2歳児になると、お歌やリズム遊びなども好きになり、遊びの幅も増えてきますね。
おうちでの遊びの中で、おもちゃばかりでは、なんとなく退屈な時間もあります。
雨の日が続く6月や7月の梅雨時期や暑い夏場には、おうちで過ごす時間が多く、
雨の中、子どもと外に出るのは億劫で、毎日何をして過ごそうか迷う人もたくさんいます。
そんなときには、手遊びや手遊び歌で、楽しい時間を過ごしてみましょう。
何度も繰りかえすと段々と上達し、ますます楽しくなりますし、手先を動かすことで、
手の良い運動になる、リズムや音感などの力が身につく、コミュニケーション能力などが身につきます。
「手遊びが子どもに与える良い効果はあるのかな?」
「2歳児と手遊びをするときに、配慮することは?」
「いろいろな手遊びや手遊びのうたを知りたい!」
など、いざ手遊びをしようとしても、どうしてよいのか分からずに困っている人も多いようです。
ほとんどの人は、小さな頃の手遊び歌を完璧に覚えていることも少なく、
もし知っていたとしても2歳児向けではない手遊びであることもあります。
また、2歳の子どもに適した手遊びをしっかりと知らずに教えると、グダグダになってしまいがち…。
そんなモヤモヤを解決するために、今回は2歳向けの手遊びについてご紹介していきます。
・手遊びの6つのメリット
・2歳児と手遊びするときの配慮点
・2歳児向けの手遊びや手遊び歌12選
子どもとのコミュニケーションをどうとればよいのか困っているお母さんや、
雨の日やおうち遊びの日に、何をするか迷っているお母さんの参考になれば嬉しいです♪
目次
子どもが手遊びをする6つのメリットとは?
保育園や幼稚園では、毎日のように手遊びや手遊び歌を取り入れています。
それは、手遊びや手遊び歌に、たくさんのメリットが含まれているからです。
名称や言葉を覚えていく
手遊びや歌の中には、たくさんの言葉が含まれています。
始めは、お母さんが歌って、子どもは手を動かすだけで精いっぱいですが、
慣れてくると、自分で歌いながら手遊びを始めます。
何の言葉なのか分からずに歌っていることもありますが、いろいろなものに触れ合い体験していく中で、
言葉とものが一致してくるので、それも楽しさのひとつになるでしょう。
手遊びは、語彙力を伸ばしてくれるメリットがあるのです。
コミュニケーション能力がつく
コミュニケーションは様々な場面を通して、1つずつ成長していくのですが、手遊びもそのひとつです。
まずは、お母さんや周りの家族とのコミュニケーションから始まります。
そのときに、一緒のうたを通して、同じ動作をし、楽しい時間を共有する体験となります。
この体験が、コミュニケーション能力の基礎を作ってくれます。
リズム感や音感を培う
手遊びや手遊び歌は、リズム感があるものが多く、子どもたちもノリノリになります♪
1歳ほどの子どもたちでも、首を縦に振ったり、体を揺らしたりしながら、楽しんでくれます。
お母さんの刻むリズムや歌を、耳でしっかりと聞き、体で感じて、手を動かすことにより、
リズム感や音感を培うことに繋がるのです。
お母さんは、歌が苦手な場合には、「子どもが音痴になるのでは?」と心配になりますね。
そんなときには、たまにCDなどで音楽をかけ流して、手遊び歌をしてみてください。
また、ピアノが身近にあれば、ピアノを弾きながら歌ってみてもよいでしょう。
リラックスでき楽しい気持ちになる
手遊びなどでスキンシップを取ると、愛情ホルモンが分泌されるようになります。
愛情ホルモンは、心の安定をはかってくれて、リラックスさせてくれる効果があります。
子どものご機嫌が悪い時や、食事前や絵本を読む前など集中させたい環境を作りたいというときにも、
手遊びをはじめにすることで、集中できるような状態に出来ることがあります。
道具がなくてもどこでもできる
手遊びの最大のメリットは、道具がなくても、場所はどこでも、自分の手があればできる!ということです。
待合室での待ち時間のとき、車で移動時間が長いときなど、時間が空いたときにできるので、
とても便利ですよね♪
想像力が養われる
手遊びや手遊び歌には、そこにはないものを手で作りだし、遊びます。
そこにはないけど、あるように想像して手遊びをしていくので、想像する力が養われます。
これも初めからすぐにできることではありませんが、少しずつ想像する力がつくので、
手遊びを何度も繰り返し、たくさんの刺激に触れることによって、さらに楽しさが増すのです。
2歳児と手遊びをするときに配慮することは?
