あなたは「おでんの具にかかせない食材」といったら何を思い出しますか?
たまご、こんにゃく、ちくわぶなど…色々ありますね。
私は真っ先に『大根』が浮かびました。
あの味がしみたおでんの大根は絶品で、大人にも子供にも人気がある理由がうなずけます。
おでんの他に煮物やおろしなど、いろいろな料理に使えてとても便利な大根ですが、実は離乳食にも適しているのです。
大根の葉にもたくさん栄養が詰まっていて、一緒に食べると栄養の効果が倍増します。ぜひ、離乳食に利用していただきたい食材です。
この記事では『大根の葉』にスポットをあててご紹介していきます。
ポイントは6つです。
- 大根ってどんな野菜?
- 大根の葉の栄養価
- 美味しい大根の見分け方
- 赤ちゃんは大根の葉をいつから食べてもいい?
- 大根を食べさせる時の注意は?
- 離乳食時期別オススメレシピ
最後まで読んで頂ければ、大根の葉を今すぐ使いたくなるはずです。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
大根ってどんな野菜?
原産地は地中海沿岸、中央アジアなど。スーパーなどに多く出回る時期は10月~3月。冬野菜です。
日本の主な産地は、北海道、千葉県、青森県。
大根は春の七草のひとつでもあり、冬野菜ですが一年中食べることができるので、日本人に馴染みのある野菜といえるでしょう。
おろして生で食べても、煮物や漬物にしても美味しい食材です。
葉に近い上のほうが甘味が強く、大根おろしなどの生食に適しています。
下の部分は辛みが強いので、煮物などにして辛みを和らげることが多いです。
赤ちゃんに食べさせるのは、葉に近い上の部分を与えるといいでしょう。
大根の葉の栄養価
大根の葉には、カリウム、カルシウム、βカロテン、鉄が豊富です。
大根の葉を食べると、成人病やがん予防、骨の育成や免疫力アップに繋がります。
鉄は生後9か月を過ぎた赤ちゃんが不足しやすいので、大根の葉で補給するのがオススメですよ。
ちなみに大根の根の部分は、消化促進や胃もたれを改善、血液をサラサラにするなどの効果が期待できます。
美味しい大根の見分け方
美味しい大根の葉の見分け方は、緑色が濃くてみずみずしく、葉の色が変色していないものを選んでください。
根は皮に張りがあり、ツヤのあるもの、重みがずっしりとしているものが美味しいとされています。
ヒゲが少なくて、その穴が均一に並んでいるものが良品です。
カットされている大根の場合は、カット部分の断面に小さな穴がないかを確認しましょう。
小さな穴があると、水分が少なくなってスカスカ状態になっている可能性があります。
赤ちゃんは大根の葉をいつから食べてもいい?
やわらかく茹でてすり潰すことで、ゴックン期(生後5、6か月)から食べさせることができます。
葉にはビタミンとミネラルが豊富で、小松菜やほうれん草よりも高い効果が期待できる栄養素が多くあります。
大根を買うときには葉がついているものを選ぶと良いですね。
余った大根の葉は冷凍保存も可能です。
柔らかく茹でたあとに裏ごしをしてから冷凍するようにしましょう。
冷凍後に食べる際には、鍋で加熱したりして熱を一度加えることを忘れずに。
自然解凍してそのまま食べさせるのは避けてください。
大根の詳しい保存方法は、大根の冷凍・冷蔵の仕方と賞味期限って?保存方法と6つのメニュー の記事でまとめていますので参考にしてくださいね。
大根の葉を食べさせる時の注意点は?
大根の葉は食べさせても良い時期や保存方法さえ守れば、特に注意することはないと言えるでしょう。
ただ、食品なので人によってはアレルギー反応が出る場合もあります。
大根の葉は、厚生労働省が発表する食物アレルギーが心配される食べ物の中には入っていませんが、アレルギー反応が必ずしも出ないとは言い切れません。
初めて赤ちゃんに食べさせる時には、体の変化がないか様子を見ながら与えるようにしましょう。
離乳食時期別オススメレシピ
ここからは、大根の葉を使ったおすすめのレシピを紹介します!
