ソテーやサラダの具材としてよく使われているグリーンアスパラ。
穂先の独特の食感を好む人も多いと思います。
入っているだけで彩りが良くなり、食感も楽しめるので料理のアクセントになりますよね。
我が家の子どもは1歳を過ぎた頃、手掴み食として柔らかく茹でた1本のアスパラを丸ごと食べるほど大好きでした。
私はあまり深く考えずそのまま与えてしまっていたのですが、時折便に繊維のかたまりが混ざっていたり、やや緩い便が出ることもありました。
離乳食としておいしく食べるには、もう少し気遣いが必要だったのではと少し反省しています。
そこで今回はグリーンアスパラについて。
記事のポイントは3つです。
・赤ちゃんはグリーンアスパラをいつから食べて大丈夫?
・赤ちゃんがグリーンアスパラを食べるときの注意点
・赤ちゃんにおすすめのグリーンアスパラレシピ
それでは解説していきます。
参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんはグリーンアスパラをいつから食べて大丈夫?
赤ちゃんがグリーンアスパラを食べるのは、離乳食中期以降がおすすめです。
繊維の多いグリーンアスパラは、すり潰そうと思ってもなかなかなめらかなペーストにはなりません。
そのため、ある程度固形物が食べられるようになる中期以降に、硬い部分の皮を取って柔らかく茹でると食べやすくなります。
グリーンアスパラには、アスパラギン酸というアミノ酸の1種である成分が含まれており、栄養ドリンクにも含まれるほど疲労回復作用があるのです。
また、葉酸の含有量も多く、これは細胞の産生や再生を助けたり血液を作る働きがあります。
さらに、穂先に多く含まれるルチンという成分は、毛細血管を丈夫にし、抗酸化作用も期待できます。
体のもととなる部分に働く効果が豊富なグリーンアスパラガスは、赤ちゃんだけでなく大人も一緒に取りたい野菜ですね。
赤ちゃんがグリーンアスパラを食べるときの2つの注意点
赤ちゃんに安心しておいしくグリーンアスパラを食べてもらうために、気をつけてほしいポイントが2つあります。
それでは1つずつ見ていきましょう。
アレルギーに注意する
頻度としては高くありませんが、初めて食べるときや食べる量を増やしたときにはアレルギー症状に注意しておきましょう。
グリーンアスパラを食べて起こる可能性が高いのは、花粉によく似た抗原を有している果物や野菜を食べたときに起こりやすい口腔アレルギー症候群です。
この様なアレルゲンのタンパクは、熱や消化に弱いという特性があるため、口や喉などの直接接触した部位で反応を起こします。
熱に弱い性質なので、加熱することで発症を予防することができます。
多くは一過性で、しばらくすると自然に消失していきますが、まれに全身症状が起こる場合もあるので注意は必要です。
口の中の症状は目につきにくく、赤ちゃんが自分で訴えることもできないので、食べるのを嫌がったり機嫌が悪くなった場合には口腔内までよく観察してみましょう。
新鮮なものを選ぶ
よりおいしく、より効果的に栄養を摂取するには新鮮なものを選ぶようにしましょう。
輸入品が年中出回っていますが、国内の旬の時期は春先から秋頃までです。
その中でも、新鮮なグリーンアスパラガスの見分け方がこちらです。
・全体的に緑色が濃い
・太さが均一
・穂先がまっすぐで詰まっている
・切り口が変色していない
これらが新鮮で栄養が詰まっているサインです。
ぜひ選ぶときの参考にしてみてください!
赤ちゃんにおすすめのグリーンアスパラレシピ
ここで、離乳食期に合わせたおすすめのグリーンアスパラレシピを紹介します!
離乳食中期
マッシュポテトのアスパラ添え
材料
・アスパラ穂先 10g
・じゃがいも 10g
・白身魚 10g
・粉ミルク 大さじ2
作り方
①アスパラは柔らかく茹でて、細かく刻む
②じゃがいもは皮をむいて切ってから水にさらしてアクを抜き、柔らかくなるまで茹でて潰す
③白身魚は茹でて骨と皮を取り、細かくほぐす
④耐熱容器に②③と粉ミルクを入れて、レンジで1分弱加熱して混ぜ合わせる
⑤器に④を入れ、①を乗せたら完成
離乳食後期
ミルクシチュー
材料
・アスパラ 10g
・にんじん 10g
・じゃがいも 10g
・玉ねぎ 10g
・鶏ひき肉 10g
・粉ミルク 10g
・水 全ての材料が浸るくらい
・ベビーコンソメ 1包
・片栗粉 少量
作り方
①アスパラ、にんじん、じゃがいも、玉ねぎを細かく刻み柔らかくなるまで茹でる
②野菜が柔らかくなったら、鶏ひき肉を加えてアクを取りながら火が通るまで加熱する
③②に粉ミルク、ベビーコンソメを入れてひと煮立ちする
④一旦火を止めて、水で溶いた片栗粉を回し入れてとろみがついたら完成
離乳食完了期
野菜の肉巻き
材料
・アスパラ 2本
・にんじん 1/4本
・薄切り豚肉 2~3枚
・小麦粉 少量
作り方
①アスパラは皮の硬い部分をむき、柔らかくなるまで茹でて3~4等分に切る
②にんじんは皮をむき、細く切ってから柔らかくなるまで茹でる
③豚肉を広げ、薄く小麦粉をまぶしてから①②を乗せて巻く
④初めは巻き終わりの部分が下になるように置き、フライパンで焼く
⑤全体が焼けたら、食べやすい長さに切って完成
歯ごたえがあるのでしっかり噛む練習にもなりますね!
まとめ
赤ちゃんがグリーンアスパラを食べるのは、離乳食中期以降がおすすめです。
繊維の多いグリーンアスパラはすり潰しにくいため、ある程度固形物が食べられるようになる中期以降に、硬い部分の皮を取って柔らかく茹でると良いでしょう。
グリーンアスパラには、疲労回復効果のあるアスパラギン酸や細胞や血液を作る葉酸、毛細血管を丈夫にしてくれるルチンが豊富に含まれています。
グリーンアスパラを食べたときには、口腔アレルギー症候群が起こる可能性があります。
症状は一過性のものがほとんどですが、症状が目につきにくいため、食べにくそうにしていれば口腔内を確認してあげるようにしてください。
ある程度固形物が食べられるようになれば、歯ごたえがあって噛む練習にぴったりな食材なのでどんどん取り入れてみてください!