離乳食が始まり、少しずつ食後のデザートやおやつに果物を食べさせてあげようかなと考えますよね。
旬の時期しか食べられないものや、生のフルーツではすっぱいものなど、赤ちゃんにはどのような果物が向いているのか悩むお母さんも多いのではないでしょうか。
果物を初めて食べさせてみても、その酸味や独特な食感などで嫌がる赤ちゃんもおり、その後、何度か食卓に出しても食べてくれない、なんてこともよく耳にします。
そこで、おすすめなのが「フルーツ缶詰め」です。
もちろん大人が食べても甘く感じるので糖分や保存料、添加物などが気になるところですが、長期保存ができて調理しやすく、甘みのある点からも、離乳食に向いている食べ物だといえます。
「赤ちゃんはいつからフルーツの缶詰めを食べてもいいの?」
「フルーツの缶詰めを食べさせるときに注意することは?」
「フルーツの缶詰を使った離乳食のレシピが知りたい!」
など、赤ちゃんにフルーツ缶詰を与える際の色々な疑問や不安を解消していきましょう。
- 赤ちゃんがフルーツの缶詰めを食べられる時期
- フルーツの缶詰めを食べさせるときの3つの注意点
- モグモグ期のおすすめレシピ
- カミカミ期のおすすめレシピ
- パクパク期のおすすめレシピ
赤ちゃんの離乳食の進め方やデザートの作り方、あと1品足してあげたいときなど、離乳食で悩んでいるお母さんの参考に、少しでもなれば嬉しいです♪
目次
赤ちゃんはフルーツの缶詰めをいつから食べても大丈夫なの?
フルーツの缶詰めといえば、一般的に、みかん・桃・パイン・洋ナシ・りんご・さくらんぼなどが、思い浮かびますね。
パインやさくらんぼは、種や繊維が入っているので、離乳食期の赤ちゃんには、食べにくいフルーツです。
しかし、桃やみかんなどは、やわらかくすりつぶすことができるので、
ゴックン期(生後5カ月~6カ月頃)や、モグモグ期(生後9カ月~11カ月頃)から、食べさせることができます。
中でも桃はやわらかくつぶしやすいので重宝します。
ソースなどにして、肉や魚、野菜に添えても美味しいですね。
缶詰めのフルーツは、薄皮や繊維質の部分なども全部取り除いてあるので、調理が楽です。
しかし、缶詰はシロップ漬けされているので、できれば離乳食中期からのモグモグ期(生後9カ月~11カ月頃)から、少量ずつ食べさせるとよいでしょう。
食べさせるときにはシロップを洗い流してから、すりつぶしたり小さく刻んだりして食べさせてあげてください。
甘みが強いなと感じる場合は、熱湯に入れて加熱してから水で洗ってもよいでしょう。
缶詰めではない生のフルーツの場合は、大部分がゴックン期(生後5カ月~6カ月頃)から食べさせることができます。
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赤ちゃんにフルーツの缶詰めを食べさせるときに気を付けてほしい3つのこと
赤ちゃんにフルーツ缶詰を食べさせる時には、以下3つのポイントに気をつけましょう。
1.甘いシロップは洗い落とす
缶詰めを作る工程で、まずフルーツを加熱してからシロップ漬けされます。
そのため、赤ちゃんに食べさせるときには、シロップを洗い落とす必要があります。
シロップを落とせば、加熱した果物と同じように扱って大丈夫です。
洗い落とし方としては、お皿に水をいれて、フォークにさした果物をそのなかで振るようにしましょう。
もしくは、流水の中で、指で優しくゴシゴシと洗ってあげるとよいでしょう。
2.アレルギーに気を付けて
生のフルーツを食べさせるときや、初めての食べ物を食べさせるときには、アレルギーが出ないか心配になりますよね。
缶詰めは加熱処理されているので、生のフルーツに比べると、比較的アレルギーは発症しにくいのですが、まれに、パイナップルやマンゴーなどで、口の周りやかゆくなったり赤くなったりすることがあります。
全くアレルギーの心配がないかといえば、そうとも言い切れないので、初めてフルーツの缶詰めを食べさせるときには、病院が開いている午前中に一口食べさせて、1日赤ちゃんの様子を確認するようにしましょう。
3.野菜の代わりにはならない
「今日は野菜類が少ないから、果物缶詰で代用しよう!」と考える人も多いようです。
しかし、果物は野菜の代わりにはなりません。
ビタミンやミネラル、鉄分、食物繊維などを含んでいますが、糖質も含まれています。
あくまでもフルーツはデザートとして、離乳食の1品に加えてあげてください。
関連記事⇒赤ちゃんに野菜ジュースはいつから大丈夫?注意点と4つのおすすめレシピ
モグモグ期(生後7~8ヶ月頃)のおすすめレシピ
赤ちゃんの離乳食時期に合わせて、おすすめのレシピを紹介します。
冷凍OK!桃のペースト
<材料>
- 桃の缶詰め 1個
<作り方>
1.白桃の缶詰めの汁を全部捨てます。
2.鍋にお湯をわかし、桃をいれて加熱します。
3.軽く火が通ったら、桃を取り出し、フォークですりつぶします。
4.茶こしなどを使って、裏ごしをしましょう。
5.製氷器にいれて冷凍庫に入れたら完成です。ゴックン期からもおすすめです。
カミカミ期(生後9~11ヶ月頃)のおすすめレシピ
続いて、カミカミ期(生後9カ月~11カ月頃)のおすすめレシピです!