2歳児は「魔の2歳児」と呼ばれるように、個人差はありますが、
イヤイヤ期に突入している子どももいますね。
イヤイヤ期の子どもと、楽しく手遊びをして過ごすためにはいくつかのことに配慮していきましょう。
簡単なものから始めてみる
まだ手遊びをしたことのない子どもに、急に難しいものから始めると、
「できない!つまらない!」と思わせてしまい、すぐに投げ出してしまうことがあります。
まずは、簡単で短時間でできるもの、できれば1分以内のものから始めてみましょう。
自分でしたい!思いを守ってあげる
まずは、「見ててね。」と伝えて、ゆっくりとしたスピードで、手遊びを子どもの目の前でしてあげましょう。
一度見ただけでは分からないので、今度は一緒にやってみます。
それから何度も繰り返していくうちに、自分のものにしていくのですが、
この段階の途中で「自分ひとりでする!」と言い張ることもあります。
そのときには、まずは子どもがやりたいようにさせてあげましょう。
難しい時や途中で止まってしまった時に、お手伝いしてあげると良いでしょう。
とにかく褒めてあげる
手遊びができないことよりも、手遊びをしようとした、歌を歌ったことなどをほめてあげてくださいね。
褒めることで嬉しくなり、何度も挑戦する気持ちが沸いてくることもあります。
まずは、子どもをその気にさせて、楽しい手遊びの時間が作れるようにしてあげましょう。
2歳児向けの手遊びや手遊び歌おすすめ12選
いっぴきののねずみ
のねずみが穴に集まって大騒ぎするという内容の手遊び歌です。
2歳の子どもたちには、1や2などの数字を手で表す面白さ、そして、
ちゅちゅっちゅちゅちゅちゅちゅっちゅちゅっちゅ大騒ぎ~のときに、つんつんと相手の体を
つつくなどして、コミュニケーションをとって遊ぶことができます。
簡単なメロディーなので覚えやすく、テンポもよい手遊び歌です。
動画はこちらからどうぞ→「いっぴきののねずみ」
歌詞「1ぴきののねずみが あなぐらに集まって、 ちゅちゅっちゅちゅちゅちゅちゅっちゅちゅっちゅ大騒ぎ。
2ひきののねずみが あなぐらに集まって、 ちゅちゅっちゅちゅちゅちゅちゅっちゅちゅっちゅ大騒ぎ。
3びきののねずみが あなぐらに集まって、 ちゅちゅっちゅちゅちゅちゅちゅっちゅちゅっちゅ大騒ぎ。
4ひきののねずみが あなぐらに集まって、 ちゅちゅっちゅちゅちゅちゅちゅっちゅちゅっちゅ大騒ぎ。
5ひきののねずみが あなぐらに集まって、 ちゅちゅっちゅちゅちゅちゅちゅっちゅちゅっちゅ大騒ぎ。」
いとまき
糸まきまき~♪で始まる手遊び歌は、覚えている大人の人も多いですよね♡
手をぐるぐる巻いて、伸ばして、とんとんと叩く動作をします。
2歳児にもできる動作ですが、早くするとできない子どももいるので、ゆっくり遊んでみましょう。
動画はこちらからどうぞ→「いとまき」
歌詞「いとまきまき いとまきまき 引いて引いて トントントン
いとまきまき いとまきまき 引いて引いて トントントン
出来た出来た 小人さんのお靴」
おせんべい焼けたかな
幼稚園や保育園で友だちと遊んだことがある!と記憶にありませんか?
人数も2人以上で遊ぶことができるので、大勢で楽しむこともできます。
まずは、手の甲を上にして両手を下につきます。
「おせんべいおせんべい焼けたかな♪」とひとりの人が歌い、手を1人ずつタッチしていきます。
最後の「な」で当たった人は、手を裏返しましょう。
繰り返して、裏返しの手にタッチされたら、手を引っ込めます。
最後まで残った人、もしくは先に抜けた人が勝ちというゲーム感覚の手遊びです。
言葉は「おせんべいおせんべい焼けたかな」だけで進めることができるので、
覚えることも少なく、また人数が増えても遊ぶことができる手遊び歌です。
あたま、かた、ひざ、ポン
体の名称を歌いながら触るので、名前を覚えることができる手遊び歌です。
体全体を使って遊ぶので、広い場所で遊びましょうね。
また、初めはゆっくりと親子で一緒に遊びながら、「次はスピードを速くするよ!」と、
徐々にスピードアップして、最後は追い付けないほどの速さまで遊ぶと、とても盛り上がります。
歌詞「頭 肩 ひざ ポン♪ひざ ポン♪ ひざポン♪
頭 肩 ひざ ポン♪ひざ ポン♪ ひざポン♪目、耳、鼻、口~」
最後の、「目、耳、鼻、口~」のところは、
「手は、お膝」など話を聞く姿勢にもっていってあげてもよいでしょう。
大きな栗の木の下で
歌に合わせて、手を大きく動かす手遊び歌です。
「あなたと私」で指差しをするので、自分と相手の存在に気付きながら歌います。
動画はこちらからどうぞ→「大きな栗の木の下で」
歌詞「おおきな栗の木の下で あなたと私 仲良く遊びましょ 大きな栗の木の下で」
パンダ、ウサギ、コアラ
「おいでおいでおいでおいで♪」と次から次に動物が出てくる手遊び歌です。
テンポが速めなので、ゆっくりと遊んでみましょう。
パンダやウサギ、コアラになるので、想像しながら遊ぶことができ、想像力を養います。
