妊娠してから、朝起きれなくなった…一日中眠い…
そう感じる妊婦さんも多いでしょう。
朝以外にも眠気に悩まされがちな妊娠生活。
なぜ妊娠中は起きるのが辛くなるのでしょうか?
その原因と対策をまとめてみました。
- 妊娠したら朝起きるのが辛くなった…その原因と対策
- つわりが原因で眠れない
- 頻尿で睡眠が中断される
- お腹が大きく眠りづらい
- 妊娠中は寝不足になりやすい!無理して早起きせず気楽にいきましょう
目次
妊娠したら朝起きられなくてつらい…その原因は?
以前は朝スッキリ起きられていたのに、妊娠してからはすぐ布団から出る事が出来ない…
決してダラダラしている訳ではないのですが、体が重く朝が辛い妊婦さんは数多くいらっしゃるでしょう。
妊婦さんが朝起きられなくなりがちな原因はいくつか挙げられます。
1、つわりが原因で眠れない
妊娠初期の妊婦さんを悩ませるつわり。
乗り物酔いのような気持ち悪さが一日中続きます。
その吐き気はもちろん夜も続きますので、なかなか寝付けない事もしばしば。
特によだれが多く出るよだれづわりは、寝付こうとしても口の中が気になってしまって辛いですよね。
更につわり中の妊婦さんは昼間でも横になっていることが多いので、夜眠くならないケースも十分に見られます。
対策として、以下の事を試してみてはいかがでしょうか。
・吐き気を軽減するツボを押したり、ツボ押しリストバンドを使用する
吐き気に効く内関のツボ(手のひらを上に向け、手と手首の境目にあるシワより肘側に向かって指三本分の位置にあるツボ)を刺激することで、吐き気が改善される場合があります。
また、このツボを継続的に押せるツボ押しリストバンドを手首に付ける事も効果的です。
本来船酔いに作られたものなので、シーバンドで検索してみてくださいね。
・よだれづわりの場合は枕元にタオルを置いたり、コップを置いておく
たまったよだれがすぐに吐き出せる場所を作っておくと良いでしょう。
洗面台に毎度向かう手間が省けます。
2、頻尿で睡眠が中断される
夜間の尿意も妊婦さんの睡眠不足の原因のひとつです。
妊婦さんが頻尿になる要因は、ホルモンバランスと子宮の大きさが関係しています。
妊娠中は妊娠を継続させるために、女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンが増加する傾向にあります。
黄体ホルモンとも呼ばれるプロゲステロンには利尿作用があるため、頻尿になる原因となっています。
妊娠中以外でも月経前にトイレが近くなる事がありますが、それもこのプロゲステロンの増加が関係しています。
また、妊娠中期から後期にかけてお腹の赤ちゃんが育ってくると、大きくなった子宮が膀胱を圧迫し始めます。
圧迫された膀胱は、通常時よりも尿を溜めておけなくなる事や、赤ちゃんの胎動により尿が溜まった膀胱が刺激されることにより、尿意を催しやすくなります。
また、排尿後の残尿感も気になるところです。
度々現れる尿意や夜中トイレに起きる事により、目が覚めてしまい寝不足を引き起こす可能性があります。
対策としては、
- 夜寝る前に大量の水分補給をしない
- 体を冷やす、利尿作用がある食べ物を摂取しすぎない
など、体に取り入れる水分や食事に少し気を付けてみましょう。
関連記事⇒妊娠初期トイレ近い!夜中に起きる!頻尿はいつからいつまで続く?原因と3つの対策
3、お腹が大きく眠りづらい
妊娠中期から後期にかけて、お腹が大きくなってくることで寝る体制が辛くなってきます。
特にうつぶせ寝や仰向け寝だった方は、横向きに寝る事に慣れるまでは寝不足に繋がりがちです。
妊娠後期の仰向け寝に関しては、絶対にしてはいけないわけではありませんが、お腹が張ってしまう事があったり、仰臥位低血圧症候群を起こす恐れがありますので注意が必要です。
仰臥位低血圧症候群は、大きくなった子宮が大動脈を圧迫することで起こる低血圧症状です。
対策としては、
- シムズの姿勢を試す
産婦人科医であるJ・マリオン・シムズが考案した姿勢で、直腸検査などにも用いられるものです。
体の左側を下にし横たわり、左足はまっすぐ伸ばし右足を臀部から曲げて寝ます。
妊婦さんの寝やすい姿勢として有名です。
安定しない場合はクッションやタオルで体の部位の高さを調整するとよいでしょう。
- 安眠グッズに頼る
妊婦さん向けの大きな抱き枕や、アイピローなどを利用すると寝やすい場合があります。
抱き枕はシムズの姿勢でも活躍しますし、授乳中にも使えて産後も活躍しますのでおすすめです。
関連記事⇒妊娠中に寝不足で気持ち悪い!妊婦の寝不足の流産のリスクや影響と5つの解消法
妊娠中は寝不足になりやすい!無理して早起きせず、気楽にいきましょう
妊婦さんと寝不足は切っても切り離せない悩みだという事がわかりましたね。
妊娠中、朝起きるのが辛い原因も、ぐっすり眠る事が出来ず疲れが取れないという点に原因があります。
妊娠している以上劇的な改善は難しいので、出来る範囲での改善を試みるのがよいでしょう。
就寝前に入浴して体を温めたり、昼間に適度な運動をすると、リラックスした状態で眠れることができてオススメですよ。
寝不足の問題は妊娠中だけではありません。
出産後の育児中はなかなか自分の時間を作れずに、眠れない夜が続く場合があります。
夜間授乳が続くママや、朝早くから離乳食を作らなければならない働くママなど。
同じように寝不足で悩んでいる女性はたくさんいるはず。
今のうちから寝不足対策をして、少しでも安眠できる時間を持てるように努めましょう。
無理をして早起きをし、ストレスに繋がったり体調を崩すよりは、わが子の成長のためには致し方ない事として気楽に考える事も大事ですね。