きめが細かく、ぷにぷにしていて一見トラブル知らずと思われがちな赤ちゃんのお肌ですが、
実は乾燥をしやすく、とってもデリケート。
特に頭皮は汗や汚れが溜まりやすく乾燥もしやすいので、頭皮トラブルが起きやすいのです。
そこで今回は、赤ちゃんの頭皮トラブルの原因やフケの取り方、シャンプーやオイルでのケア方法と効果についてご紹介します。
今回の記事のポイントは5つです。
- 赤ちゃんの頭皮にどうしてフケが出てくるの?頭皮トラブルの2つの原因とは…
- どうやってフケを取ったらいいの?頭皮ケアの3つのポイント
- 頭皮にうろこかさぶたや赤くなったり臭ったりした時の対策!
- 乳児脂漏性湿疹とアトピー性皮膚炎の違いとは
- ホームケアで改善しなければ病院へ
身体や顔ばかりに目がいき、頭皮ケアは忘れてしまいがち。
しかし、赤ちゃんの頭皮もとっても敏感なのでホームケアは大切です。
毎日のケアの参考にしてみて下さいね。
そして、肌の状態が悪くなってしまったら小児科や皮膚科を受診するようにしましょう。
目次
赤ちゃんの頭皮にどうしてフケが出てくるの?頭皮トラブルの2つの原因とは…
ある日、赤ちゃんの頭にフケが出てきたら驚いてしまいますよね。
「毎日ちゃんと頭を洗っているのに何でだろう?」と思うママやパパも多いはず。
赤ちゃんは汗っかきで頭にもよく汗をかきます。
しかし、大人と違ってタラタラと汗を流すわけではないので、一見見落とされがちなところがあります。
頭に残った皮脂や汚れ、乾燥が原因で頭皮トラブルを起こすのです。
特に赤ちゃんは新陳代謝が活発で、どんどん新しい頭皮が生まれてきますので古くなった頭皮が剥がれ落ちてフケを作りやすいのです。
また、赤ちゃんは月齢によって起こるトラブルが違います。
では、考えられる2つの原因を見ていきましょう!
新生児から生後3カ月位までに多いトラブル「乳児脂漏性湿疹」
新生児から生後3カ月位の赤ちゃんの頭皮がむけるのは、「乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)」が原因と考えられます。
この時期の赤ちゃんは、ママからのホルモンの影響が残っているので皮脂の分泌量が盛ん。
毛穴の発達も未熟なので皮脂が詰まって湿疹ができてしまうのです。
ニキビのような赤い湿疹から始まり、徐々に黄色いベタベタした脂っぽいかさぶたができます。
かさぶたが乾きフケのようになってむけていくのが特徴で、頭だけでなく額、頰の顔全体にできることも。
新生児ニキビとも言われ、かゆみはなく毎日綺麗に洗って清潔にすることが大切です。
成長と共に皮脂の分泌量が減り発疹も落ち着いてきます。
生後4カ月頃から1歳位までの赤ちゃんに多いトラブル「乳児乾燥性湿疹」
これまで多かった皮質量が急激に減り、今度は極端に乾燥しやすくなると「乳児乾燥性湿疹(にゅうじかんそうせいしっしん)」になる可能性があります。
皮膚が薄いうえに皮脂量も少なくなってしまうので、水分を保てず肌が乾燥してしまうのです。
特に寒くて乾燥する冬場は拍車をかけ、夏場でもエアコンや紫外線で乾燥してしまうことも。
乾燥から肌がカサカサになりフケが現れます。
シャンプーをする時、ゴシゴシと洗ってしまうと必要な皮脂まで流してしまうので注意が必要!
優しく洗い、お風呂の後は頭皮にも保湿ケアを忘れずにしましょう。
どうやってフケを取ったらいいの?頭皮ケアの3つのポイント
どんなにケアをしても肌トラブルが起きることがあります。
フケが出てしまった場合のフケの取り方のポイントを3つご紹介しましょう。
1.低刺激の赤ちゃん用のシャンプーで優しく洗おう
先述したように、汚れや汗が気になるからといってゴシゴシと洗ってしまうと必要な水分と皮脂までも奪われてしまいます。
赤ちゃん用の低刺激でなるべく保湿力の高いシャンプーを選びましょう。
頭を洗う時は指の腹で円を描くように優しく撫でるように洗い、弱めのシャワーで流します。
夏場は、汗をかくので1日に数回シャワーを浴びることもあります。
しかし、シャンプーは夜だけと決めて他はぬるま湯で軽く汗を流すようにしましょう。
2.38℃位のぬるま湯のお風呂に入ろう
熱めのお湯だと必要な皮脂を流してしまい、肌もより乾燥させてしまって逆効果。
38℃のぬるめのお湯に設定するようにしましょう。
3.入浴後すぐにオイルやクリームで保湿ケアをしよう
お風呂に入った後はすぐにオイルやクリームで保湿ケアをしてあげましょう!