慣れてきたら、スピードアップしてみても楽しいですね。
動画はこちらからどうぞ→「パンダ、ウサギ、コアラ」
歌詞「おいでおいで おいでおいで パンダ パンダ
おいでおいで おいでおいで ウサギ ウサギ
おいでおいで おいでおいで コアラ コアラ パンダ ウサギ コアラ」
トントントントンひげじいさん
この手遊び歌も有名ですね。
ひげじいさんになったりこぶじいさんになったり、表情をつけて遊んでも面白いですよ。
また、2歳児の大好きなアンパンマンバージョンもあるので、合わせて遊んでみましょう。
動画はこちらからどうぞ→「トントントンひげじいさん」「トントントンアンパンマン」
歌詞「トントントントンひげじいさん トントントントンこぶじいさん
トントントントンてんぐさん トントントントンめがねさん
トントントントン手は上に キラキラキラキラ手はお膝」
グーチョキパー
グーとチョキとパーでいろいろなものを作る、想像力が鍛えられる遊びです。
2歳児は、まだチョキができない子もいるので、そのときにはグーとパーだけでも遊ぶことができます。
チョキは、次第にできるようになってくるので、何度もお母さんが見せてあげましょうね。
また、右手と左手の左右についても、歌の中で覚えていくことができますよ。
歌詞「グーチョキパーで グーチョキバーで 何作ろう 何作ろう
右手はパーで、左手はパーで、ちょうちょう ちょうちょう。
グーチョキパーで グーチョキバーで 何作ろう 何作ろう
右手はパーで、左手はグーで、ヘリコプター ヘリコプター。
グーチョキパーで グーチョキバーで 何作ろう 何作ろう
右手はグーで、左手もグーで、雪だるま 雪だるま」
など、グーとパーだけでもいろいろなものが作れるので、一緒に考えてみましょう。
はじまるよ
保育園や幼稚園で、絵本を読む前や紙芝居の前などに、よく遊ばれている手遊び歌です。
自宅では、何かを始める前に歌うと、子どもの意欲を掻き立ててくれることもあります。
また、1と1で忍者だよ♪ドローン!と、子どもが好きなものや擬音が入っているので、
親しみやすい手遊び歌です。
動画はこちらからどうぞ→「はじまるよ」
歌詞「はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ
1と1で忍者だよ ドローン!
はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ
2と2でかにさんよ チョキン!
はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ
3と3で猫のひげ ニャー!
はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ
4と4でくらげさん シュー
はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ
5と5で手はお膝
おべんとう箱のうた
おべんとう箱のうたは、定番中の定番です。
レンコンやふきのとうなど子どもが知らない食べ物が出てくることもあるので、
「レンコンって何?」という質問が飛んでくることもあり、話題が広がります。
また、ありさんのお弁当箱やぞうさんのお弁当箱を作ろう!と話し、大きさの違うお弁当箱を作っていくと、
さらに楽しさが増します。
歌詞「これっくらいの お弁当箱に おにぎり おにぎり ちょいと詰めて
刻みしょうがに ごましお振って にんじんさん さくらんぼさん しいたけさん ごぼうさん
穴のあいたレンコンさん 筋の通ったふき!」
おおきなたいこ
大きな声と小さな声を出して、たいこを叩く真似をする手遊び歌です。
楽器やリズムが好きな子どもたちも大好きで、大小のたいこを叩く声のボリュームを調節する楽しさもあります。
動画はこちらからどうぞ→「おおきなたいこ」
歌詞「おおきなたいこ ドーンドン! ちいさなたいこ トントントン
おおきなたいこ ちいさなたいこ ドーンドーン トントントン」
手をたたきましょう
手を叩く、足で足踏みする、リズム感や体を使う面白さから、人気の手遊び歌です。
わっはっはと笑う歌詞もあるので、大げさに笑ってみると、子どもたちもにっこりしてくれますよ。
動画はこちらからどうぞ→「てをたたきましょう」
歌詞「手をたたきましょう パンパンパン パンパンパン
足踏みしましょう タンタンタンタン タンタンタン
笑いましょう わっはっは 笑いましょう わっはっは
わっはっは わっはっは ああ面白い」
まとめ
お母さんやお父さんにも懐かしいラインナップだったのではないでしょうか。
知っている手遊びや手遊び歌で楽しんでもよいですし、動画や本を参考に、新たな手遊び歌で、
遊ぶのも新鮮で楽しい時間が作れると思います。
イヤイヤ期など2歳児特有の大変さはありますが、できるだけ楽しく乗り切っていくためにも、
手遊びや手遊び歌を取り入れてみてくださいね。