「世界一栄養価の高い果物」とも言われているアボカドは、森のバターとも言われ、濃厚な風味でたくさんの人に親しまれています。
アボカドの魅力は、何と言っても栄養価の高さで、2割を占める脂肪にはコレステロールを減らす働きがあるリノール酸やリノレン酸が含まれています。
ただ、高カロリーなのでダイエットには不向きですね。
またビタミンB、E、ミネラル、食物繊維も多く含まれています。
栄養価が高く、またとろける口当たりなので、離乳食にも向いていそうな食べ物なのですが、実際に、赤ちゃんには食べさせても大丈夫なのでしょうか?
「赤ちゃんはいつからアボカドを食べることができるの?」
「赤ちゃんにアボカドを食べさせるときに気を付けることってある?」
「アボカドを使った離乳食のおすすめレシピが知りたい!」
など、いざ赤ちゃんにアボカドを食べさせよう思っても、色々な疑問や不安が出てきます。
アレルギーの症状が出ないのか、また消化には良いのかなども気になりますね。
今回は、アボカドと赤ちゃんについての疑問や、離乳食のレシピなどを、詳しくご説明していきます。
- 赤ちゃんがアボカドを食べられる時期
- 赤ちゃんにアボカドを食べさせるときの3つの注意点
- カミカミ期のおすすめレシピ
- パクパク期のおすすめレシピ
離乳食のメニューや進め方に悩んでいるお母さんや、アボカド好きで赤ちゃんと一緒に楽しみたい人、離乳食のメニューがマンネリ化して困っているお母さんなどの、参考になれば嬉しいです。
目次
赤ちゃんはアボカドをいつから食べても大丈夫なの?
熟したアボカドは、半分に切って、実の部分をくりぬけば、やわらかくとろっとした食感です。
トロトロになるので、ゴックン期からの赤ちゃんからでも食べられるのではないか?と、考えられることも多いのですが、脂肪が多く含まれている食べ物なので注意が必要です。
というのも、赤ちゃんは消化器官や内蔵機能が発達の途中であり未熟なので、脂肪分の多いものを食べてしまうと、消化が追い付かず、下痢や便秘などの症状がでる可能性があります。
お腹が痛くて、泣いてしまう赤ちゃんもいるようです。
そのため、その見た目ややわらかさだけでは、離乳食に取り入れて良いかを判断しないようにしましょう。
アボカドは、消化器官が発達し始めている1歳以降に、少量ずつ食べさせるとよいでしょう。
ごく少量であれば、離乳食後期のカミカミ期からでも食べさせることができます。
生で食べさせることができるので、調理の手間も省け、忙しいお母さんにも嬉しい食材ですので、パクパク期から、積極的に離乳食に取り入れてみてくださいね。
赤ちゃんにアボカドを食べさせるときに気を付けてほしい3つのこと
生食なのでアレルギーが出る場合もある
アレルギーは、一般的に加熱されているもののほうが、アレルゲンになりにくいと言われています。
そのため、赤ちゃんが小さなうちは、ほとんどが加熱したものを食べさせています。
アボカドは、生でそのまま食べることが多く、加熱して食べるということはあまりありません。
そのため、アレルゲンになりやすい特定原材料には入らないものの、
生で食べることから、アレルギーの発症の可能性があると言えます。
アレルギーが心配であれば、加熱して食べさせることをおすすめしますが、風味が損なわれ、栄養価も下がるということを覚えておきましょう。
赤ちゃんに初めて、アボカドを食べさせるときには、一口分を午前中に食べさせて、その後1日赤ちゃんの様子を確認するようにしましょう。
何かいつもと違う様子や、異常がみられる場合には、早めにかかりつけ医に相談するようにしてください。
高カロリーである
アボカドは果物の中でも上位に入る高カロリーの食べ物です。
100g当たり187kcalあるので、食べ過ぎてしまうとカロリーを摂りすぎてしまうことになります。
脂肪も多く含まれていますが、これは善玉脂質で、血液をサラサラにしたり、コレステロールを減らしたり、と良い働きをするので、心配はありません。
どんな食べ物でも同じことが言えますが、どれだけ栄養価値が高いといっても、食べ過ぎは禁物ということです。