桃入りミルクゼリー
<材料>
- ミルク 200ml
- 桃の缶詰め 50g
- ゼラチン 5g
<作り方>
1.粉ミルクを200ml分作り、冷ましておきます。
2.桃を小さく角切りにします。
3.ゼラチンは50mlのお湯で溶かしておきましょう。
4.ボウルに、ミルク、桃、ゼラチンをいれて混ぜ合わせ、容器にいれます。
5.冷蔵庫で1時間ほど冷やし、固まったら出来上がりです。
みかん入り牛乳かん
<材料>
- 牛乳 240ml
- 水 200ml
- 砂糖 30g
- 粉寒天 2g
- みかんの缶詰め 100g
<作り方>
1.みかんの缶詰めは汁を切って、水洗いしておきます。少しほぐしてもOK。
2.鍋に、水、砂糖、粉寒天をいれて火にかけ、よく混ぜます。
3.沸騰したところで牛乳をいれて、火をとめ、混ぜていきます。
4.器に流しいれて、冷蔵庫で冷やし固めたら、みかんを乗せて出来上がりです。
パクパク期(1歳~1歳半頃)のおすすめレシピ
パクパク期(1歳~1歳半頃)に入ると自分で食べたい!と手づかみしだす赤ちゃんもいます。
少しでも食事を楽しんでもらえるように、カラフルなフルーツを使って目でも楽しんでもらいましょう。
フルーツヨーグルト
<材料>
- バナナ 2分の1本
- 黄桃の缶詰め 3分の1個
- 洋ナシの缶詰め 3分の1個
- プレーンヨーグルト 大さじ1
<作り方>
1.バナナは1㎝角に切っておきます。
2.黄桃と洋ナシは、水でシロップを洗い流して、1㎝角に切ります。
3.バナナと黄桃、洋ナシをお皿にいれ、上からプレーンヨーグルトをかけて完成です。
桃のチーズケーキ
<材料>
- 白桃缶 1個
- 〇粉ゼラチン 小さじ1
- 〇水 大さじ1
- 粉ゼラチン 大さじ5
- 水 大さじ4
- 絹ごし豆腐 1丁
- クリームチーズ 1箱200g程
- はちみつ 大さじ5
- 塩 少々
- レモン汁 大さじ2
- バニラエッセンス 少々
<作り方>
1.粉ゼラチンを水でふやかしておきます。クリームチーズは常温でやわらかくしておきましょう。
2.ケーキの型にサラダ油を薄くぬっておきます。
3.桃を5㎜ほどの厚さにスライスして型の底に並べます。
4.〇のふやかしたゼラチンをレンジで20秒加熱して溶かし、缶詰のシロップを大さじ3杯ほどいれて混ぜ合わせます。3の型に流しいれて、冷蔵庫で冷やしておきます。
5.豆腐はザルに入れて、裏ごししましょう。
6.別のボウルに、やわらかくしたクリームチーズとはちみつレモン汁をいれて、よく混ぜます。
7.6に豆腐と塩もいれ、のこりのゼラチンとバニラエッセンスを加え、さらに混ぜます。
8.4のゼリーが固まったら、7の生地を流し込み、また冷蔵庫で冷やします。
9.固まったら、型からだして完成です。
フルーツポンチ
<材料>
- 和光堂の飲みたい分だけミックス果汁 1袋
- バナナ 適量
- りんご 適量
- いちご 適量
- みかんの缶詰め 適量
- 白桃の缶詰め 適量
<作り方>
1.りんごとバナナは皮をむいて、1㎝角に切っておきます。
2.いちごはヘタをとって、1㎝角に切っておきます。
3.みかんと白桃を水洗いしてから、1㎝角に切っておきます。
4.果物をお皿にもり、40mlで溶いたミックス果汁をいれて、冷蔵庫で冷やしたら完成です。
まとめ
加熱処理されていて調理もしやすいフルーツの缶詰めは、シロップをしっかりと洗い流すことで、加熱した果物として離乳食に加えることができます。
中には、缶詰の果物が苦手な赤ちゃんもいるので、嫌がる場合は無理に食べさせないようにしましょう。
フルーツ缶詰は、お母さんの離乳食作りの負担が軽くなる食材のひとつでもあります。
ぜひ活用してみてくださいね。