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「合」という漢字について
字画数:6画
音読み:かっ、がっ、ごう
訓読み:あーう
名乗りの場合には、「あい」「あう」「かい」「はる」「よし」という読み方があります。
他の漢字と組み合わせて様々な名前に使うことができますよ。
蓋と容器の中身をかたどって「あわせる」「小箱」を意味する
「合」という漢字のうち「亼」の部分は「覆い」や「蓋」をかたどり、「口」の部分は「容器の中身」をかたどっています。
このことから、「合う」という字は「あわせる」という意味を表したり、「小箱」の意味を表したりするようになりました。
ピッタリ合うことを意味する「合」
「合」はピッタリと合うことを表す漢字です。
器と蓋がピッタリと合うことはもちろんのこと、「息が合う」や「気が合う」などの場合にも「合」という漢字が用いられます。
ピッタリと合うということは、それが目に見える物であれ目に見えないものであれ、とても気持ちの良いことですよね。
生きていく上で様々な面でピッタリと合う人や物と出会うのはとても幸せなことです。
それは趣味だったり友人だったり、将来の伴侶であったり…想像すればキリがありません。
「今思いつくこと以上にピッタリと合うものにたくさん出会ってほしい。」
そんな願いを込めて「合」という漢字を使った名前を考えてあげるのはとても素敵なことではないでしょうか。
1つになることを意味する「合」
「合」は複数のものが混ざって1つになることを表す漢字でもあります。
混ざるということは純粋であるということから離れてしまうことから、なんとなくマイナスイメージを抱く人もいるでしょう。
しかし、赤と青が混ざると美しく高貴なイメージの紫色になったり、黄色と赤が混ざると元気で活発なイメージのオレンジ色になったりするように、物を混ぜ合わせるとまた別の素敵なものが出来上がるものです。
このことから、「色々な考えを取り入れて、素敵なものをつくり出せる人になってほしい」という願いを込めて「合」という漢字を使った名前を考えてあげるのも良いでしょう。
「一緒に何かをする喜びを感じてほしい」という願いを込めて
「笑い合う」「分かち合う」という言葉があるように、「合」は複数人で同じことをする際に使われる漢字でもあります。
一緒においしいものを食べたり、一緒に遊んだり、一緒に出掛けたり…気が合う人と同じことをするというのは人にとって何よりの喜びであり幸せですよね。
「わが子にも誰かと一緒に何かをする喜びを感じてほしい。」
そう願う人にとって「合」という字ほどピッタリな漢字は無いでしょう。
皆さんもぜひ「合」という漢字を使った素敵な名前を考えてみてくださいね。
「合」を使った熟語
暗合…偶然物事が一致すること。
縁合…血縁。もしくは、関係が深いこと。
会合…話し合いなどをするために人が集まること。寄り合い。
結合…2つ以上のものが結びついて1つになること。
見合…結婚相手を求めている男女が第三者を仲介して会うこと。もしくは、両方がうまく釣り合っていること。
合印…器などの組み合わせが紛れてしまわないように、それぞれにつけておく同じ印。
合意…2人以上の人の意見が一致すること。
合羽…雨が降っているときに着る外套の1つ。
合格…資格や条件に合うこと。試験や検査に及第すること。
合歓…一緒に喜ぶこと。
合間…物と物との間。物事が途切れる間の時間。
合器…蓋が付いているお椀。
合期…起源に間に合うこと。もしくは。物事が思うようなること。
合議…2人以上の人が集まって相談すること。
合計…2つ以上のものの数をまとめ合わせること。
合憲…憲法の規定に違反しないこと。
合作…力を合わせて1つの作品を作ること。
合縁奇縁…人の縁というものは奇妙な巡り合わせであるものだということ。
合水和泥…わが身を顧みることなく、全力で他人を助けること。
珠聯璧合…才能があるたくさんの人が1か所に集まること。
天人冥合…天意と人の行いとが自然と一致するということ。
「合」という字を人に説明するときは?
基本的に「集合の『ごう』」という説明で通じます。
しかし、それでも伝わるかが不安であるという場合には、「合戦の『かっ』」「手を合わせる『あわせる』」という説明の仕方を覚えておけば間違いないでしょう。
「合」を使った名づけ候補
合気(あいき)
合人(あいと)
合悟(あいご)
合夢(あいむ)
合人(かいと)
合騎(ごうき)
合蔵(ごうぞう)
合太(ごうた)
秀合(しゅうご)
彰合(しょうご)
登合(とうご)
合刀(はると)
合馬(はるま)
合斗(よしと)
力合(りきご)
まとめ
「合」という漢字はただ単に「物をあわせる」という意味を持つだけではなく、時に人と人とのつながりや喜びを表します。
私たち人間は社会的動物ですから、誰1人として1人で生きていくことはできません。
誰もが誰かと助け合い支え合って生きています。
こういったことから、「合」という漢字を使って「人と共に生きることの喜びを知ることができるように」という願いを込めた名前をわが子に付けてあげてみてはいかがでしょうか。