赤ちゃんの肌はきめが細かくて肌触りもふっくら。ぷるぷる肌を見ると「保湿ケアなんて必要ないんじゃないの?」と思われがちです。
しかし、実は赤ちゃんの肌は敏感でとってもデリケート。
よだれや涙、汗が多く肌トラブルが起きやすいので、敏感な肌を守るためには正しい保湿ケアが必要なんです。
そこで今回は、赤ちゃんの保湿の必要性とおすすめクリーム10選、塗り方や注意点をご紹介します。
赤ちゃんの皮膚はとても薄いので、汗や涙を拭き取る際の摩擦でさえ影響します。日頃からしっかりと保湿ケアをして肌トラブルから守ってあげましょう!
目次
赤ちゃんの肌はオイリー肌?乾燥肌?新生児と3カ月以降の赤ちゃんの肌質の違いとは
赤ちゃんの皮膚も基本的に大人と同じ構造をしています。
しかし、皮膚の厚さが薄く外部刺激から守るバリア機能もまだまだ未熟。
涙や汗、よだれを放っておくと直ぐに肌トラブルが起こってしまうのです。
新生児から2カ月くらいまでは皮脂の分泌が盛んです。
乳児湿疹や乳児脂漏性(しろうせい)湿疹という肌トラブルを起こしやすくなります。
生後3カ月を過ぎると、皮脂の分泌量が減ります。
水分が蒸発しやすくなって、今度は乾燥肌に。肌が乾燥すると発疹やかゆみが起こりやすくなるので保湿ケアが大切です。
赤ちゃんは肌が敏感でとってもデリケート。
日頃から清潔と保湿を心掛けて、肌トラブルが起きないようこまめに肌チェックをしてあげましょう!
新生児から保湿ケアをするとアトピー性皮膚炎のリスクを下げるって本当?
赤ちゃんは自然のままで余計なものは塗りたくないと思われるママも多いでしょう。
しかし、近年の研究により「新生児期から毎日保湿剤を塗ると、約8カ月後のアトピー性皮膚炎の発症率が3割低下した。」と国立成育医療研究センターが発表しました。
アトピー性皮膚炎は、食べ物アレルギーや他のアレルギー疾患を引き起こすとも言われています。
肌あれがアレルギーを起こすって本当?
食べ物のアレルギーは、アレルゲンが口から入ることでアレルギーを引き起こすと考えられていました。
しかし、最近では口だけでなく肌に触れることも要因のひとつとされています。
肌あれが酷くなると皮膚のバリア機能が低下します。
食べこぼしの汚れや花粉、ハウスダストやダニがダメージを受けた肌に付着してアレルギーを引き起こすのです。
赤ちゃんの肌は薄くてバリア機能も未熟。赤ちゃんの健やかな成長のためにも保湿ケアは必須ですね!
保湿ケアはいつから始めたらいいの?
新生児から保湿ケアをすることで肌あれだけでなくアトピー性皮膚炎、アレルギー疾患の予防ができる事は前述にてお分り頂けたでしょう。
しかし、新生児から生後2カ月は皮脂分泌量が最も多い時。
この時期に保湿をしてしまうと逆効果なんてこともあるかもしれません。
一般的には皮脂量が落ち着き始めた生後3カ月位から保湿ケアをすることの方が多いようです。
いつからケアをしていいのかは赤ちゃんのお肌の状況によって異なります。
小児科や皮膚科のお医者さんに相談しながら、自分の子供にあったタイミングで始めてみるのも良いでしょう。
参考:国立成育医療研究センター「世界初・アレルギー疾患の発症予防法を発見」より
赤ちゃんの肌トラブルを防ぐ3つのポイント
保湿クリームを塗るだけで肌トラブルを防ぐことができるのでしょうか?
こちらでは、肌トラブルを防ぐ3つのポイントをご紹介します。
お風呂に入って清潔にしよう!
赤ちゃんは代謝が良く汗や皮脂が沢山でます。
汗や皮脂を拭かずに放っておくと肌トラブルの原因に。
1日に1回はお風呂に入って顔や身体を優しく洗ってあげましょう。お風呂から出たら保湿ケアを忘れずに。
赤ちゃんが過ごしやすい室温と湿度を保ちましょう
赤ちゃんは1日のほとんどを室内で過ごします。
夏場の室温は26℃~28℃、冬場は22℃~23℃、湿度は50%~60%が目安。
赤ちゃんが快適に過ごせるよう時々部屋の換気をしたり、乾燥が気になる場合は加湿器を利用しましょう。
夏は紫外線、冬は乾燥対策を忘れずに!
