はじめて赤ちゃんをお風呂に入れるときって、とても緊張しませんか?
赤ちゃんに気持ちよくお風呂に入らせてあげるには
「どんな準備が必要?」
「お風呂の温度は何度が適切?」
など、はじめての育児ではお風呂の入れ方についてわからないことも多いのではないでしょうか。
そんな赤ちゃんのお風呂の入れ方について、今回は以下の3つのポイントについて紹介します。
- 赤ちゃんのお風呂のポイント
- 赤ちゃんをお風呂に入れる流れ
- 赤ちゃんがお風呂で泣く原因と対処法
赤ちゃんのお風呂は、赤ちゃんが清潔で健康な生活を送るために、またママやパパとのスキンシップにとっても大変重要です。
安全にそして快適にお風呂に入れてあげることで、赤ちゃんにお風呂の気持ち良さを教えてあげましょう。
目次
赤ちゃんのお風呂は毎日?温度や入浴時間は?赤ちゃんのお風呂のポイント
赤ちゃんのお風呂への入れ方については、お風呂の温度や入浴頻度、時間帯など細かいことで疑問が多いですよね。
そこで、以下の表に赤ちゃんをお風呂に入れるときのポイントをまとめました。
<赤ちゃんをお風呂に入れるときのポイント>
沐浴の場合(生後1ヶ月頃まで) | お風呂に入る場合(生後1ヶ月頃以降) | |
頻度 | 毎日1回。夏で汗をたくさんかいた日などは、石鹸を使わずにぬるま湯で体を洗い流すだけの入浴を、適宜増やす。 | |
入浴する時間 | 規則正しい生活リズムを作るために、毎日なるべく同じ時間帯にすると良い。また、吐き戻しの可能性がある授乳直後は避ける。 | |
入浴にかける時間 | 体を洗う・湯舟に浸かるなど、お湯に触れる時間を5~6分以内に。 | 体を洗う・湯舟に浸かるなど、お湯に触れる時間を10~15分以内に。 |
お湯の温度 | 夏:38~39℃程度、冬:39~40℃程度 | |
お部屋の温度 | ベビーバスを置く部屋の温度を20℃前後にし、すきま風に注意する。 | お風呂内と、お風呂を出て体を拭く脱衣所やお部屋の温度を20℃前後にし、湯冷めを防ぐ。 |
お風呂を控えるとき | 風邪を引いていて熱や下痢があるとき。その他医師の指導で控えたほうが良いとされたとき。 |
上の表からもわかる通り、まず基本的に赤ちゃんは毎日1回はお風呂に入れてあげましょう。
特に新生児の赤ちゃんは一日中ほとんど寝て過ごすため、「汚れていないし毎日お風呂に入らなくて良いのでは?」と思う方もいるかもしれません。
赤ちゃんはあまり動いていないようでも、大人と比べて体温が高く新陳代謝が活発なため汗をかきやすいです。
新生児期には排便回数も多いので、一日に一度はおしりを洗って生活に保つとオムツかぶれもできにくくなります。
また、お風呂に入ることは血行を良くすることにもつながりますので、毎日お風呂に入って体を温め清潔にする習慣をつけるようにしましょう。
もう1つのポイントは、赤ちゃんの生活リズムを規則正しくするためには、毎日なるべく同じ時間帯にお風呂に入れるということです。
中には、お風呂はパパの担当なので、パパの帰宅時間に合わせてお風呂の時間も変動するという家庭もあるでしょう。
各家庭の事情で仕方がない部分もあると思いますが、毎日同じ時間に食事や入浴をすることで、赤ちゃんの寝る時間も一定になりスムーズに眠りにつきやすくなると言われています。
赤ちゃんの夜泣きや、寝る時間が毎日異なることで困っている家庭があれば、お風呂に入る時間をなるべく同じ時間帯にすることで、生活リズムの改善につながる可能性があります。
参考
京都市情報館『平成28年度版 赤ちゃんといっしょ / Ⅳ育児編 ④お風呂 ,p58』
