赤ちゃんはワクチンを打った後にお風呂に入っていい?スケジュールと5つの注意点

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様々な病気や感染症から、赤ちゃんの健康を守るための予防接種。

母子手帳を開いてみると、今後接種するワクチンや予防接種の予定がぎっしり!

上手にスケジュール管理できるのか、不安に感じてしまうお母さんも多いのではないでしょうか?

赤ちゃんの予防接種は、期間や月齢が決まっている物も多い為、打ちのがしてしまうと大変です。

また、ワクチンや予防接種の後はどうすごせばいい?お風呂に入ったりしていいの?…など、小さな疑問も意外と多いですよね。

そこで、今回の記事では赤ちゃんのワクチン接種のスケジュールや、接種した後の過ごし方などを中心にお話していきたいと思います。

この記事のポイントは3つです。

  • 赤ちゃんの摂取するワクチンはどのような物がある?
  • スムーズにスケジュールを立てる方法は?
  • ワクチン接種後にはどうやって過ごしたらいい?

赤ちゃんのワクチンに関する知識を少しでも持っておくと、予防接種も安心ですね。

それでは早速、赤ちゃんが生まれてから行う予防接種やワクチンの種類について、簡単に説明していきたいと思います。

目次

ワクチンとは、そもそもどんな目的で使うものなの?

予防接種やワクチンという単語はよく聞くものですが、そもそもなぜ行わないといけないのでしょうか?

まず、ワクチンというものは、感染症を防ぐ予防接種の際に使用する液体の薬品の事です。

ワクチンは大きく分けて3種類あります。

  1. 病原性を弱めたウイルスや細菌である生ワクチン
  2. 病原性を完全に除した細菌やウイルスの一部である不活性化ワクチン
  3. 細菌の毒素を取り出しその毒性をなくしたトキソイド

定期接種となっているワクチンは、この3種類すべてが含まれます。

ワクチンを使用し予防接種を行う事で、赤ちゃんの健康をしっかりと守る事ができます。

また、予防接種を行っておくことで、周囲に感染症を広げないという効果も。

予防接種は、赤ちゃんを育てていくうえで必ず必要な物になってくるんですね。

ワクチンの効果は?なぜ感染症を予防できるの?

赤ちゃんの免疫は、成長と共にどんどん失われていきます。

お母さんからもらった免疫が無くなってしまったら、赤ちゃんは自分で免疫を作り、病気を予防する必要が出てきます。

その為に必要なのが、予防接種です。

体の未熟な赤ちゃんがかかる感染症は、稀に重篤化し障害が残ったり、死に至るケースもある為、絶対に甘く見てはいけません。

そういった感染症から赤ちゃんを守るために、予防接種は欠かせないもの。

予防接種をしっかり行っておくことで、赤ちゃんが感染症にかかっても軽度で済んだり、発症そのものを抑える事ができるのです。

なぜワクチンが感染症を予防できるのかといいますと、ワクチンを与える事によって赤ちゃんの体の中に抗体を作る事ができるからです。

本来、抗体は一度かかった病気に対してできる物で、再度その病気にならないように体から自然と作られる物。

一度病気にならないと作られない抗体も、予防接種を行いその抗体を前もって与えておけば、感染症を防ぐ事ができますよね。

予防接種のワクチンは無料?有料?打てる期間や費用について

予防接種には定期接種と任意接種、2種類の打ち方があります。

定期接種のワクチンは重要度が高く、国や自治体からの補助があり、期間内にしっかり打てば無料で接種する事ができます。

しかし、定期接種のワクチンは決められた期間を過ぎてしまうと、有料となってしまいますので、しっかりとスケジュールを立てる事が重要です。

集団接種と個別接種の違いってなに?

自治体によっては、集団接種と言って決められた日時や場所で定期接種を行う、集団接種というシステムがあります。

ホームページや広報をチェックしておかないと、うっかり打ち逃してしまう事があるので注意が必要です。

個別接種はその名の通り、それぞれの医療機関やかかりつけ医で個別に行う予防接種です。

赤ちゃんの体調などで日程やスケジュールを決める事ができます。

医院によっては予防接種の大体のスケジュールを表などに分かりやすく記載してくれるところもありますよ。

込み合っているような医療機関では予約が必要なケースもありますので、事前に問い合わせておきましょう。

現在定期接種とされているワクチン

B型肝炎

肝臓に炎症が起きる病気。

免疫力の無い幼児がかかる事で、慢性的な肝炎に発展してしまう事があります。

0歳2ヶ月から3回の接種が必要です。

ヒブ(Hib)

