妊婦は甘酒を飲んじゃダメ?!妊娠中の甘酒の影響と4つのポイント

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甘酒が健康飲料として注目されているのをご存じですか。

醗酵の力を借りて自然の甘みと栄養を頂く甘酒は、冬の寒い季節だけでなく、是非夏にも飲んで元気になりたい魅力満載な飲み物なんです。

妊娠中は特に体力を消耗し、いつもよりも疲れやすくなっています。

妊婦さんだって、赤ちゃんの為にも健康には気を付けながら、毎日を元気よく過ごしたいですよね。

そんな思いを抱いている妊婦さんに強い味方になるのが、甘酒です。

でも甘酒の存在は知りながら、

「甘酒はお酒だけど、妊婦は飲んでも大丈夫?」

「甘酒ってどんな栄養が入っているの?」

「体にどんな効果があるのかな?」

というように、身近にありながら、実はあまり知らなかった甘酒のこと。

そんな甘酒に関する疑問や魅力を4つにまとめました。

・甘酒は2種類ある

・妊婦さんでも安心して飲める甘酒とは

・甘酒の栄養

・甘酒の期待できる効果

実はとても奥が深く、体にもとても嬉しい作用が沢山ある甘酒。

これを読めば妊婦さんも、甘酒の魅力をもっと知ることが出来、安心して甘酒ライフが楽しめるはずです。

目次

・甘酒ってアルコールなの?それともノンアルコール?甘酒には2種類のタイプがある!

実は甘酒は2種類あるのを知っていますか?

  • 「酒粕」から作られる甘酒
  • 「米麹」から作られる甘酒

それぞれの違いを分かりやすく表にまとめてみました。

酒粕(さけかす)を使った甘酒 米麹(こめこうじ)を使った甘酒
酒粕とは、日本酒を作る際に出来る副産物。日本酒を作る工程の途中で、お酒と粕に圧搾して分けた際の、固形の部分を酒粕という。

甘みはない。

米麹とは、蒸したお米に麹菌を振りかけて、温度と時間を管理して醗酵熟成を促し、麹のでんぷんを糖分に変化させたもの。

麹の自然な甘みがある。

安く作れる(砂糖もお米より安い) こうじとお米のみで作るので割高
日本酒精製の際にお米を絞るのでミネラル分が減っている お米のミネラル分がそのまま残っている
食物繊維が豊富 食物繊維が少ない
糖類を加える為、カロリーが高い すでに麹の甘みがあるので、糖類を加えることがないので、カロリーが低い
アルコールが残っている アルコール分は完全にゼロ
甘味の主成分がショ糖 甘味の主成分がブドウ糖

(マルクラ食品HPより部分的引用)

「酒粕」からできた甘酒と「米麹」からできた甘酒、同じ甘酒でも、原材料が変わるだけでこんなにも栄養が違うものであることが分かります。

・これなら安心!妊婦さんでも飲める甘酒とは

上記の表から、

・「米麹」から作られた甘酒はアルコール分が無いので、妊婦さんでも安心して飲むことが出来る

・「酒粕」から作られた甘酒は酒粕にアルコールが残っているため、飲めない

ということが分かります。

したがって妊婦さんは必ず「米麹のみを使用した甘酒」を選びましょう。

老舗味噌メーカーであるマルコメは、甘酒の商品も展開しており、「米糀の甘酒は、酒粕から作られた甘酒と違いアルコール0%なので、お子様や妊婦さん授乳中のお母さんにもおすすめです。」とHPでも記載されています。

妊婦さんは、米麹の甘酒なら安心して飲むことができます。

(以下、甘酒は米麹を使った方を軸に解説していきます)

・別名、飲む点滴!?必要な栄養素がこんなにバランス良く入ってる!

妊婦さんでも安心して飲める甘酒、実はこんなに多くの栄養が入っています。

・各種ビタミン(特にビタミンB群)

・葉酸

・麹由来のアミノ酸やペプタイプド

・ミネラル

・麹菌成分

・アミラーゼとプロテアーゼという2つの酵素

(農林水産省HPより引用)

甘酒には、これだけの有用成分が、しかもバランス良く含まれているのです。

また「甘酒はビタミンB2の量がお米の時より6.3倍、葉酸は2.8倍にもなります。これは麹菌の作用によるものと言えます。」(京都学園大学バイオ環境学部より)ということからも分かるとおり、麹菌による醗酵の力のお陰でバランスの良い栄養素に繋がっているのです。

そして妊婦さんにとって大切な2つの成分である、

・疲労回復効果のあるビタミンB

・お腹の赤ちゃんが正常に成長するために必要な葉酸

この2つは体の中に溜めておくことが出来ないので、妊婦さんはいつも以上に心掛けて摂取する必要があります。

是非、甘酒を飲んで補いたいですよね。

・辛い便秘の悩みとサヨウナラ?甘酒はこんな嬉しい効果が期待できる!

甘酒を飲んだ効果としては主に4つの点が期待できます。

・病後回復促進

・抗肥満効果

・血圧上昇抑制

・整腸効果

このとおり甘酒はまさに天然の「栄養ドリンク」「飲む点滴」とさえ言われている。

(農林水産省HPより)と記されています。

ちなみにほとんどの妊婦さんが抱えるマイナートラブルが「便秘」です。

力むとお腹の張りに繋がるし、不快だし、本当に憂鬱になりますよね。

でもできれば便秘薬に頼りたくないと考えている妊婦さんも多いでしょう。

甘酒の「整腸作用」は、正に便秘で悩んでいる妊婦さんには本当にありがたい作用です。

ではなぜ甘酒には整腸作用があるかというと、2つの理由があるからです。

・イヌリンなどの食物繊維やオリゴ糖や代謝促進効果のあるビタミンB群を豊富に含むため、腸内環境を整えて便通を促す効果があります。

・酵素のアミラーゼとプロテアーゼの働きで食べ物の消化を助けてくれる

この2つの成分のお陰で、甘酒には整腸作用があるのです。

薬に頼るよりも、自然の恵みの力で便秘を解決出来るのは、嬉しいですよね。

まとめ

甘酒には必要な養素がバランス良く入っています。

自然の恵みと優しい甘みが味わえる甘酒は、妊婦さんに日々の元気を与えてくれる1本です。

くれぐれもアルコール分が入っていない米麹を使用した甘酒を選び、自然の力を体に取り入れながら、充実したマタニティ生活を送りましょう。

マイナートラブルにも対応してくれる甘酒、きっと妊婦さんの心強い味方になってくれるはずです。