まずは大根の葉の下処理方法から。
大根の葉の下処理方法
下処理方法は離乳食期別によって異なります。
<ゴックン期とモグモグ期>
①大根の葉をやわらかくなるまで茹でます。
②茹でた葉を水にさらし、すりつぶすか裏ごしをしましょう。
③必要であればお湯を加えてのばしてください。
<カミカミ期とパクパク期>
①大根の葉をやわらかくなるまで茹でます。
②茹でた葉を水にさらしたあと、絞って水を切ります。
③月齢や離乳食の進み具合にあわせて1センチから2センチほどに細かく刻みます。
続いて、レシピを紹介ます。
どれも簡単なので気になるものがあれば、ぜひ作ってみくださいね。
ゴックン期(生後5、6か月)
大根のスープ
材料:下処理した大根の葉10g、大根おろし10g、だし汁100cc
↓作り方↓
①鍋にだし汁を入れて沸騰させます。
②沸騰したら弱火にし、大根の葉と大根おろしを入れて軽くかき混ぜてできあがり。
豆腐と大根の葉の白和え
材料:絹ごし豆腐10g、下処理した大根の葉10g、だし汁大さじ1、水溶き片栗粉小さじ1
↓作り方↓
①豆腐をレンジで温め、裏ごしをしてください。(加熱時間はレンジによって違うので様子をみながら調節を)
②耐熱容器に大根の葉と豆腐、だし汁、水溶き片栗粉を入れて混ぜ合わせます。
③ふんわりとラップをかけたら、レンジで加熱してください。
④加熱したら、さっと混ぜ合わせてできあがりです。
モグモグ期(生後7、8か月)
鯛と大根の葉のおかゆ
材料:下処理した大根の葉10g、刺身用の鯛10g、7倍がゆ30g
↓作り方↓
①鯛を茹でて、細かく解します。
②7倍がゆと鯛、下処理した大根の葉を耐熱容器に入れ、レンジで加熱します。
③湯冷ましを小さじ1程度加えて混ぜ合わせたらできあがりです。
カミカミ期(生後9~11か月)
鮭と大根の葉のちゃんちゃん焼き
材料:下処理した大根の葉20g、焼いて細かく切った鮭10g、みそ少々
↓作り方↓
①大根の葉と鮭を耐熱容器に入れ、水で溶いた味噌を加えて軽く混ぜ合わせます。
②電子レンジで加熱したらできあがりです。
パクパク期(生後1歳~1歳半)
しらすと大根の葉のピラフ
材料:下処理した大根の葉10g、しらす干し5g、ニンジン10g、野菜スープ大さじ2、バター少々、軟飯80g
↓作り方↓
①1~2センチ角に切ったニンジンを柔らかくなるまで茹でます。
②しらすは塩分が気になるようなら茶こし器に入れて熱湯を回しかけて塩抜きしましょう。
③小さなお鍋に、細かく刻んだ大根の葉とニンジン、野菜スープ、バターを入れて火にかけます。
④軽く混ぜ合わせながらひと煮立ちさせたらできあがりです。
大根の葉は捨てないようにしましょう。
ここまで読んでいただければ、大根の葉がどんなに良い食材なのかおわかりになられたはずです。
離乳食期だけではなく幼児食期でも、大根の葉を捨てることはせずに料理に積極的に利用するようにしましょう。
赤ちゃんに食べさせるときには柔らかく煮て裏ごしし、汁ものなどに混ぜ合わせて食べさせると良いですよ。
赤ちゃんによっては味や食感が嫌だと感じてしまう子もいるかもしれません。
まずは嫌いにならないよう、調理方法を工夫(だし汁で味を誤魔化すなど)して食べさせてあげてくださいね。