けいれんや意識障害に繋がる、細菌性髄膜炎を発症の原因ともなるヒブ菌を予防するワクチンです。

細菌性髄膜炎は0~4歳児までが感染しやすく、重篤化すると後遺症が残ったり、最悪の場合は死亡してしまう事もある恐ろしい感染症です。

0歳までに3回、1歳を過ぎて8か月までの間にもう1度接種を行います。

小児肺炎球菌

こちらも細菌性髄膜炎の予防に効果的なワクチンです。

肺炎球菌は抗菌薬が効かないケースもあり、一度かかると治療が難しい場合も。

ヒブと同様に重要度が高い物ですので、しっかりとスケジュールを組みましょう。

こちらもヒブと同じ期間で摂取しますが、4回目は1歳から4ヶ月までとヒブよりも早めに期間が過ぎてしまうので、注意してくださいね。

四種混合

ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオの四種類に効果的なワクチンです。

ジフテリアは重篤化すると心筋障害や窒息、百日ぜきは肺炎や脳症といった合併症、

破傷風は筋肉の硬直や呼吸器の麻痺、ポリオは呼吸筋や運動神経麻痺の原因にもなりうる感染症です。

ヒブや小児肺炎球菌、ロタウイルスなどと同時接種が可能なので、合わせて受けておくべきでしょう。

BCG

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BCGのワクチンは、重度の結核の予防に役立ちます。

産まれたばかりの赤ちゃんは免疫を持っていますが、結核の免疫はお母さんからもらう事が出来ないため、産後すぐにでも感染する可能性があります。

赤ちゃんの結核は重症になりやすく、後遺症として脳神経麻痺や難聴といった障害が残る事も。

個別接種ではなく集団接種の地域もあります。

MR(麻疹・風疹混合)…感染力の強い麻疹は、合併症として肺炎や脳炎にかかる事があります。

更に数年後に潜伏期間を経て、亜急性硬化性全脳炎という昏睡状態に陥る病気に発展するケースも。

効果的な治療法のない病気のため、現時点ではしっかりと予防接種で麻疹を防ぐことが一番効果的とされています。

風疹は麻疹よりも症状は軽いですが、ごくまれに血小板減少性紫斑病や急性脳炎となる事もあります。

同時接種が可能な為、1歳の誕生日を機に、水疱瘡やおたふくかぜと同時にワクチン接種をするのが好ましいです。

水疱瘡

帯状疱疹ウイルスが原因となり、重篤化すると肺炎や脳炎の併発に繋がります。

感染力が強い為、麻疹などのように周囲に移さないためにも予防接種が必要です。

予防接種を受けても約2割の子供は感染してしまいますが、ワクチンによって抗体がある事で軽い症状で済む他、水疱のあともひどくなりません。

日本脳炎

高熱や頭痛、嘔吐や意識障害などの症状が出て、急性脳炎になる可能性がありあます。

基本的には3歳からの接種となりますが、最速で生後6ヶ月から打つことができるようになっています。

任意接種のワクチンもなるべく受けておいたほうがよい?

任意接種のワクチンは、定期接種のものとは違い、希望する人が受けるものです。

こちらは補助がなく、基本的には自己負担で予防接種を行う事になります。

ただし、自治体によっては補助費用が出る事も。

お住まいの地域で費用の助成があるのか、しっかりと確認しておくと良いでしょう。

任意なら受けなくても良いのでは?とも思いがちですが、感染してしまうと重篤化しやすい病気も含まれている為、定期接種と重要度は変わりません。

なるべく受けるように心掛けましょう。

任意接種とされているワクチンと実費でかかる金額

ロタウイルス…主に冬に流行りやすく、急性胃腸炎を起こすウイルスです。

同時接種が可能なので、ヒブや肺炎球菌とあわせて打つことをおすすめします。

経口摂取タイプの生ワクチンであり、2回摂取のロタリックスと、3回接種のロタテックの二種類があります。

効果や費用に殆ど差はありません。

注意点として、摂取してから1週間程は便の中にロタウイルスが排出されますので、うんちの処理やおむつ替え後の手洗いはしっかりと行いましょう。

完了までに自費で約3万円程がかかりますが、自治体によっては助成金が出る事もあります。

おたふくかぜ…発症すると効果的な治療法がなく、髄膜炎や精巣炎・卵巣炎、低確率で脳炎や難聴を引き起こすこともあります。

後遺症が残る事もありますので、ワクチンによる予防接種が好ましいです。

実費でかかるのは4~6,000円程で、1歳になった時点から4ヶ月までの間に一度目を、その後かからなかった場合は二度目を3~7歳の間に打つことが推奨されています。

インフルエンザ…大人も悩まされるインフルエンザ。

気管支炎や肺炎などを併発する事もあり、子供やお年寄りがかかると重篤化しやすいという事は、皆さんもご存知ですよね。

生後6ヶ月から打つことができ、毎年秋ごろ(9~11月)に受ける事をおすすめします。

値段は全国平均で3,000円代からで、地域により多少の金額の差があります。

ワクチンの元は病原体!?赤ちゃんへの副作用や危険はないの?