お風呂後は水分が保たれた状態ですので、潤いを保護するためにも保湿ケアは必要です。
真夏や真冬はエアコンや暖房で部屋が乾燥しがち。
クリームやオイルをタップリと塗ってあげて下さいね。
関連記事⇒赤ちゃんの保湿は必要ない?ある?顔や体の保湿におすすめ保湿クリーム10選と塗り方
頭皮にうろこかさぶたや赤くなったり臭ったりした時の対策!
赤ちゃんの頭にうろこのようなかさぶたができていたり、赤くなったり、臭ったりする場合は、乳児脂漏性湿疹である可能性があります。
頭に残った皮脂と汚れで頭皮が赤くなり、固まってこびり付くと、うろこかさぶたになることも。
放っておくと臭いを放つようになります。
もし、赤ちゃんの頭にうろこかさぶたを見つけても無理矢理取るのはやめましょう!
以下に適切なケア方法をご紹介しますので、参考にしてくださいね。
オイルマッサージで浮かして落とす
入浴の前にベビーオイルを塗り、指の腹で優しくマッサージをしてあげましょう。
そして、ベビーオイルをたっぷり浸したコットンをあて30分ほどふやかします。
オイルが肌に浸透し柔らかい状態にしてくれますよ。
ベビーオイルが赤ちゃんに合わなければ、ワセリンや馬油、オリーブオイルでも可能。
かさぶたが浮き上がってきたらベビーオイルを浸したコットンで優しく拭けば無理なく剥がれますよ。
また、細かいかさぶたの場合は、クシで髪をすくと上手に取れます。
自然に取れることも多いので、取れないからといって無理に取るのはやめましょう。
頭皮を傷つけて出血したり、その傷から細菌が感染して化膿してしまうこともありますので気を付けてくださいね。
赤ちゃん用のシャンプーで優しく洗おう
かさぶたが剥がれたら、赤ちゃん用の低刺激のシャンプーや石鹸で優しく洗いましょう。
泡で包み込むように優しくおこなうのがポイント。ゴシゴシ洗いは避けて下さいね。
かさぶたの下には発疹が出来ている場合がありますが、清潔にしておけば3〜4週間ほどで自然に治ります。
もしも、かさぶたが取れなかったり湿疹が長引くようであれば小児科や皮膚科を受診するようにして下さいね。
赤ちゃんの肌はとっても敏感です。
市販されている薬を自己判断で塗るのはやめましょう。
乳児脂漏性湿疹とアトピー性皮膚炎の違いとは?!
赤ちゃんは様々な肌トラブルが起こりやすく、月齢が低いほど乳児脂漏性湿疹とアトピー性皮膚炎の違いを見分けることは難しいと言われています。
乳児脂漏性湿疹の場合は、ほとんどが日々のホームケアで改善されるので、比較的短期間で良くなります。
しかし、アトピー性皮膚炎は、良くなっては再び悪くなるの繰り返し。
食べ物やハウスダスト、動物の毛のアレルギーが原因で起こる疾患なので、長い期間に渡ってトラブルが起こります。
かゆみや赤み、皮膚の炎症、腫れが酷い場合は、早めに小児科や皮膚科を受診するようにしましょう。
関連記事⇒赤ちゃんのアトピーの症状って?乳児のアトピーの原因と6つの治療・予防法
ホームケアで改善しなければ病院へ
日々のホームケアでもなかなか改善しなかったり、赤ちゃんが掻きむしってしまう場合は、小児科や皮膚科で一度診てもらいましょう。
肌の荒れが酷い場合は、ステロイド剤が処方されることもあります。
ステロイドは強い薬なので赤ちゃんでも大丈夫なの?副作用はないの?と心配されるママやパパも多いはず。
初めての育児であれば尚更ですね。
ですがお医者さんや薬剤師さんの指示のもと、きちんと使用すれば問題ありません。
とはいえ、使用中に何か変化があったらお医者さんや薬剤師さんに必ず相談をして下さいね!
また、市販されている赤ちゃん用のオイルやクリームでホームケアをきちんとしていても、赤ちゃんの肌質によっては逆効果になってしまう場合があります。
初めて使うものは、腕などに少量つけ、赤みや腫れなどの症状が出ないのか試してからにしましょう。
関連記事⇒赤ちゃんの顔が赤いのはなぜ?ブツブツや全体的に赤くなる16つの原因とその対処法
まとめ
赤ちゃんは自分の言葉でかゆい、痛いと表現することは出来ません。
その上、肌はとてもデリケートです。顔や身体だけでなく、頭皮もきちんと見てあげて下さい。
フケのようなものが出ていたらしっかりとケアをしてあげましょう。
また、フケや湿疹が出ないように日々のケアも大切。
赤ちゃんは月齢によって肌の状態も違うので、状態にあったケアを心がけて下さいね。