赤ちゃんに食べさせるときには、少量から食べさせてみてくださいね。
消化時間が長い
アボカドは、果物の中では消化時間が長く、約2時間かかります。
りんごは、約1時間なので、2倍の時間が消化に必要ということです。
消化時間が長い程、胃腸にかかる負担は大きくなるので、だらだら食べさせることや、しょっちゅう食べさせること、たくさん食べさせることは避けた方がよいでしょう。
原因としては、食物繊維が多く含まれているので消化に時間がかかります。
食物繊維は少ない方が消化によいとされています。
ちなみに赤ちゃんに食べさせる目安の量としては、カミカミ期は10g、パクパク期は20gほどです。
カミカミ期(生後9~11ヶ月頃)のおすすめレシピ
アボカドとバナナのヨーグルト
<材料>4回分
- アボカド 半分
- バナナ 1本
- ヨーグルト 100g
<作り方>
1.熟したアボカドの実をくり抜き、バナナは皮をむき、手で小さめに折ります。
2.ミキサーに、バナナとアボカド、ヨーグルトをいれて混ぜたら出来上がりです。
すり鉢で、バナナとアボカドをつぶして、ヨーグルトと混ぜ合わせてもできます。
アボカド納豆丼
<材料>
- 軟飯 90g
- 納豆 30g
- アボカド 10g
- ごま 適量
- かつお節 適量
<作り方>
1.軟飯をお皿に入れ、ごまをパラパラと振ります。
2.アボカドは実をくり抜き、5㎜角にカットして、ご飯の上にのせます。
3.納豆もご飯にのせ、鰹節をかけたら出来上がりです。
アボカドツナ丼
<材料>
- 軟飯 80g
- アボカド 15g
- ツナ水煮 15g
- 醤油 小さじ4分の1
<作り方>
1.アボカドをくりぬき、小さくさいの目切りにします。
2.ツナは熱湯を回しかけ油抜きをして、アボカドと混ぜ合わせます。
3.醤油を加えて軽く混ぜたら、軟飯のうえにのせて出来上がりです。刻みのりをのせても良いですよ。
パクパク期(1歳~1歳半頃)のおすすめレシピ
バナナアボカドクリームサンド
<材料>
- サンドイッチ用食パン 適量
- バナナ 4分の1本
- アボカド 4分の1個
- にんじん 少量
<作り方>
1.バナナと熟したアボカドは、すり鉢でなめらかになるまですりつぶします。
2.にんじんはすりおろして、軽く汁気をしぼっておきます。
3.1と2を混ぜ合わせて、サンド用のパンにはさみ、一口サイズにカットしたら出来上がりです。
かぼちゃとアボカドのサラダ
<材料>
- かぼちゃ 30g
- アボカド 2切れ
- マヨネーズ 小さじ2分の1
- 玉ねぎ 大さじ1
<作り方>
1.かぼちゃを耐熱容器に入れて、レンジで1分加熱して、潰します。
2.アボカドをくり抜き、さいの目切りにします。
3.みじん切りにした玉ねぎは、柔らかくなるまで茹でておきましょう。
4.1、2、3を混ぜ合わせて、マヨネーズで味を整えたら出来上がりです。
アボカドスムージー
<材料>
- 牛乳 100ml
- アボカド 20g
- バナナ30g
<作り方>
1.くり抜いたアボカドと皮をむいたバナナ、牛乳をすべてブレンダーにいれて混ぜ合わせます。
2.コップに入れたら出来上がりです。
アボカドディップ
<材料>
- アボカド 1個
- レモン汁 小さじ1
- 塩 小さじ2分の1
- 豆乳 大さじ4
- ヨーグルト 大さじ1
<作り方>
1.材料を全部フードプロセッサーにいれて混ぜ合わせます。
フードプロセッサーがないときには、アボカドをすりつぶしてから他の材料を混ぜ合わせましょう。
2.野菜スティックや魚などのソースとして食べてくださいね♪
まとめ
栄養価値の高い果物のアボカドは、摂取量とアレルギーに気を付けて、離乳食後期または完了期から食べさせるようにしましょう。
スムージーやどんぶり、サラダなど調理の幅も広く、また綺麗な黄緑色で、離乳食を彩ってくれます。
加熱調理する必要もないので、簡単に作れるレシピが多いのも嬉しいですね。
ぜひ、離乳食の1つとして、取り入れてみてください。