地域ではエアコンで部屋を温めるのは非常に効率が悪いんです。電気代がかかるのに部屋が温まらないという意味がない事態に陥りますよ。
お住まいの地域によっては、冬場はオイルストーブなど別の暖房器具がいいですね。
また、フローリングに絨毯を敷いたり、湯たんぽを使ったり、ヒートテックなどの肌着を着るといった工夫で、室内の温度を高くし過ぎないようにするのもおすすめ。
冷暖房器具と上手く付き合うのも上手な節電の方法です。
【節約術2】時短調理でIHの使用時間を短く!
IHクッキングヒーターも多くの電気を使います。
料理をするのに欠かせないIHですが節電のために強で使う時間を短くし、弱で使う場合も長時間煮込むのは避けたいもの。
そこでお勧めなのが、余熱を使った調理法です。
シャトルシェフという鍋をご存知でしょうか?
シャトルシェフは一定時間火にかけた鍋を保温容器に入れ、鍋が熱い状態を長時間保って具材に火を通す鍋です。ガスも電気も使っていないのに、弱火で煮込み続けているような状態を保てる鍋なんです。
温かい状態が数時間続くので、調理の時間を工夫すれば温め直しなしで食事ができますよ。
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また、圧力鍋もおすすめ!
圧力鍋は加圧した状態で火にかけるので、短時間でも具材の中心部までしっかり熱が通ります。さらに、工夫すれば、スープと蒸し野菜などを1度に作ることもできて時短が可能!
シャトルシェフなどの余熱で調理する鍋と、圧力鍋は節電の心強い味方です。
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【節約術3】小さなエコを積み重ねよう
三つ目の節約術は、こまめなエコです。次のような方法で少しずつ節電していきましょう。
塵も積もれば山となる!一年間通して見ると、大きな節電効果が得られますよ。
トイレの便座は切・もしくは設定温度低めに
トイレの便座の温め機能はとても便利ですよね。
しかし、トイレは人が不在の時間が長いもの。誰も居ない時に電気を使っていると思うともったいないですよね?
思い切って便座の保温を切ってしまうか、冬場でも低めの温度にしてカバーを使いましょう。
これだけで使う電気の量が減りますよ。
給湯温度を下げてみる
皆さんは給湯温度を何度に設定しているでしょうか。
この温度を1度下げるのもおすすめ。特に夏場は温度を下げても問題無いことがほとんど!
もし、迷うようでしたら、一度温度を下げて生活してみてください。
不自由を感じるなら設定を戻せばいいですし、意外に大丈夫、と思ったら給湯温度を下げたままを維持!
給湯温度を下げるのも節電に効果があります。
家電の主電源を切る
家電製品が多いお宅は大変ですが、家電の主電源を切ってしまうのもおすすめ。
コンセントを抜き取ってしまうのもいいのですが、家電製品を使う度にコンセントを抜き差しするのはストレスですよね。
ですから、TVやパソコンなどは使わないときは主電源を落としましょう。
ほんの僅かですが、これもひとつの節電です。
冷蔵庫は詰め込みすぎず、開閉も少なめに
冷蔵庫も多くの電力が必要な家電製品です。
節電のために、冷蔵庫は冷えた空気が行き渡りやすいよう、隙間を空けた状態にしておきましょう。大体、中身は7割くらいまでに抑えた方がいいですよ。
逆に、冷凍庫はしっかり中身が詰まっている方が冷気が逃げず、電気代が少なくてすみます。
そして、冷蔵庫の開け閉めは最小限に!長時間開けたままにしないことにも注意したいですね。
・なにを取り出すか決めてから冷蔵庫を開ける
・なにがどこに入っているか把握しておく
・火を通したものは、熱が冷めてから冷蔵庫に入れる
こうした工夫で冷蔵庫の消費電力を抑えるようにしましょう。
家族一緒に過ごす時間を増やそう
家族の年齢構成にもよりますが、できるだけみんながひとつの部屋で過ごすようにすれば、使う照明やエアコンを少なくすることができます。
在宅ワークをしている筆者は、リビングダイニングと隣接している和室(仕事部屋)で1日のほとんどを過ごしています。子ども達もリビング学習なので、夜寝るとき以外はほとんど一緒。このため、空調も照明もリビングダイニングと和室だけでOK!
子どもが中学生や高校生になると、なかなか難しいかもしれませんが、家の中での過ごし方も工夫してみるといいですよ。
まとめ
オール家電の節約は、まず、契約しているプランを確認して「どの時間帯の電力が安いか」把握するようにしましょう。場合によっては、別のプランに変えた方が節電になることもありますよ。
そして、電気をたくさん使うエアコンやIHの使い方を工夫しましょう。
余熱調理器具や圧力鍋は時短にもなりますので、子育て中や働いている方にお勧めです。
他にもトイレの便座の保温機能や給湯温度、冷蔵庫の使い方などを工夫し、小さな節電の積み重ねで節約するようにしてくださいね。