赤ちゃんのお風呂の入れ方 ~ 生後1ヶ月頃までの沐浴の流れ
赤ちゃんをお風呂に入れるための準備や洗い方など、具体的な手順はどのようにすれば良いのでしょうか。
生まれて間もない生後1か月頃までの赤ちゃんは、抵抗力が弱いため大人と一緒のお風呂ではなく、ベビーバスで沐浴をさせてあげることになります。
以下で赤ちゃんの沐浴の流れを紹介します。
沐浴グッズを準備する
赤ちゃんの沐浴のために必要なものを準備しましょう。
<赤ちゃんの沐浴に必要なもの>
- ベビーバス
- ベビー石鹸、ベビーシャンプー
- バスタオル、タオル
- やわらかいガーゼやスポンジ(体を洗うためのもの)
- 着替え
- オムツ
- 綿棒
<赤ちゃんの沐浴にあると便利なもの>
- 温度計
- 洗面器
- 沐浴布(赤ちゃんの体を包むことで赤ちゃんがお湯を怖がらず体も安定する)
- 沐浴剤(お湯に溶かすことで、石鹸を使わずに汚れを落とすことができる)
上記のものを準備したら、着替えを座布団などの上に広げ、その上にオムツやバスタオルを置いておくことで、沐浴後スムーズに体を拭き着替えることができるようにしましょう。
ベビーバスにお湯を張る
大人のお風呂よりはぬるめの38℃~冬場でも40℃ほどで、慣れるまでは温度計で正確な湯温をチェックして入れましょう。
沐浴布やタオルで赤ちゃんをくるむ
赤ちゃんは裸でお風呂に浸かると不安になって泣いてしまうことがあります。
沐浴布やタオルで包んだり、お腹にガーゼをかけてあげたりして、安心させた状態でお風呂に入れます。
足元からゆっくりとお湯に入れて、かけ湯をしてあげる
かけ湯のときは、片方の手はしっかりと首を支えた状態で、空いたほうの手で濡らしたタオルや洗面器を使いお湯をやさしくかけてあげましょう。
ガーゼで顔を拭く
ガーゼをお湯につけて、顔全体を丁寧に拭いてあげます。
人差し指にガーゼを巻きつけると拭きやすいです。目頭や目尻、鼻の下や耳の裏など細かい部分も丁寧に拭き取り、汗や皮脂の汚れを落としてあげましょう。
頭を洗う
ベビー石鹸やベビーシャンプーを手で泡立てて頭皮を洗います。
頭は湿疹ができやすいため、傷をつけないように気をつけながらも指の腹でしっかりと洗いましょう。
石鹸を流すときは、首を支えている手で両耳を塞いでお湯が入らないようにしてあげましょう。
体を洗う
ベビー石鹸を手で泡立て、仰向けの状態で首や手、わき、おなか、足、股間を洗います。
その後、赤ちゃんの向きをうつぶせに変えて背中を洗います。
赤ちゃんの向きを変えるときは、赤ちゃんのわきに手と腕を入れて、赤ちゃんの胸を腕にのせるようにゆっくりと前に倒します。
背中を洗ったら、最後にお尻を洗います。お尻は汚れやすい場所なので、特に念入りに洗いましょう。
かけ湯で石鹸を洗い流す
洗面器やシャワーでかけ湯をします。
石鹸が残ると肌のかぶれの原因になりますので、しっかりと洗い流してあげましょう。
体を拭いて服を着せる
かけ湯が終わったら、用意しておいたバスタオルに赤ちゃんをのせて包み、体をよく拭きます。
湯冷めしないように、素早くオムツと服を着せましょう。
おへその消毒と、鼻や耳掃除をする
へその緒がとれるまでは毎日、とれた後はじくじくと湿っているようでしたら渇くまでは週に1回程度、おへその消毒をします。
また、お風呂上りは鼻水や耳あかがやわらかくなり掃除しやすいので、綿棒で鼻水や耳あかをやさしくとってあげましょう。
参考
千葉県こども病院 5) 初めての赤ちゃん、お風呂の入れ方はご存知ですか?
