赤ちゃんを抱っこした時の温かさに「あれ、熱かな?」と驚かれるママも多いはず。
赤ちゃんは大人よりも体温が高く平熱も少し高めです。
とは言っても、いつまで高い平熱が続くのか、いつもより平熱が高い時や低い場合はどうしたらいいのか、と不安になってしまいます。
そこで今回は、新生児の赤ちゃんの平熱についてご紹介します。
ポイントは下記の7つです。
- 新生児・赤ちゃんの平熱ってどれくらい?
- 赤ちゃんの平熱はいつまで高いの?
- 普段から熱を測って平熱を知ろう!
- いつもより熱が高い時・低い時の3つの原因と対処法
- 赤ちゃんの体温の正しい測り方
- 赤ちゃん向けのお勧め体温計3選
- 発熱に備えて普段から用意しておくお勧めアイテム4選
あなたの赤ちゃんの平熱、きちんと把握されていますか?
平熱が高い子もいれば低い子もいて個人差があります。普段から決まった時間帯で熱を測って赤ちゃんの平熱を知っておきましょう!
目次
赤ちゃんの平熱ってどれくらい?
大人は37℃以上の熱を出すと微熱となり、身体が怠いと感じますよね。
育児が初めてのママや育児経験が浅いママは、赤ちゃんの体温が37℃を超えると「熱が出た !病院へ行かなくちゃ!」と慌ててしまうかもしれません。
しかし、もともと平熱が高い子もいるので、熱が出たかどうかを見極めるには、赤ちゃん個々の平熱を知っておくことが大事です。
基本的に1歳までの赤ちゃんの平熱の平均値は、36.5℃~37.5℃の間。
36.5℃寄りの低い子もいれば37.5℃寄りの高い子もいて個人差があります。
普段から決まった時間帯に熱を測って平熱を把握しておくようにしましょう。
平熱を知っておけば、赤ちゃんの体調の変化にいち早く気付いてあげられますよ。
新生児の赤ちゃんは平熱が高いの?
新生児の赤ちゃんは、体温調節機能がまだ未熟なので平熱が37℃を超えることがあります。
身体が小さく皮下脂肪も少ないので温度の影響を受けやすく、ちょっとしたことで体温が上下してしまうのです。
また汗腺が未発達なため身体に熱がこもりやすくもなります。首回りや背中に汗をかきやすくなるので注意しましょう。
赤ちゃんの平熱はいつまで高いの?
赤ちゃんの体温は、生まれて1ヶ月位までが一番高いです。
年齢が増すごとに体温調節機能が発達をしていくので平熱も段々と下がっていきます。
大人と同様の平熱になる時期は、筋肉が出来上がる思春期頃です。
しかし、男の子の場合は成人期まで体温調節機能が発達をするため、思春期頃も体温がやや高めです。
成人期になってようやく体温を身体内に閉じ込めたり放出させたり、コントロールができるようになります。
普段から熱を測って平熱を知ろう!
1歳までの平熱は36.5℃~37.5℃の間で幅も広く個人差があります。
自分の赤ちゃんの平熱を知るには普段から熱を測ることが大事。
体温が変わりやすい赤ちゃんは、いつ熱を測るべきなのでしょうか?
こちらでは、赤ちゃんの体温を測るタイミングと回数、注意点についてご紹介致します。
1日4回測りましょう
赤ちゃんの機嫌の良い時を見て、起床時、お昼、夕方、就寝前の4回熱を測るようにしましょう。
体温は1日のうちに1℃以内の変動があると言われています。
午後4時頃が1番低く、夕方から段々と高くなっていきます。
したがって、平熱はひとつではありません。
時間帯によって体温が異なりますので時間帯ごとの平熱を把握しておきましょう。
熱を測るタイミングとは?