抗体を作るには、一度体の中に病原体を入れないといけません。

そこで、ワクチンには感染力を弱めたり、毒素を薄めた病原体が入っています。

その為、病原体に体が反応し、赤ちゃんの体調が悪くなるというリスクも考えられます。

症状がない、もしくは軽い熱や発疹などで数日のうちに収まる…というパターンが多いですが、稀に拒否反応を起こしけいれんや高熱が出たりという事も。

このような場合はすぐさま医療機関へ診察に向かってくださいね。

予防接種を行った日は、なるべくお家でゆっくり過ごしてあげて

毒性が少ないとはいえ、病原体を体の中に入れる訳ですから、赤ちゃんの体にも多少の負担がかかります。

予防接種を行って約30分~1時間は、副作用がないかしっかりと赤ちゃんの様子を見ていてあげましょう。

病院によっては、すぐに帰宅せずに院内で少し待機しているように伝えられる事もあります。

また、病院という慣れない場所であることや、注射で大泣きして疲れてしまうので、予防接種が終わったらそのままおでかけなどはせずに、まっすぐお家に帰ってあげた方がよいでしょう。

稀に時間が経ってから体調が優れなくなることもありますので、数日間は注意が必要ですね。

予防接種のあとにお風呂に入ってもいいの?

予防接種を行い、一時間ほど副作用がないか様子を見守り、特に赤ちゃんに体調の変化がなければお風呂も問題ありません。

絆創膏はお風呂のタイミングで外してあげてくださいね。

注射の跡がある部分は、ごしごしとこすらずに優しく洗ってあげるようにしましょう。

診察や注射によって赤ちゃんが疲れている事があるので、予防接種当日のお風呂は、長風呂や温度を高くせず、ぬるま湯で短時間を心掛けるとよいですね。

予防接種のスケジュールに役立つサイトをご紹介!

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ここまでで紹介した定期接種のものだけでも、予防接種のスケジュールはみっちりという事にお気づきでしょうか?

これに任意接種を加えると、予防接種が行える期間は更に絞られてきますので、うっかり忘れてしまわないように注意が必要です。

生ワクチンによっては1ヶ月以上経たないと次の接種ができないので、一度遅れてしまうとどんどん期間がずれてしまう事に…。

予防接種を待っている間に感染症にかかってしまう事も十分にあり得ますので、赤ちゃんの予防接種はスケジュール通りに、なるべく早く打つことが大切なんですね。

また、同時に打てる予防接種をしっかりとスケジュール通りに行えれば、病院へ行く回数も減らす事ができ、赤ちゃんへの負担も軽くする事ができますよ。

そうは言っても、スケジュールを自分で書き出すのはなかなか大変ですよね。

かかりつけ医によっては、予防接種のスケジュール表を頂けたり、次回の予定を教えてくれる所も多くなってきていますが、自分でも予防接種の流れを確認できるとイメージが掴みやすいかと思います。

そこで、予防接種のスケジュールを立てるのに便利なサイトをご紹介いたします。

赤ちゃんの生年月日を入力するだけで、簡単に今後のワクチン予定日が確認できる優れものです。

プリントアウトをすれば、母子手帳ケースなどに入れる事ができすぐに確認ができますよ♪

田辺三菱製薬 ワクチンnet|マイスケジュールをつくろう

ワクチン接種スケジュール|ミナミ産婦人科

予防接種の際は予診票を忘れないで!

予防接種の際は、赤ちゃんの健康状態などを把握するために予診票が必ず必要になってきます。

赤ちゃんの体調に不安があったり、今までに健康面で注意する点がある場合は、予防接種自体を中止や延期したり、慎重に行わなければいけないケースもある為です。

また、決められた期間内に適切な予診票を使う事で、定期接種であれば無料で行う事ができます。

引っ越しをして住む地域が変わったり、持っていた予診票を紛失してしまった場合は、各自治体の保健センターなどに問い合わせて、必ず再発行してもらいましょう。

医療機関でも配布はしていますが、住所地発行の物でないと有料になってしまうリスクがありますし、事前に記入しておくことでスムーズな接種にも繋がりますので、しっかりと準備しておくことをおすすめします。

予防接種はスケジュールが分かれば安心!予定通り受けられるように、赤ちゃんの体調管理も忘れずに

赤ちゃんの予防接種は、種類が多く大変なイメージがありますが、スケジュール通りに行う事ができればそこまで負担はありません。

また、早めに行う事で赤ちゃんを様々な感染症から守る事ができますし、スムーズにいけば2歳までにほとんどの定期接種が終えられます。

熱があったり赤ちゃんの体調がすぐれない日は予防接種を受ける事ができない為、スケジュール通りに予防接種を終えるためにも、日ごろ赤ちゃんの体調管理をしっかりと行っておくことも大切です。

費用は掛かりますが、定期接種に加えて任意接種も行っておけば、健康面でもさらに安心できます。

赤ちゃんの未熟な体を病気から守る為にも、予防接種は適切な期間内に漏れなく行っておきたいですね。

参考URL

大人の肺炎球菌感染症jp

KNOW-VPD!VPDを知って子供を守ろう