ユニ・チャーム / moony / ママの初めてレッスン:育児編 / Lesson4:初めての沐浴
赤ちゃんのお風呂の入れ方 ~ 生後1ヶ月頃以降にママと一緒にお風呂に入る流れ
赤ちゃんが生後1ヶ月を過ぎた頃から、ベビーバスでの沐浴ではなく、ママやパパと一緒にお風呂に入ることができるようになります。
しかし、まだ首がすわっていない赤ちゃんをずっと抱っこしたままお風呂に入れ、同時に自分もお風呂を済ませるなんて、とても難しそうですよね。
今回は、ママが一人で赤ちゃんをお風呂に入れる場合の流れを紹介します。
お風呂グッズを準備する
スムーズにお風呂に入ることができるように、あらかじめ必要なものを準備しておきましょう。
<赤ちゃんのお風呂に必要なもの>
- ベビー石鹸、ベビーシャンプー
- バスタオル、タオル
- やわらかいガーゼやスポンジ(体を洗うためのもの)
- 着替え
- オムツ
- 綿棒
<赤ちゃんのお風呂にあると便利なもの>
- 洗面器
- クーファンやバウンサー、簡易用ベッド(赤ちゃんを脱衣所に寝かせておくためのもの)
- バスマット(お風呂用の椅子よりも、赤ちゃんを抱っこした状態でママが座りやすい)
- 赤ちゃん用のバスチェアやマットなど(赤ちゃんを寝かせたまま洗うことができる)
- ママのバスローブなど(お風呂上りに体を冷やさず赤ちゃんのお世話をするため)
上記のものを準備したら、脱衣所にクーファンやバウンサー、座布団とタオルなどを置いて、赤ちゃんのいるスペースを用意しましょう。
また、お風呂を上がったら着せる着替えやオムツもそばに置いておくと良いです。
赤ちゃんをおむつだけの状態にしてバスタオルでくるんで脱衣所に寝かせておく
赤ちゃんの服を脱がせてオムツだけの状態にし、体が冷えないよういバスタオルでくるんであげて、あらかじめ用意しておいた脱衣所の赤ちゃんスペースに寝かせておきます。
先にママが頭・体を洗い終える
赤ちゃんを脱衣所で待たせた状態で、ママが先に頭や体を洗い終えてしまいましょう。
赤ちゃんが不安で泣いてしまわないように、脱衣所の扉を開けておくと安心です。
赤ちゃんにぬるめのお湯でかけ湯をする
赤ちゃんをお風呂に入れる前に、洗面器や弱めのシャワーでかけ湯をしてあげます。
赤ちゃんとママで一緒にお湯に浸かる
ママがひざを立ててお風呂に入り、太ももの上に赤ちゃんを寝かせるように抱っこすると入りやすいです。
赤ちゃんの月齢にもよりますが、のぼせない程度に2,3分~5分以内で体を温めましょう。
赤ちゃんの顔・頭・体を洗う
洗い方は、前の項目で紹介した沐浴の流れでの体の洗い方と同様です。
バスチェアや赤ちゃん用バスマットがあると、赤ちゃんを寝かせたまま洗うことができて便利です。
ママが抱っこしたまま洗う場合は、肌同士が滑り合って赤ちゃんを落とさないよう、ママの膝の上にタオルを置いておくと良いです。
再び一緒にお湯に浸かって赤ちゃんとスキンシップ
赤ちゃんを洗い終えたら、最後にもう一度お湯に浸かりましょう。
赤ちゃんと目を合わせて話しかけるなど、スキンシップをとってお風呂を楽しみましょう。
お風呂から出て赤ちゃんをバスタオルで包んで拭く
脱衣所に用意しておいたバスタオルに赤ちゃんをのせて包み、体をよく拭きます。
ママもバスローブなどがあれば着て、体を冷やさないよう注意しましょう。
スキンケアをして服を着せる
乾燥しやすい季節はベビーローションなどを赤ちゃんの体に塗って保湿するなど、必要なスキンケアをしましょう。
その後おむつ、服を着せて、綿棒で鼻や耳掃除をしてあげましょう。
母乳や湯冷ましで水分補給をする
お風呂に入ることで、体の水分が奪われて脱水症状になってしまうことがあります。
お風呂上りは母乳や湯冷ましを飲ませることで、赤ちゃんに水分補給をさせてあげましょう。
参考
キューピー ベビーシリーズ / 子育てを学ぼう / 赤ちゃんをお風呂に入れてみよう!