授乳をした後や食後、元気に遊んだ後は体温が高くなりやすいです。
また、泣いて興奮した後も体温が上昇をするので、食前や食間の落ち着いている時に測るようにしましょう。
体温を測る時の注意点
熱を測るのは1日だけでなく、なるべく毎日測って正確な平熱を把握しておきましょう。
測った熱を母子手帳に記録しておくと、予防接種を受ける前や少し熱が出た時の参考になりますよ。
いつもと違う体温が!3つの原因と対処法
日頃から平熱を知っておけば、いつもよりも熱が高いのか、低いのかが分かるので、すぐに対応することが出来ます。
赤ちゃんの体温調節機能は未熟なので体温管理には十分に注意をしましょう。
いつもより熱が高い場合と低い場合の原因と対処法をそれぞれご紹介します。
いつもより熱が高い3つの原因
①室温が高い
年間を通して赤ちゃんが過ごしやすい室温は20℃〜25℃で、湿度は40%〜60%と言われています。
気温が高すぎてしまうと熱中症やうつ熱を引き起こしてしまいますし、汗をかくと自分で拭けないので汗疹が出来てしまいます。
<対処法>
赤ちゃんの近くに温度計や湿度計を置いて快適な室温作りをしましょう。
室温や湿度は高さによって異なりますので、必ず赤ちゃんのベッドなどと同じ高さで測るようにしましょうね。
②興奮しすぎ
泣いた後や興奮をした後は体温が上昇します。
<対処法>
しばらくすると落ち着きますので様子を見て体温を測るようにしましょう。
③服を着させすぎ
服の着せすぎが原因で体温が上がることがあります。
特に寒い冬場は、風邪を引かせちゃいけないと思って重ね着をさせてしまいがちです。
しかし、大人と同様の感覚で洋服を着せていると身体に熱がこもり体温が上昇してしまうので注意しましょう。
また、温めすぎはSIDS(乳幼児突然死)の原因のひとつと考えられています。
乳幼児の呼吸が、ある日突然止まってしまうSIDS。起こりやすいのは新生児から6ヶ月と言われていて、赤ちゃんの平熱が高い時期でもあります。
赤ちゃんは、手足の血管に血液を多く流すことで体温調節を行うので、室内が快適に保たれていれば多少手足が冷たくても問題はありません。
<対処法>
赤ちゃんの健康な身体作りとSIDSを防ぐためにも、衣服で温めすぎないよう注意をしましょう。
上記のような具体的な対処をしても熱が下がらない場合は発熱の恐れがあります。
また、洋服や室温の調整に関わらず、38度以上の熱があるときは医学的に発熱しているといえます。
なるべく早めに小児科を受診するようにしましょう。
関連記事⇒赤ちゃんの寝相が悪いのは危険?新生児・幼児の寝相が悪い原因と5つの対策
いつもより熱が低い3つの原因
①室温が低い
エアコンや扇風機の風が赤ちゃんに直接当たっていませんか?赤ちゃんは皮下脂肪が少ないので直接風に当たると体温が奪われてしまいます。
<対処法>
時々窓を開けて部屋の換気をしたり、タオルケットを掛けて身体が冷えないようにしましょう。
②汗をかいてそのままにしている
赤ちゃんは体温が高いのでよく汗をかきます。
かいた汗をそのままにしておくと身体が冷えてしまうのです。
<対処法>
汗をかいた時は、身体をこまめに拭いてあげたり着替えをしてあげましょうね。
③生活リズムの乱れ
夜遅くまで起きていたり起床が遅い場合は、生活習慣が不規則になり自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れると体温調整が出来なくなりますので注意しましょう。
<対処法>
朝は決まった時間に起きてしっかりと太陽を浴び、夜は早めに寝て規則正しい生活を心掛けましょう。
赤ちゃんの平熱が36℃以下だと低体温となり、免疫力が低下したり身体が疲れやすくなってしまいます。
手足が冷たく唇の血色が悪かったり、母乳やミルクの飲みが減った場合は、身体を温めてあげましょう。
赤ちゃんの体温の正しい測り方
あなたは赤ちゃんの体温を正しく測れていますか?