夏は紫外線、冬は乾燥。
紫外線による日焼けは肌にダメージを与え、冬の冷たい外気は肌を乾燥させ皮膚の血行を悪くし肌トラブルの原因に。
日焼け止めや帽子をかぶってしっかりと予防しましょう。
保湿クリーム塗り方と注意点
お風呂で身体や顔を清潔にした後は、しっかりと保湿クリームを塗ってケアをしましょう。
保湿クリームの正しい塗り方と注意点をご紹介します。
顔や身体の正しいクリームの塗り方とは
顔
おでこやほっぺ、鼻の頭、顎にクリームを置き、円を描くように優しくゆっくりと塗ります。
耳は、耳たぶを前に倒して裏側を忘れずに塗りましょう。
お腹、背中
保湿クリームを6箇所ほどまばらに置き、手のひらを滑らせるように塗り広げていきます。
腕、足
腕は肩から手首、足は太ももから足首に向かって皮脂のしわに平行に塗っていきます。
手足の指や甲、脇の下、ひざの裏
くびれた部分は汗をかきやすい上に肌トラブルを起こしやすいです。
しっかりとクリームを塗って保湿を忘れずに!
保湿ケアをする際にママやパパが注意する2つのこと
爪や髪に気をつけて
ケアをするママやパパの爪が長いと赤ちゃんのお肌に傷を付けてしまう恐れがあります。
クリームを塗る前にしっかりと爪を切っておきましょう。
また、ママやパパの毛先が刺激になるほど赤ちゃんの肌はとってもデリケート。
特に産後のママは抜け毛が酷くなりがちです。なるべく肌に触れないよう注意しましょう。
初めて使う保湿クリームはパッチテストを!
赤ちゃん用のクリームや無添加クリームでも赤ちゃんの肌質によっては合わないものもあります。
初めて使う場合は、パッチテストを行ってから使用するようにしましょう。
腕などに少量のクリームをつけ、時間が経っても赤みや腫れ、かゆみなどが起こらないか確認しましょうね。
赤ちゃんの保湿におすすめの保湿クリーム10選
日頃の赤ちゃんの顔や身体の保湿ケアにおすすめのクリーム10選をご紹介します。
赤ちゃんのお肌はきめが細かくとってもデリケート。
刺激が少なくて安心して使える先輩ママおすすめの10選。
保湿クリーム選びの参考にしてみて下さいね。
植物由来の無添加クリーム
ママバター ベビークリーム
天然オレンジとカモミールの優しい香りでママも赤ちゃんも心地よくリラックス。
良質なシアバターでデリケートな赤ちゃんのお肌を乾燥や肌トラブルから守ってくれます。
顔と身体の両方で使用可。
税込価格:2,160円 内容量:130g
アロベビー オーガニック高保湿クリーム
新生児から使える天然由来成分99%以上の純国産ベビークリーム。
天然のハマナエキスが肌バリア機能を高め、おむつかぶれや炎症を抑えてくれます。
無香タイプなので臭いが気になる方にお勧め。
顔やお尻、身体全体での使用可。
税込価格:2,268円 内容量:75g
- エルバビーバ ベビークリーム
- ヴェレダ カレンドラベビーフェイシャルクリーム
- パックスベビー ボディ―クリーム
保湿力の高い馬油やワセリンもおすすめ
- ベビーワセリン
- ピジョン ワセリン
- ベビーバーユマドンナ
- 薬師堂 ソンバーユ
- ネオナチュラル馬油クリーム
人気のニベアクリームはいつから使えるの?
ニベアクリームは誰もが知っている保湿クリーム。
肌に潤いを与えるホホバオイルやスクワフランが配合されしっとりとした素肌を保ってくれます。
小さい子からお年寄りまで誰もが使えて人気と知名度も高いです。
しかし、いつから使えるのか具体的な記載はありません。
赤ちゃんにも使いたいけど、いつから使ったらいいのだろうと疑問に思っているママたちも多いはず。
そこで花王消費者相談室に伺ったところ、下記のような回答を頂きました。
「赤ちゃんのお肌の発達には個人差がございますので、6カ月頃を目安にお使いいただくことをおすすめします。ご使用の際には、保護者の方がお子様のお肌の様子を見ながら少しずつお使いいただけましたら幸いです。」
ニベアクリームは、生後6カ月位から少しずつ様子をみて使えば良いそうです。
赤ちゃんとママが一緒にケアできるのが理想ですね!
肌トラブルが起きた場合は病院へ
赤ちゃんの肌はとっても敏感。
いくら保湿ケアをしたからといっても肌トラブルが確実に起きないとも言い切れません。
保湿しても治らない場合は、小児科や皮膚科のお医者さんに診てもらうようにしましょう。
症状が軽い場合は、一般的に副作用の心配のない皮膚保護薬や保湿薬が処方されます。
炎症が酷い場合は、ステロイド剤が処方されることが多いです。
ステロイド剤は、副作用の心配がありますがお医者さんの指示通り正しく使えば決して怖い薬ではないですよ。
まとめ
毎日の保湿ケアは大変かもしれません。
特にママやパパがアレルギー体質の方であれば赤ちゃんも肌トラブルが起こる可能性も高いと言えるでしょう。
肌トラブルを防ぐため、将来のアレルギー疾患を防ぐためにも毎日しっかりと保湿ケアをしてあげましょう。
ママやパパの温かい肌が触れ赤ちゃんもリラックスすることができますよ。
赤ちゃんに優しく話しかけながらスキンシップをはかってみませんか。