ユニ・チャーム / moony / ママの初めてレッスン:育児編 / Lesson4:初めてのお風呂
赤ちゃんがお風呂で泣く?!赤ちゃんがお風呂で泣く原因と対処法
赤ちゃんのお風呂について
「お風呂嫌いなのか毎回泣いてしまう」
「お風呂はパパに任せたいのに、パパとお風呂に入るとよく泣いている」
など、赤ちゃんがお風呂で泣いてしまうことに悩んでいる方もいるでしょう。
赤ちゃんは生まれる前、ママのお腹の中の羊水の中にいたので、本来、水の中や水に触れることは好きで気持ちが良いと感じるはずです。
では、どうしてお風呂で泣いてしまうのでしょうか。原因として考えられることと、その対処法をお伝えします。
お湯が熱すぎる、または冷たすぎる
赤ちゃんに適したお風呂の温度は、大人が好むお風呂の温度よりも少しぬるめです。
大人と同じだと熱すぎて泣いてしまい、場合によっては火傷してしまうこともあるので注意しましょう。
<対処法>
シャワーや湯舟の温度は、赤ちゃんに適した湯音(夏:38~39℃程度、冬:39~40℃程度)にしましょう。
また、シャワーの出始めの冷たい水が赤ちゃんにかからないように、湯音を確かめてからお湯をかけるようにしましょう。
ママやパパの手や体が冷たくてびっくりした
お湯の温度以外にも、寒い冬などは、赤ちゃんを抱いたママやパパの手や体が冷たくてびっくりして泣いてしまうこともあります。
<対処法>
ママやパパも体をしっかりと温めてから赤ちゃんを抱くようにしましょう。
また冬場は、お風呂場内や脱衣所は暖房でしっかりと温めて、体や床・マットなどが冷えないように気をつけると良いです。
シャワーが強すぎて痛い
大人がちょうど良いと感じる水圧は、赤ちゃんにとって強すぎるため、シャワーが痛くて泣いているのかもしれません。
<対処法>
赤ちゃんの体を流す場合は、弱いシャワーか洗面器のお湯をかけるようにしましょう。
ママやパパの爪や指輪があたって痛い
赤ちゃんの頭や体を洗ってあげるママやパパの爪が長く伸びている、あるいは固い宝石のついた指輪などが擦れて痛がっている可能性もあります。
<対照法>
ママやパパは爪を短く切ってお風呂に入りましょう。
また、固い宝石が擦れるような指輪は、外してお風呂に入ると良いです。
お湯に浸かるのが不安
お湯に浸かると泣いてしまう場合は、不安定な状態でお湯に浸かるのを怖がっている可能性があります。
<対処法>
沐浴をさせるときのように、沐浴布やタオルで赤ちゃんを包んでお湯に入れたり、お腹にガーゼをかけてお湯に入れたりすると、落ち着くことがあります。
参考
ユニ・チャーム / moony / ママの初めてレッスン:育児編 / Lesson4:初めてのお風呂
赤ちゃんが気持ちよくお風呂に入る準備をし、お風呂でのスキンシップを楽しもう!
赤ちゃんをお風呂に入れるには、事前にお風呂グッズをしっかり準備しておき、赤ちゃんにとって快適な湯温でやさしくスムーズに体を洗ってあげることが必要です。
慣れないうちは時間がたくさんかかってしまったり、赤ちゃんを泣かせてしまったりと苦労をするかもしれません。
特に、赤ちゃんと二人で一緒にお風呂に入るときは、ママのお風呂も同時に済ませるなど大変なことも多いと思います。
赤ちゃんにとって毎日のお風呂は、体を清潔に保ち血行を促進する、またママやパパとスキンシップをとる時間をしても大切です。
赤ちゃんに気持ちよくお風呂に入る習慣を身につけさせ、赤ちゃんとのお風呂でのスキンシップを存分に楽しみましょう。