小さな赤ちゃんの熱を測る場合は、ちょっとだけ工夫が必要です。
今回は、脇と耳での体温の測り方をご紹介します。
脇での測り方
①脇のくぼみの中央に体温計の先端をあてます。
②体温計が上半身に対し30度位の角度になるようにして、脇をしっかりと閉じます。
③そのまま動かさず電子音がなるまで待ちます。
ポイント:赤ちゃんを膝の上にのせ、抱きかかえるようにして測ると体温計を固定させることができます。寝ている時も脇をしっかりと押さえて測りましょう。
耳での測り方
①耳の上部分を軽く後ろに引っ張り、耳の穴をまっすぐにします。
②体温計の計測部分を耳の穴に沿って鼓膜に向けてまっすぐに入れます。
③片手で頭を押さえて動かないように固定し、電子音がなるまで待ちます。
ポイント:耳の中が汚いと正確に測れないので、測る前にきちんと耳掃除をしましょう。
赤ちゃん向けのお勧め体温計3選
大人用の体温計でも赤ちゃんの熱を測ることはできますが、時間が掛かってしまうことがあります。
昔から使われている水銀タイプの体温計は正確ですが、8分から10分程掛かってしまうことも。
赤ちゃんが同じ体勢に8分も耐えられるはずもなく、測るママも大変ですよね。
そこでお勧めしたいのが、数秒で測れる赤ちゃん向けの3つの体温計です。
1.脇計測電子体温計
脇に挟んで測るタイプで最も家庭で多く利用されています。
15秒から20秒程で予測して体温を測ります。
正確に測りたい場合は10分かけて測ることも可能ですが、予測検温でも誤差が少ないのが特徴です。
2.耳式電子体温計
耳の鼓膜の温度を計測して体温を測ります。1秒から10秒で測れるのが魅力的です。
ただし、体温計を鼓膜にまっすぐ向けないと皮膚の温度が計測されてしまいがち。
慣れるまでは誤差が出てしまうので注意しましょう。
3.赤外線体温計
赤ちゃんのおでこにかざして数秒で熱を測ることができます。
簡単に測ることができますが、電子体温計と比べると誤差が出やすいです。
赤外線なので体温だけでなくミルクの温度やお風呂の温度確認にも使えます。
どれも数秒で測ることができますが、誤差が出たり測るのにコツが必要だったりします。
ママが一番使いやすいものを選ぶのが良いですね。
発熱に備えて普段から用意しておくお勧めアイテム4選
赤ちゃんの平熱を普段から確認していたとしても、いつ発熱するかまでは分かりません。
もしも、夜中に発熱をしてしまったら病院も開いていないので困ってしまいますよね。
急な発熱に普段から用意をしておいた方が良いお勧めのアイテムを4つご紹介します。
①保冷剤
熱が高い時は、首や脇の下、太ももの付け根を保冷剤で冷やすと効果的です。
凍らせても柔らかい保冷剤や脇の下や太ももに巻きつける赤ちゃん専用のアイテムも販売されていますよ。
②飲み物
脱水症状を防ぐためにも飲み物を用意しておきましょう。
赤ちゃん用のお水やイオン飲料は3ヶ月位から、麦茶であれば1ヶ月から飲ませることができます。
新生児や3ヶ月未満の赤ちゃんはミルクか母乳で十分です。
③解熱剤
お医者さんから処方されている解熱剤があれば用意しておきましょう。
新生児や月齢が低い赤ちゃんは解熱剤を使えない場合があるので、掛かりつけのお医者さんに相談しましょう。
④加湿器
インフルエンザウィルスは湿度が50%ある場所では生き続けることはできません。
部屋が乾燥しないように加湿器をつけておきましょう。
関連記事⇒赤ちゃんのインフルエンザ予防法!乳児の予防接種の効果や副作用の心配は?
まとめ
赤ちゃんの体調管理のためにも普段から平熱を把握しておくことは大切です。
しかし、熱だけで判断できない時もしばしば。
39℃の高熱であってもミルクや母乳をいつもと同じように飲んで機嫌が良ければそれほど緊急性はないでしょう。
様子を見て、翌日小児科にかかるようにすれば問題ないことがほとんどです。
平熱は参考にして、普段から赤ちゃんの様子をしっかりと観ておけば、体調の変化にもすぐに気づいてあげられるでしょう。